廃墟のヨーロッパ [単行本]
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廃墟のヨーロッパ [単行本]

国末 憲人(著・文・その他)


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出版社:草思社
販売開始日: 2025/12/02
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廃墟のヨーロッパ [単行本] の 商品概要

  • 目次

    はじめに 

    第1章 よみがえるソ連――プリピャチ 
    ■「ウクライナでもっとも快適な道路になりました」 
    ■再現されたソ連の生活風景 
    ■想像力を呼び戻す仕掛け 
    ■「一時的に、三日間だけ避難せよ」
    ■帰還者の行方

    第2章 足元に潜む核戦争――ロンドン 
    ■米ソの「ホットライン」も経由
    ■核シェルターは政府関係者専用 
    ■戦略の要として復権しつつある核兵器 

    第3章 分断された世界――ボスニア・ヘルツェゴビナ 
    ■「互いに撃ち合った過去」の呪縛 
    ■「首都で私はトイレに行かない」 
    ■利権を差配する「お山の大将」 
    ■狭い行政区に大臣が十五人 
    ■聖火台のマクドナルド 
    ■「EUのレベルに達するには百年かかる」 

    第4章 名君だった「暴君ネロ」――ローマ、ポンペイ 
    ■ポピュリスト政治家としての皇帝ネロ 
    ■ポンペイ落書きが語る意外な人物像 
    ■フェイクニュースが歴史になるとき 
    ■タイムカプセルとしてのポンペイ遺跡 
    ■歴史は発見とナラティブのせめぎ合いでつくられる

    第5章 人影が消えた浜辺――キプロス 
    ■閉ざされた「地中海の宝石」 
    ■「住民の間には、もはや何の対立もありません」 
    ■三種類の旅券を保有する住民たち 
    ■キプロス問題を左右するエルドアンの思惑 
    ■三つのシナリオ
    ■トルコによる北キプロス併合という悪夢 

    第6章 峠を越えた金塊――ピレネー山脈・カンフラン国際駅 
    ■ナチスの金塊が運び込まれた国境の駅 
    ■線路上に散らばっていた古い書類 
    ■中立国スペインの複雑な立場 
    ■金塊の用途と行き先 
    ■古びた窓枠から歴史を振り返る 

    第7章 地中海の中心で、地図を描く――南イタリア・カラブリア 
    ■頓挫した開発とマフィア、発がん性物質 
    ■人口二百万人の州に四百万人分の住宅 
    ■辺境が地中海の中心になる日

    第8章 アウシュヴィッツの東を見よ――ソビブル、トレブリンカ、ベウジェツ 
    ■ソ連によって整えられた虐殺の条件 
    ■ホロコーストを物質的な面から分析する 
    ■なぜアウシュヴィッツが象徴となったのか
    ■ソビブルの名札 
    ■有刺鉄線を越えて 
    ■立ち尽くす一万七千の石 
    ■「青い壁」の秘密 
    ■演出はどこまで必要か 
    ■政治によって封印された記憶 
    ■絶滅収容所映画が意図するもの 

    第9章 虹の彼方に消えた「移民」――ウェスト・ヨークシャー 
    ■半世紀にわたる衰退の歴史 
    ■なぜアジア系住民はEU離脱に賛同したのか 
    ■スケープゴートにされた「ポーランド移民」 
    ■「レフト・ビハインド」の虚実 
    ■「ブレグジット」から「ブレグレット」へ 

    第10章 かつてこの国に王がいた――ソフィア 
    ■国王から亡命者、そして首相に 
    ■廃屋がブルガリアの共通の風景 
    ■若者が夏休みにだけ帰ってくる国 
    ■新興大国の草刈り場 
    ■ガラパゴス化するEUの政治モデル 
    ■ポピュリストが語る「心温まる社会」 
    ■「世界の終わり」と「月末までの生活」 
    ■EUの存在意義はどこにあるのか 

