寿司一貫-江戸前が語る日本の記録 [単行本]
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寿司一貫-江戸前が語る日本の記録 [単行本]



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出版社:きずな出版
販売開始日: 2026/01/28
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寿司一貫-江戸前が語る日本の記録 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    序章 すし屋に生まれて
     ──つけ場の匂いと町に育まれた原風景
     賑やかな家族とすし屋の日常
     早稲田通りの賑わいと文化人の影
     昭和の子ども遊びと戦時下の学校生活
     九十歳を迎えて、いま思うこと

    第一章 江戸前寿司と築地の世界
     ──市場と職人が織りなす舞台
     江戸前寿司の誕生と進化
     鮪が「下魚」から主役になるまで
     氷と冷蔵庫が変えた寿司の歴史
     正座で握った、職人たちの時代
     築地市場の喧噪と符丁の声
     「さばをよむ」「まかった」に込められた知恵
     仲買人とすし屋──仕入れの駆け引き

    第二章 町とすし屋の文化誌
     ──早稲田・戸塚と歩んだ時代
     戸塚・早稲田とともに歩んで
     神田川と暮らしの風景
     関東大震災を乗り越えて
     文化人が集った一角
     グランド坂に息づく人と物語
     地下鉄と駅が変えた町の姿
     移りゆく水稲荷神社
     すし屋から見た町の移ろい
     学生街とすし屋の記憶

    第三章 戦中のすし屋と焼け跡の記憶
     ──のれんを守り抜いた日々
     病院と空襲の記憶
     統制下のシャリ──戦時ちらしと予科練の面影
     空襲と焼け跡の記憶

    第四章 疎開先での食と団らん
     ──草津で学んだ暮らしと絆
     東条夫人の視察と味噌汁の記憶
     父の来訪と白根山登山
     正月の銀シャリとごちそうの記憶
     草津の寒さと夜の団らん
     母ののり巻と心の支え
     スキーでの大怪我
     遅い春──小鳥・蕨・白樺

    第五章 軍靴の影と子どもたち
     ──疎開生活に重なる戦争の足音
     卒業と海軍傷病兵の入町
     ラッパと歌声に包まれた寮の日々
     小鳥の声と朝の鍛錬
     B29の影と東京空襲の不安

    第六章 飢えと規律のほころび
     ──子どもたちが見た戦時の現実
     体位測定とシラミとの戦い
     勤労奉仕──薪運びからレンガ運びへ
     家に帰りたい──女子の家出未遂
     T先生の出征と担任不在の日々
     食べたい一心──味噌、すいとん、おにぎり
     伝わる戦況──東京大空襲・長岡空襲の報
     将官視察と避難訓練

    第七章 帰郷と焼け跡の東京
     ──失われた町と再会の記憶
     帰郷の波──私も東京へ
     焼け跡の東京へ帰郷
     病院と空襲の記憶
     我が家の無事、夏の東京で
     プールの日々と友の悲報

    第八章 終戦と復興の始まり
     ──平和の実感と新しい時代へ
     宣伝ビラ、原爆と終戦前夜
     玉音放送と復員
     疎開児の帰還とT先生の復員・廊下教室
     進駐軍を見る──ジープの衝撃と階級文化の違い
     皇居前のチョコレートと幼馴染のその後
     戦後の音楽と野球の復活
     疎開の完了と「戦争を恨む」
     「リンゴの唄」と復興の始まり
     占領下の教室と台所──GHQの検閲と先生たちの戦中の味
     復興の屋台骨──祭り、欠食、そして町が腹を支えた
     江戸前の再出発──すし屋再開と安部磯雄の記憶
     戦後復興の町とすし屋の商い
     草軽電鉄跡をたどって
     いまの草津で感じる平和と友への想い

    第九章 寿司の再出発と職人の歩み
     ──戦後を生き抜く技と心
     委託加工──米とすし屋の再会
     かっぱ巻の誕生秘話
     道具と修業の日々
     兄弟子、仲間からの学び
     四代目としての責任

