税と権力―中世人はどうして税を払うのか(早稲田新書) [新書]
    • 税と権力―中世人はどうして税を払うのか(早稲田新書) [新書]

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税と権力―中世人はどうして税を払うのか(早稲田新書) [新書]
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出版社:早稲田大学
販売開始日: 2025/12/25
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税と権力―中世人はどうして税を払うのか(早稲田新書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「御恩と奉公」の双務性は、荘園領主と百姓のあいだにもあった!百姓が税の見返りに求めたものとは何だったのか。荘園領主は、それにどう応えようとしたのか。そして南北朝の動乱を契機に、どうして室町幕府は全国を担う政権となれたのか。新進気鋭の荘園研究者が、社会経済史、民衆史の最新成果をもとに、荘園における課税と納税の論理、徴税の実際を追いつつ、荘園制の変質と衰退が政治権力のありように及ぼす影響から、さらには中世社会の本質にまで光をあてる。
  • 目次

    はじめに――税の論理は時代を超える
    税がわかれば中世がわかる/現代人はどうして税を払うのか/保障のための税/中世という時代/荘園から税を読みとく/財・サービスを動かす荘園制/徴税者に求められる資格/中世人はどうして税を払うのか

    第一章 荘園とは何か
    国家的な徴税は、いつ始まったのか/中央の財源/地方の財源/国土と開発/「荘園」の意味と文字/荘園の出現――初期荘園/荘園は「私有地」なのか/王臣家領荘園と荘園整理令/徴税実務の担い手たち/新たな財源を求めて/荘園の新たな動き――摂関期荘園/免田型荘園と不輸・不入権/再開発と「私領」/延久の荘園整理令/中世を切りひらいた院政/嗷訴と武士/「立荘」という流儀――領域型荘園/中世荘園“第一号”/荘園は誰のものか/なぜ女院が御願寺領を管理するのか/荘園と公領の関係/中世における「鎮護国家」のありかた

    第二章 課税する論理、納税する論理
    年貢と公事/中世における「公平」とは/荘園も公領も「平均」に/「百姓」という身分/百姓も「安堵」のために「忠勤」する/鎌倉幕府とは何者か/朝廷と幕府/幕府と荘園/武士も納税する/身分秩序と双務性/幕府は、そうはいうけれど/課税の基準/年貢と固定資産税/米は年貢に、麦は食糧に/鉄を年貢として納めた荘園/新見荘の現物納/需要と供給のマッチング/山林と荘園制/消えゆく御願寺/海村と荘園制/一〇〇円玉で回る経済/金銭で納税する/委託と代行の連鎖/荘官と徴税プロセス/「名」で納税する/集落が「名」になる/「必要経費」の控除/信仰で荘園を守る/領家の会計監査

    第三章 中世人の生存競争――税をめぐる現場のトラブル
    中世農業の限界を知る/少ない水田――荘内の土地利用状況/多くの荒地を抱える中世荘園/中世稲作の生産性はそこまで高かったのか/安定しない反収/「農業の技術革新」の実態/稲と麦が「綱引き」する理由/三毛作は革新か/激しく変動する税収/天災と損免/台風の被害状況/「神仏に誓って報告せよ」/「地頭がやってきた」/先例なき徴税は力尽くで/「耳を切り、鼻を削ぎ」/厳しすぎる検挙・断罪/地頭に任せきりの領主――地頭請/地頭と縁を切る領主――下地中分/のしあがる地頭、変わりゆく幕府/荘園を揺るがす「悪党」/「鎮護国家」に生じた亀裂

    第四章 中世社会の変質と税――南北朝の動乱から室町の平和へ
    鎌倉幕府から建武政権へ/室町幕府とは何者か/内乱の長期化と守護権限の拡大/荘園で戦費を調達する武士たち――半済/武士たちと主従関係を結ぶ守護/義満が貴族社会にとりこまれた理由/中世国家の新たな姿/室町幕府と荘園制/南北朝期の新見荘地頭方――守護・国人の荘園として/室町朝の新見荘地頭方―将軍家・御願寺の荘園として/荘園と守護①――反銭の課税と免除/荘園と守護②――増大する守護役/領主への奉公か、守護への奉公か/膝下荘園と遠隔荘園/預所が大活躍する遠隔荘園/外部委託される荘園経営/領主の新たな悩みの種/荘園経営の投機化――年貢の定額制/中央政界と代官人事/代官の制御を失う領主/投機化がもたらしたもの/領主の自覚を問う百姓/百姓との双務性を失う領主/応仁の乱の大打撃

    第五章 終わる荘園制――税の論理のゆくえ
    荘園保護を掲げる将軍たち/将軍が荘園保護を忘れると……/分裂する将軍家――明応の政変/戦国期の始まり、荘園制の終わり/戦国期でも生きのこった荘園/存続をかけた摂関、渾身の一手/代官が領主に祈祷を求める意味/百姓が領主に武力を求める時代に/武力だけでなく、祈りの力も

    おわりに――税の見返りに求めるべきは……
    呪力は武力を補完する/顔のみえる権力/「自力」の中世、現代の「自助」

    あとがき

    参考文献
  • 内容紹介

    自力救済の時代といわれる中世。そこに生きる“中世人(ちゅうせいびと)”たちは、なぜ大人しく税を納めていたのか? そもそも、それは「大人しく」だったのか? 彼らが税の見返りに求めたものとは何で、荘園経営を担う領主たちはその要望に対し、どのような“見返り”を提供していたのか? 本書は、荘園における課税と納税の論理、徴税の実際をこまやかに追うことで、荘園制、ひいては中世社会の本質をあぶりだし、その変質と衰退とが、室町幕府という政治権力のふるまいやありようをも左右したことにまで言及する。新進気鋭の荘園研究者が、社会経済史、民衆史の最新成果をもとに挑む、税の本質、人間社会の本質に迫る論考。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    似鳥 雄一(ニタドリ ユウイチ)
    1977年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。早稲田大学第二文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、高千穂大学商学部教授。専攻は日本中世史(荘園、村落)
  • 著者について

    似鳥 雄一 (ニタドリ ユウイチ)
    にたどり ゆういち:1977年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。早稲田大学第二文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、高千穂大学商学部教授。専攻は日本中世史(荘園、村落)。著書に『中世の荘園経営と惣村』(吉川弘文館)、おもな論文に「越前国牛原荘の研究と朝河貫一」(海老澤衷・近藤成一・甚野尚志編『朝河貫一と日欧中世史研究』吉川弘文館)、「検注と条里――美濃国大井荘検注帳の分析を中心に」(海老澤衷編『中世荘園村落の環境歴史学――東大寺領美濃国大井荘の研究』吉川弘文館)、「中世荘園制の終焉と村落の自治」(『歴史学研究』第1015号)などがある。

税と権力―中世人はどうして税を払うのか(早稲田新書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:早稲田大学出版部
著者名:似鳥 雄一(著)
発行年月日:2025/12/31
ISBN-10:4657250159
ISBN-13:9784657250155
判型:新書
発売社名:早稲田大学出版部
対象:一般
発行形態:新書
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:308ページ
縦:18cm
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