天使の哲学-中世哲学入門講義 [単行本]
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天使の哲学-中世哲学入門講義 [単行本]

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出版社:慶応義塾大学出版会
販売開始日: 2025/10/30
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天使の哲学-中世哲学入門講義 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    はじめに
     1 なぜ天使が哲学の問題になるのか
     2 中世哲学の考え方
     3 「天使の哲学」の問い 
     4 「人間の哲学」としての天使論

    第一章 この世界はどのようにして始まったのか―プラトン主義と「創世記」
     1 はじめに
     2 世界創造の物語―プラトン『ティマイオス』 
     3 古代ギリシアからキリスト教へ―「創世記」と「無からの創造」 
     4 中世哲学と『ティマイオス』の出会い
     5 おわりに 

    第二章 天使のいる「世界」―ヒエラルキーを求めて
     1 はじめに 
     2 「大臣」としての天使?―アガンベンの天使論
     3 「ヒエラルキー」の誕生
     4 存在の大いなる連鎖 
     5 おわりに 

    第三章 天体を動かす天使たち―アリストテレス主義と世界の永遠性
     1 はじめに 
     2 永遠に生成変化する自然界
     3 第一原因としての「神」
     4 一三世紀の論争
     5 おわりに 

    第四章 そもそも天使は存在するのか―プラトン主義とアリストテレス主義の総合
     1 はじめに 
     2 「針の上で天使は何人踊れるか」
     3 天使は宇宙のなかにいるのか
     4 天使はそもそも存在するのか―トマス・アクィナスの場合
     5 おわりに 

    第五章 天使は身体をもつのか①―聖書からトマスまで
     1 はじめに
     2 悪魔の体、天使の体―ロンバルドゥスによる疑義 
     3 「質料形相論」とは何か
     4 「質料とは何か」をめぐる議論―トマスの批判
     5 おわりに 

    第六章 天使は身体をもつのか②―トマスとボナヴェントゥラの対立
     1 はじめに 
     2 「可能」や「現実」とは何か?―物体性と質料性 
     3 「質料」はどこまで遡れるか? 
     4 天使論の表面化と節約の原理―スコトゥスとオッカム 
     5 おわりに 

    第七章 思考実験としての天使の知―「身体なき精神」は何を思うか
     1 はじめに 
     2 「空中人間」と「我思う、ゆえに我あり」 
     3 天使の認識とは何か 
     4 媒介としての形相 
     5 おわりに 

    第八章 中世版AI?―生得説と経験論の対立
     1 はじめに 
     2 私たちの頭は白紙なのか―ロックとライプニッツ 
     3 生得説を体現する天使―トマス・アクィナス 
     4 天使も経験を通じて賢くなるか―スコトゥスとオッカム 
     5 おわりに 

    第九章 悪という自由―主知主義から主意主義へ
     1 はじめに 
     2 善とは何か、自由とは何か―主知主義 
     3 天使の自由意志―主意主義 
     4 意志の悪徳―主意主義の先鋭化 
     5 おわりに 

    第一〇章 悪への固執―自由の究極
     1 はじめに 
     2 知性が悪に固執する―トマス・アクィナス 
     3 意志が悪に固執する―ガンのヘンリクス 
     4 悪魔も内面において自由である―スコトゥスとオッカム 
     5 おわりに 

    終章 宇宙から天使が消えた後―善悪を生きる人間の哲学
     1 哲学史の主役は誰か 
     2 天使主義の行方―デカルトの書簡から 
     3 人間の上昇―エディット・シュタインの天使論 
     4 最後に―中世哲学の天使論「再考」 

    引用文献 
    読書案内 
    あとがき 
    索引
  • 出版社からのコメント

    天使は中世版AI!?
  • 内容紹介

    中世では、天使は神と人間の中間に位置し、「人間とは何か」という問題を解明するカギとして盛んに議論された。
    ときには天体の動かし手として、世界統治を司る「大臣」として、さらには中世版AIのような身体なき純粋知性として、つねに天使は哲学の中心にあった。

    本書は、古代ギリシアから受け継いだ世界観を背景に、プラトン主義・アリストテレス主義という二大伝統を経由して、トマス、スコトゥス、オッカムら代表的な哲学者によって「天使論」が〈存在論〉〈認識論〉〈倫理学〉として体系化される軌跡をたどる。

    近現代にたしかに息づく知と自由への渇望に、天使と悪魔がいざなう中世哲学入門――
  • 著者について

    石田隆太 (イシダリュウタ)
    1988年生まれ、同志社大学文学部助教、博士(文学、筑波大学、2018年)。専門は西洋中世哲学、特に個体化、天使論、物質主義の哲学史。主な業績に、「天使学の共時的構造化――井筒、コルバン、アクィナス」(『理想』706号)、『デカルト全書簡集 第四巻』(共訳、知泉書館、2016年)、ウンベルト・エーコ『中世の美学――トマス・アクィナスの美の思想』(共訳、慶應義塾大学出版会、2022年)、西洋中世学会編『西洋中世文化事典』(共著、丸善出版、2024年)などがある。

天使の哲学-中世哲学入門講義 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:慶應義塾大学出版会
著者名:石田隆太(著)
発行年月日:2025/10
ISBN-10:4766430700
ISBN-13:9784766430707
判型:B6
発売社名:慶應義塾大学出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:240ページ
縦:19cm
横:13cm
厚さ:2cm
重量:295g
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