    終章 現代へのまなざし
     ──寿司と町とともに歩む未来へ
     コロナ禍の夏、八幡鮨の試練と家族のバトン
     学生と町を結ぶ情──下宿の勘定と人情
     商店街の変容と町の挑戦──早稲田“食と場”の現在地
     球場とすし桶──早稲田野球と八幡鮨の絆
     「紺碧の空」が生まれた町──応援歌とすし屋の記憶
     メジャーリーグの初来日と日本初の始球式
     応援と握りの往復書簡──町が育てた早稲田魂
     商店街をめぐるすし屋のまなざし
     海外で出合った寿司──箸がつなぐ世界
     戦前のすしネタ──ばか貝の思い出
     戦前から戦後──時代の変遷を思う
     八幡鮨五代目、そして六代目へ
     一番の常連・大沢慶己さんのこと
  • 内容紹介

    『寿司一貫―江戸前が語る日本の記録』(八幡鮨四代目・安井弘著)は、早稲田・戸塚の地に百五十年近く続く老舗「八幡鮨」の四代目が、自身の歩みを通して“江戸前寿司”と“町の記憶”を綴った一代記である。著者は昭和九年生まれ。戦前・戦中・戦後を生き抜き、握り寿司とともに歩んできた九十余年の人生を、豊富な記憶と職人の語り口で描き出す。

    序章では、つけ場の匂いや賑やかな家族の日常、早稲田通りの賑わいなど、すし屋の子として育った原風景が温かく語られる。第一章では、江戸前寿司の成立と進化をたどり、鮪が「下魚」から主役に変わった過程や、氷や冷蔵庫の普及が寿司の文化を変えたことを解説。市場と職人の関係、築地の活気や符丁の世界など、すし屋を支える見えない技と知恵が生き生きと描かれる。

    中盤の章では、早稲田・戸塚という町とすし屋の密接な関係、戦時下の統制や空襲、疎開生活の記憶が綴られる。草津での疎開生活や家族との絆、飢えと規律のなかでの子どもたちの姿など、庶民の生活史としても貴重である。終戦後は、焼け跡の東京での再出発、進駐軍との出会い、復興の熱気が描かれ、寿司が再び町に息を吹き返す様子が胸を打つ。

    後半では、戦後復興とともに寿司職人として歩んだ日々が中心となる。統制下の「委託加工」や、庶民の味として生まれた「かっぱ巻」の誕生秘話、修業と職人仲間との絆などが語られ、寿司を通じた人間模様が浮かび上がる。やがて著者は、四代目として暖簾を守り抜き、町とともに寿司文化を育ててきた自負を語る。

    終章では、コロナ禍の苦境や家族のバトン、早稲田の学生との交流、商店街の変容、野球や応援歌「紺碧の空」とのつながりなど、現代の町と寿司屋の関係が描かれる。寿司が単なる料理ではなく、人と人、町と時代を結ぶ文化そのものであることを静かに伝える。

    本書は、一人の職人の記録であると同時に、明治から令和に至る“日本の食と町の記録”である。寿司という一貫を通じて、時代の光と影、庶民のたくましさ、そして文化の継承を見つめ直す、温かくも深いドキュメントである。
  • 著者について

    安井弘 八幡鮨四代目 (ヤスイヒロシ ヤハタズシヨンダイメ )
    1934年、東京・早稲田生まれ。明治元年創業の老舗「八幡鮨」四代目店主。戦中に学童疎開を経験し、戦後の食糧難のなか、10代で家業を継ぐ。握れるネタが乏しい時代に生のキュウリを巻いた”かっぱ巻”を考案。以降65年以上にわたり寿司を握り続け、現在も現役の職人としてカウンターに立つ。著書に『早稲田わが町』(書籍工房早山)がある。NHK「チコちゃんに叱られる」やテレビ東京「アド街ック天国」などにも出演。”かっぱ巻の父”として全国に知られる

寿司一貫-江戸前が語る日本の記録 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:きずな出版
著者名:八幡鮨四代目安井弘(著)
発行年月日:2026/01
ISBN-10:4866633123
ISBN-13:9784866633121
判型:B6
発売社名:きずな出版
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:252ページ
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