社会主義都市ニューヨークの誕生 [単行本]
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社会主義都市ニューヨークの誕生 [単行本]
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社会主義都市ニューヨークの誕生 [単行本]

矢作 弘(著・文・その他)


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出版社:学芸出版社
販売開始日: 2025/12/26
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社会主義都市ニューヨークの誕生 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    序章 なぜ今、社会主義市長がニューヨークに?
    ●社会主義者、イスラム教徒、若者――異例づくしのNY市長
    ●既得権益に抗う生粋のヒューマニスト
    ●ニューヨークをアフォーダブルに――労働者・若者の心を掴んだ公約
    ●“マムダニ現象”が予感させる進歩主義の到来
    ●5万人の若者ボランティアと戦い抜いた選挙戦
    ●「何かを起こすこと」に参加したい新世代たち

    1章 社会主義への土壌――過剰な「場所の商品化」に苦しむ労働者と若者
    ●「スーパー」の域に達したジェントリフィケーション

    ●喧伝された“街区の格上げ”と闘争の始まり
    ・「ディストピアのニューヨーク」と〈I ♡ NY !〉運動
    ・市政と不動産業者の結託
    ・激変したブルックリン
    ・ビッグテックの台頭で決定的に追い込まれた労働者家庭

    ●整った舞台で飛躍するアメリカ民主社会主義者(DSA)
    ・マムダニブームが起きる確かな前兆
    ・「ジェントリフィケーションへの闘志」を自認するDSAの州議会議員たち
    ・パワーエリートによる「クールな消費文化」の裏側で
    ・象徴的な事件となったAmazon撃退運動
    ・「場所の商品化」を急かすジェントリフィケーションの本性
    ・官製ジェントリフィケーションと「大きな政府」
    ・大きな政府⇨小さな政府⇨大きな政府
    ・暮らしの現場に「関与」するマムダニの姿勢

    ●半世紀に6代の市長が残した「遺産」と「宿題」
    ・ディビッド・ディンキンズ――扱い損ねた騒動が現在の「政治資産」に
    ・エドワード・コッチ――民間依存の都市再生への傾倒
    ・ルドルフ・ジュリアーニ――警察力による「安全になったニューヨーク」の演出
    ・マイケル・ブルームバーグ――規制緩和と大規模都市開発で目指した「贅沢都市」
    ・ビル・デブラシオ――リベラル派の期待を背負いつつも苦戦
    ・エリック・アダムス――醜態続きの反面教師

    ●そして〈聞く耳〉を持つ人としてのマムダニへ

    2章 なぜ社会主義者になったのか?――ヒューマニズムの洗礼を受けたエリートセレブ
    ●エリート社会主義者を育てた家庭環境
    ・「ウルトラセレブ」でヒューマニストの両親
    ・母は著名な映像作家
    ・父はコロンビア大学教授――植民地主義批判で名声
    ・崖の上に暮らし、崖の下との格差を知った少年時代
    ・「特権階級に属している」という皮膚感覚
    ・アフリカからマンハッタンへ――政治に目覚めた高校・大学生活
    ・今に至る「宿題」を得た住宅コンサルタント時代
    ・ラップダンサーとしての顔

    ●アメリカ人になる――社会主義政治家への道
    ・市民権を取得しアメリカ民主社会主義者(DSA)に参加
    ・ニューヨーク州議会下院議員選への立候補
    ・衣装から読み解く政治スタイル
    ・妻は売れっ子のアニメ作家――パレスチナに寄り添う

    3章 アフォーダブルなニューヨークを取り戻す――ミレニアム/Z世代、労働者家族から熱烈に支持される政策メニュー
    ●アフォーダブルな都市とは
    ・ニューヨークの暮らしは高すぎる!
    ・州下院議員時代の都市政策経験
    ・5万人以上のボランティアと挑んだ選挙戦

    ●ばら撒きではない「大きな政府」が課題を解決する
    ・丁寧な説明を尽くす政策プラットフォーム
    ・市場が置き去りにしてきた施策を拾い上げる

    ●マムダニが提案する優先政策課題一覧
    ・賃貸住宅の家賃管理/凍結
    ・フリーバスの迅速な運行
    ・コミュニティ安全局の設置
    ・子供保育の無償化
    ・市所有のグローサリーストアを展開
    ・ニューヨークの、ニューヨークのための住宅政策
    ・悪徳不動産業者と戦う
    ・大企業と最富裕層に対する課税強化
    ・乳幼児のためにベビーバスケット制度
    ・小中高学校の環境の整備/グリーン学校
    ・LGBTQIA+人々の聖域都市
    ・健康・医療サービスを強化
    ・最低賃金を時給30ドルに引き上げる
    ・デリバリー労働者の権利を守る
    ・スモールビジネスの支援
    ・図書館を充実する