    第11章 ボタ山が育んだ政治勢力――ノール・パドカレー炭田 
    ■平屋の美術館「ルーブル分館」 
    ■多様な人々によって育まれた豊かさ 
    ■マリーヌ・ルペンの拠点となったボタ山の街 
    ■「欲しいのは、援助やカネじゃない」 
    ■利用される「不平等感」と「承認欲求」 
    ■「トランプなんて、まだましだった」 

    第12章 ナンバープレートの上の「国家」――コソボ・ミトロヴィツァ 
    ■国境でのばかげた「義務」 
    ■政府によって煽られる住民対立 
    ■コソボ政府の行政能力にも不信感 
    ■「プーチンは嘘つきの常習犯です」 
    ■セルビアとコソボに共通する自己認識 

    第13章 共産主義の亡霊が徘徊する――ブダペスト 
    ■「恐怖の館」の政治性 
    ■目指すのは「非リベラルな社会」 
    ■「外国をコピーするだけではだめだ」 
    ■イデオロギーからアイデンティティーへ
    ■「オルバンの手法はスズキの工場と同じ」 
    ■「三十年前とあまり変わっていない」 
    ■富裕層と貧困層の結託 
    ■「総統民主主義」が審判を受ける日 

    第14章 壁なき大平原の幻想――ベルリン 
    ■消滅したはずの「壁」が再び立ちふさがる 
    ■「欧州の病人」から「一人勝ち」へ 
    ■「接近による変化」の理想と現実 
    ■メルケル政権の「功」と「罪」 
    ■「相互依存は安定には結びつかなかった」 

    破壊と再生――結びにかえて 
  • 内容紹介

    ヨーロッパ中に散らばる「廃墟」は、私たちに何を問いかけているのか?
    さまざまな難問に直面するヨーロッパ各地を丹念に取材し、
    〈崩壊の現場〉からこの世界の現在と未来を考察するルポルタージュ。

    《破滅の後には再生がある。湿潤な気候の日本では木造家屋が朽ち果てて自然に戻り、
    その上に新たな社会が上書きされるのに対し、広大で乾いた欧州の大地では、
    石造りの建物が廃虚となって存在感を示し続ける。
    その痕跡を日々目にし、そこから教訓を学びつつ、人々はその隣に新たな社会を建設する。
    欧州の廃虚をめぐる本書は、したがって破壊の過程をたどるとともに、そこに潜む再生への道筋を探る旅ともなるだろう。》
    (本書「はじめに」より)

    <内容より>
    ▼チェルノブイリ原発事故で無人となった街
    ▼戦前大いに栄え、戦後は朽ち果てたピレネー山中の乗換駅
    ▼頓挫した南イタリアの産業振興策の残骸
    ▼EU離脱を多くの住民が支持した英国のラストベルト
    ▼内戦や虐殺の歴史を経て分断が定着した街
    ▼極端な人口減少によって衰退へむかう国家
    ▼ホロコーストの記憶を発信しつづけている収容所跡地
    ……
  • 著者について

    国末 憲人 (クニスエ ノリト)
    国末憲人(くにすえ・のりと)
    東京大学先端科学技術研究センター特任教授、ウクライナ国立工科大学客員教授。1963年岡山県生まれ。1985年大阪大学卒。1987年に紀行「アフリカの街角から」でノンフィクション朝日ジャーナル大賞優秀賞を受賞。同年、パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞に入社。パリ支局長、GLOBE編集長、ヨーロッパ総局長を務めた。2024年より現職。著書として『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』 (以上、新潮社)『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)『ポピュリズムと欧州動乱』(講談社)『ロシア・ウクライナ戦争 近景と遠景』岩波書店『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』『テロリストの誕生』(以上、草思社)などがある。

廃墟のヨーロッパ [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:草思社
著者名:国末 憲人(著・文・その他)
発行年月日:2025/12/02
ISBN-13:9784794228093
判型:46判
発売社名:草思社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:344ページ
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