江戸一新（中公文庫） [文庫]

江戸一新（中公文庫） [文庫] の 商品概要

• 内容紹介

  首都焼失――その時、幕閣のトップは何をしたか？
  
  明暦3年（1657）1月、江戸が燃え尽きた――。のちに言う「明暦の大火」である。
  日本史上最大、世界史的に見ても有数の焼失面積と死者数を出したこの大惨事からの復興に立ち上がった男がいた。代官の息子に生まれながら、先代将軍・家光の小姓から立身出世を遂げた老中・松平伊豆守信綱。その切れ者ぶりから「知恵伊豆」と呼ばれた信綱は、町奴の長兵衛に現地調査を命じながら、「江戸一新」に乗り出した。
  叩き上げの天才政治家が老中会議で熱く議論し即決、遅滞なく推し進めたのは、現代の東京に繋がる「大江戸」への建て替えだった。
  
  
  目　次
  第一章　大火発生
  第二章　復興開始
  第三章　米の値段
  第四章　復興景気
  第五章　抗　争
  第六章　大移動
  第七章　討ち入り
  第八章　遷　都
  
  〈解説〉内田剛

• 著者について

  門井慶喜 (カドイヨシノブ)
  門井慶喜
  一九七一年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。二〇〇三年、オール讀物推理小説新人賞を「キッドナッパーズ」で受賞しデビュー。一五年に『東京帝大叡古教授』が第一五三回直木賞候補、一六年に『家康、江戸を建てる』が第一五五回直木賞候補となる。一六年に『マジカル・ヒストリー・ツアー　ミステリと美術で読む近代』で日本推理作家協会賞（評論その他の部門）、同年咲くやこの花賞（文芸その他部門）を受賞。一八年に『銀河鉄道の父』で第一五八回直木賞を受賞。他の著書に『東京、はじまる』『屋根をかける人』『地中の星』『徳川家康の江戸プロジェクト』『東京の謎　この街をつくった先駆者たち』などがある。

江戸一新（中公文庫） [文庫] の商品スペック