日本統治期台湾野球史のアルケオロジー-「国球」誕生前記 [単行本]
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日本統治期台湾野球史のアルケオロジー-「国球」誕生前記 [単行本]

謝仕淵(著・文・その他)鳳気至純平(翻訳)菅野敦志(解説)


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出版社:三元社
販売開始日: 2025/11/17
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日本統治期台湾野球史のアルケオロジー-「国球」誕生前記 の 商品概要

  • 目次

    日本語版刊行によせて xvii

    序 論 1
    1. 研究動機:今日における過去と数字の背後にいる人々―日本統治期台湾野球史のアルケオロジー 2
    1.1. 今日における過去―野球史の文脈 2
    1.2. 数字の背後にいる人々―行動者は誰か? その動機は? 5
    2. 問題意識:体育スポーツの定義と問題としての野球 9
    2.1. 体育/スポーツ/体育スポーツの定義 9
    2.2. 帝国の体育スポーツとしての野球 14
    2.3. コロニアル・モダニティとしての野球―体育スポーツ参加者の観点 20
    3. 先行研究 26
    3.1. 日治時期台湾野球史の先行研究 26
    3.2. 日治時期台湾体育スポーツ史に関する先行研究 34
    4. 体育スポーツ史研究の資料、研究方法について 37
    4.1. 資料の応用と分析概念 37
    4.2. 日治時期野球の文献史料 39
    4.3. 野球口述史の発展 42
    4.4. 物質文化の手法と図像資料の分析 46
    5. 本書の構成 49

    第1部 帝国の体育スポーツ―中央と周縁、競争と協力 53
    第1章 台湾体育協会と野球行政体制 55
    1. 台湾体育協会設立以前の野球組織―「北部野球協会」を例に 56
    1.1. 1910年前後の野球の発展 56
    1.2. 「北部野球協会」の設立 61
    1.3. 「北部野球協会」の主な活動 66
    2. 台湾体育協会と野球競技の統合 68
    2.1. 体協の設立目的とその人事 68
    2.2. 体協の経費 74
    2.3. 体協野球部の野球事業 79
    2.4. 体協野球部と野球統制 83
    2.5. 公平性を疑われる仲裁者 87
    3. 台湾体育協会支部と地方野球事務の推進 89
    3.1. 体協支部の組織と人事 89
    3.2. 体協支部の経費 94
    3.3. 体協支部野球部の事業 99
    結び 107

    第2章 植民地帝国野球世界の構成 111
    1. 「武士道野球」の形成 112
    1.1. 武士道野球の基礎:「一高野球」 112
    1.2. 「全国中等学校優勝野球大会」と武士道野球の普及 118
    2. 植民地帝国の野球世界と「武士道」野球精神 124
    2.1. 植民地帝国スポーツ世界の中心と周縁―明治神宮競技大会を例に124

    2.2. 台湾における「全国中等学校優勝野球大会」 130
    3. 植民地帝国の野球「巡礼」と人材の移動―「六大学」訪台と台湾における「六大学」出身選手を例に 143
    3.1. 「六大学」リーグ訪台とその成績 143
    3.2 台湾における「六大学」出身野球選手の地位 148
    結び 153

    第3章 「嘉農」野球と「三民族」の運動競合 157
    1. 「三民族」野球チームの構成―内部統合の観点から 158
    1.1. チーム結成から甲子園の舞台へ 158
    1.2. チームの内部統制―先輩後輩制とスパルタ式練習 170
    1.3. 農業人の野球魂 177
    2. 同化政策と「三民族」の嘉農野球史 182
    2.1. 内台融和の模範―「三民族」と嘉農野球 182
    2.2. 「他者」の身体想像 191
    2.3. 「真の台湾野球チーム」―『台湾新民報』の観点 198
    3. 嘉農対嘉中―野球における衝突、和解、共感 203
    3.1. 学校対抗の競争文化―嘉農と嘉中 203
    3.2. 競争制度下の他者分類と同調集団 211
    結び 216

