松浦寿輝童話集 猫とウサギと龍の本 [単行本]

松浦寿輝童話集 猫とウサギと龍の本 [単行本] の 商品概要

• 出版社からのコメント

  図書館勤めのブチ猫は対猫関係に悩み、屋根裏のハムスターは海獣図鑑に夢中――「川の光」著者が若き日に紡いだ四篇が特別な一冊に。

• 内容紹介

  【「川の光」著者が若き日に紡いだ、小さな生き物と本をめぐる４つの物語】
  
  「ウサギの本」ある日帰宅すると、年とったウサギが私のアパートの押入れの中で古本屋を店開きしていた……
  「猫の本」図書館に勤めるブチ猫は引っ込み思案で対猫関係に悩む日々……
  「龍の本」屋根裏に住むハムスターは宿主の「先生」が外出すると、そろりそろりと部屋に降りてきて、『龍の本』を繙くことに至上の喜びを感じており……
  「あやとり」東京に焼夷弾の降ったその日、仔猫兄弟は川辺で震えながら異常な光に打たれていた……
  
  〈イラスト〉庄野ナホコ

• 著者について

  松浦寿輝 (マツウラヒサキ)
  松浦寿輝
  一九五四年、東京都生まれ。詩人、小説家、批評家。一九八八年に詩集『冬の本』で高見順賞、九五年評論『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、二〇〇〇年小説『花腐し』で芥川賞、〇五年『半島』で読売文学賞、一七年『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞を受賞するなど、縦横の活躍を続けている。本作のシリーズとして『川の光２』『川の光 外伝』がある。

松浦寿輝童話集 猫とウサギと龍の本 [単行本] の商品スペック