竜血の一族（中公文庫） [文庫]

竜血の一族（中公文庫） [文庫] の 商品概要

• 内容紹介

  北の鉱山を舞台に、圧倒的筆致で綴られた哀切な昭和ロマン
  
  昭和13年、北海道東部――鉱山技師の那須野寿一は、巨大な水銀鉱床と地図にない村を発見する。〈フレシラ〉という名のその集落には、謎めいた一族が暮らしていた。
  鉱夫となったフレシラの若者アシヤ。寿一の息子で、水銀に魅せられた源一。太平洋戦争、朝鮮戦争特需、水俣病の公害問題……昭和の動乱に翻弄された二人の青年と数奇な一族の波瀾万丈を描く、壮大かつ幻想的な大河ミステリー。
  
  【目　次】
  第一章　赤い岩　―昭和13年
  第二章　水飲みたち　―昭和17年
  第三章　不死身の鉱夫　―昭和18年
  第四章　冷たい山　―昭和24年
  第五章　ある母子　―昭和26年
  第六章　人間の血　―昭和34年
  第七章　湖底　―昭和38年
  第八章　飛ばない鳥　―昭和39年
  第九章　きらめく水のほとり　―昭和43年
  
  〈巻末対談〉今村翔吾×岩井圭也

• 著者について

  岩井圭也 (イワイケイヤ)
  岩井圭也
  一九八七年大阪府出身。北海道大学大学院修了。二〇一八年『永遠についての証明』で第九回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。二四年『われは熊楠』が第一七一回直木賞候補となる。著書に、ドラマ化された『最後の鑑定人』のほか、『真珠配列』『サバイブ！』『楽園の犬』『完全なる白銀』『文身』などがある。

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