    第2部 コロニアル・モダニティ 221
    第4章 台湾人のスポーツ観 223
    1. 排除と包摂、拒否と受容―日治前期(1895-1920)の体育スポーツ 224
    1.1. 体育スポーツの民俗活動に対する排除と包摂 224
    1.2. 体育スポーツへの対応―排除から受容へ 228
    1.3. 体育スポーツ論―身体の健康から国力強化へ 232
    2. 1920年代政治社会運動の中の体育スポーツ 236
    2.1. 体育スポーツの普及 236
    2.2. 身体の健康から「国際舞台で一角を占める」まで 238
    2.3. 労働の基礎とレジャーの手段 241
    2.4. 資源分配の公平性と運動の合理性に関する批判 242
    3. 台湾人の野球認識 245
    3.1. 野球反対の理由―健康への影響と運動無用論 245
    3.2. 児童の野球―「模倣」のモダニティ 250
    3.3. 漢詩人コミュニティの野球観 253
    3.4. 野球選手の価値観―心身訓練、チームワーク、社交手段 259
    結び 261

    第5章 野球選手の身体技能とアイデンティティ 265
    1. 公学校野球の発展とその価値 266
    1.1. 公学校の体育と競争精神 266
    1.2. 日治時期台湾少年野球の発展 276
    1.3. 公学校野球コミュニティの形成 282
    2. 野球の身体技能とアイデンティティ 291
    2.1. 身体技能と植民地の「モダニティ」 291
    2.2. 公学校野球選手のアイデンティティ 294
    2.3. アイデンティティ、物質、記憶―優勝旗と記念メダルを例に 299
    3. 勝敗の間―植民地とスポーツ競技 305
    3.1. 勝敗の解釈 305
    3.2. 勝利の意義―「第一回全島少年野球大会」を例に 309
    結び323

    第6章 軟式野球とレジャースポーツ 327
    1. 軟式野球の「制度」―技術、試合制度、出場者 328
    1.1. 軟式野球と硬式野球の差異 328
    1.2. 軟式野球の体制、大会制度、出場者規則 332
    1.3. 軟式野球チームの結成と運営 340
    2. 軟式野球の価値と秩序 344
    2.1. 余暇の時間と経済的基礎 344
    2.2. 自足の価値とスポーツの階層 351
    3. 倶楽部、青年団、「高砂野球聯盟」―野球と台湾人の娯楽運動 360
    3.1. 倶楽部的性格のスポーツ団体―斗六青葉団と宜蘭白英団 360
    3.2. 社会教育という名目と青年の娯楽―青年団の野球 366
    3.3. 「高砂野球聯盟」と娯楽の「もう一つの制度」 381
    結び 392

    第7章 野球の大衆化―ラジオ、新聞、野球場 397
    1. ラジオ事業と野球中継 398
    1.1. 日本内地のラジオ事業と野球中継 398
    1.2. 台湾におけるラジオ事業の発展 400
    1.3. 台湾における野球中継の考察 402
    1.4. 野球中継の聴衆 406
    2. 新聞メディアと野球ニュースの読者 410
    2.1. 野球記事の内容 410
    2.2. 野球記事の読者 417
    3. 野球設備と大衆化する野球―野球場の建設、利用を例として 424
    3.1. 野球場の変遷と建設 424
    3.2. 野球場の観客 431
    結び 439

    終 章 443
    1. 野球と植民地台湾 444
    2. 前記、その後の道―野球は国球 452

    解説   菅野敦志 456
    参考文献 467
    訳者あとがき 488
  • 出版社からのコメント

    帝国のスポーツとしての野球は植民地台湾でいかに普及したのか。スポーツが帝国統治の手段として作用する機構を明らかにする。
  • 内容紹介

    プレミア12、台湾優勝の熱狂の裏にあったものは。
    日本植民地帝国のスポーツとしての野球が、台湾でどのように普及したのか。内地日本と植民地台湾、即ち中央と周縁の関係の中で、甲子園で準優勝した嘉義農林の「三民族」協力論の形成過程、それがいかに説得力を持ち、どのように利用されたのか、またそこにはどのような矛盾を内包していたのか。植民地期台湾の野球史からスポーツが帝国統治の手段として作用するメカニズムが明らかになる。

    目次
    日本語版刊行によせて xvii

    序 論 1
    1. 研究動機:今日における過去と数字の背後にいる人々―日本統治期台湾野球史のアルケオロジー
    2. 問題意識:体育スポーツの定義と問題としての野球
    3. 先行研究
    4. 体育スポーツ史研究の資料、研究方法について
    5. 本書の構成

    第1部 帝国の体育スポーツ―中央と周縁、競争と協力
    第1章 台湾体育協会と野球行政体制
    1. 台湾体育協会設立以前の野球組織―「北部野球協会」を例に
    2. 台湾体育協会と野球競技の統合
    3. 台湾体育協会支部と地方野球事務の推進
    結び

    第2章 植民地帝国野球世界の構成
    1. 「武士道野球」の形成
    2. 植民地帝国の野球世界と「武士道」野球精神
    3. 植民地帝国の野球「巡礼」と人材の移動―「六大学」訪台と台湾における「六大学」出身選手を例に
    結び

    第3章 「嘉農」野球と「三民族」の運動競合
    1. 「三民族」野球チームの構成―内部統合の観点から
    2. 同化政策と「三民族」の嘉農野球史
    3. 嘉農対嘉中―野球における衝突、和解、共感
    結び

    第2部 コロニアル・モダニティ
    第4章 台湾人のスポーツ観
    1. 排除と包摂、拒否と受容―日治前期(1895-1920)の体育スポーツ
    2. 1920年代政治社会運動の中の体育スポーツ
    3. 台湾人の野球認識
    結び

    第5章 野球選手の身体技能とアイデンティティ
    1. 公学校野球の発展とその価値
    2. 野球の身体技能とアイデンティティ
    3. 勝敗の間―植民地とスポーツ競技
    結び

    第6章 軟式野球とレジャースポーツ
    1. 軟式野球の「制度」―技術、試合制度、出場者
    2. 軟式野球の価値と秩序
    3. 倶楽部、青年団、「高砂野球聯盟」―野球と台湾人の娯楽運動
    結び

    第7章 野球の大衆化―ラジオ、新聞、野球場
    1. ラジオ事業と野球中継
    2. 新聞メディアと野球ニュースの読者
    3. 野球設備と大衆化する野球―野球場の建設、利用を例として
    結び

    終 章
    1. 野球と植民地台湾
    2. 前記、その後の道―野球は国球

    解説   菅野敦志
    参考文献
    訳者あとがき
  • 著者について

    謝仕淵 (シャシエン)
    謝仕淵(Shih-Yuan Hsieh)(しゃ・しえん)
    国立台湾師範大学歴史学科博士、国立台湾歴史博物館副館長、台南市政府文化局局長を歴任、現在は国立成功大学歴史学科准教授。研究分野はスポーツ文化史、物質文化史、飲食文化史など、日常生活や物にまつわる歴史研究を行っている。著書は『新版台湾野球百年』、『府城一味』、『坐南朝海』、他10数本の関連論文がある。

    鳳気至純平 (フゲシジュンペイ)
    鳳気至純平(ふげし・じゅんぺい)
    台湾・国立成功大学台湾文学科博士、文藻外語大学日本語学科非常勤助理教授、長栄大学応用日本語学科非常勤助理教授、中央研究院台湾史研究所ポストドクター、国立成功大学人文社会科学センターポストドクター等を経て、現在国立高雄科技大学応用日本語学科助理教授。研究分野は台湾の歴史、文学、漫画研究など。著書に『日治時期在台日人的台湾歴史像』、『被利用的植民者―湾生的戦前与戦後』(刊行予定)、共著に『台南文学史』等、他著作、訳著多数。

    菅野敦志 (スガノアツシ)
    菅野敦志(すがの・あつし)
    共立女子大学国際学部教授。博士(学術)早稲田大学。専門は台湾現代史、東アジア地域研究。
    主要業績に『台湾の国家と文化―「脱日本化」・「中国化」・「本土化」』(勁草書房、2011年)、「一九四〇年〈東京オリンピック〉返上と日中米IOC委員のオリンピズム―王正廷とエイブリー・ブランデージを中心に」『インターカルチュラル』19号(日本国際文化学会、二〇二一年三月)、「満洲の台湾人選手―張星賢と柯子彰」高嶋航・佐々木浩雄編『満洲スポーツ史―帝国日本と東アジアスポーツ交流圏の形成』(青弓社、2024年)など。

日本統治期台湾野球史のアルケオロジー-「国球」誕生前記 の商品スペック

商品仕様
出版社名:三元社
著者名:謝仕淵(著・文・その他)/鳳気至純平(翻訳)/菅野敦志(解説)
発行年月日:2025/11/17
ISBN-13:9784883036189
判型:A5
発売社名:三元社
対象:教養
発行形態:単行本
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:509ページ
縦:21cm
横:15cm
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