    4章 政策への批判と擁護――保守派とリベラル派の熾烈な論争
    ●家賃管理/凍結は市場を混乱させるのか
    ・「市場を撹乱する」という批判
    ・そもそも家賃管理とは何か――家賃安定化住宅と家賃統制住宅
    ・中間所得階層でも入居が難しい「affordable住宅」
    ・マムダニの住宅政策は2本足打法
    ・住宅危機下、家賃管理は全土に急拡大
    ・家賃管理擁護論――理論と現実は乖離
    ・住宅行動主義(Housing Activism)が爆発した100年前と酷似

    ●フリーバス――実現の関門となる州政府との綱引き
    ・貧困層の負担になる交通費
    ・推進論者が指摘する副次効果
    ・「財政負担が嵩む」という批判
    ・公共交通は「公共財」
    ・移動への権利
    ・フリーバスに取り組む都市たち
    ・アルバカーキ(ニューメキシコ州)――社会実験で乗車率が向上
    ・モンゴメリー郡(メリーランド州)――交通渋滞の緩和を目指す
    ・ボストン(マサチューセッツ州)・シアトル(ワシントン州)――スーパースター都市でも確かな実績
    ・チャタヌーガ(テネシー州)――環境都市宣言のモデル都市
    ・クロヴィス(カリフォルニア州)――ピックアップ・サービスの運行も
    ・グリーンズボロー、ローリー、ウインストン・セーラム(ノースカロライナ州)――定額乗り放題スキームの採用
    ・ツーソン(アリゾナ州)――財政の逼迫による苦戦事例
    ・州政府を説得できるかが実現の関門

    ●子供保育の無償化――パイロットプロジェクトで先陣を切る
    ・驚愕するほど高い保育料
    ・民主党も保育料負担の軽減へ
    ・small beginningで突破を図る
    ・保育料の無償化は国内のトレンド

    ●市所有グローサリーストアの展開――〈食料砂漠〉を救う方策
    ・まだ不透明な経営形態
    ・社会主義のイデオロギー批判は的外れ
    ・保守派からの批判――前提によって変わる議論
    ・市民は支持政党によらず6割前後が支持――反対はわずか22%
    ・賛成派の経済学者からのアドバイス――パイロットプロジェクトで進めよ
    ・賛成派の小売専門家からのアドバイス――マーケティングの視点から
    ・各地の都市政府による挑戦と失敗
    ・成功へのカギは科学的経営と官僚主義の排除

    ●富裕層・大企業増税で目指す財源確保――市場主義派から冷評、リベラル左派から称賛
    ・ショックを受けた民主党主流派によるレッテル貼り
    ・マムダニ市政は民主党復活の試金石?
    ・「市場の論理から外れている」――新自由主義経済学者が寄せる典型的な批判
    ・中間所得層への減税を主張する増税批判派
    ・NYは富裕層の居住者を増やせ!――減税による誘致を訴える主張
    ・実は左派以外の歴代市長も主張していた金持ち増税
    ・富裕層は「安い税金」には引っかからない
    ・富裕税を理由に金持ちが逃げ出すことはない
    ・Tax-flightが限定的であることを示す研究
    ・ニューヨーク州の富裕層の動向――やはりTax-flightは起きない
    ・〈増税すると金持ちが逃げ出す説〉にとっての不都合な真実
    ・中間所得階層以下を引き止める――ニューヨークこそ最もCoolな都市
    ・たとえ逃げてもその地とて安住ではない
    ・知事、州議会の動向が富裕層/大企業課税の成否を握る
    ・企業も増税では動かない

    ●最低賃金引き上げ――「雇用にダメージがある」は本当か
    ・最低賃金引き上げは雇用を縮小する?
    ・雇用にダメージはないことを示す有力な研究
    ・最低賃金では満足に暮らせない
    ・都市政府に最低賃金を決める権限を!

    5章 マムダニ現象への共鳴と同調――進歩主義都市が連携する時代へ
    ●時代の変化を象徴する「トレンド」へ
    ・進歩主義の若き市長が続々と誕生
    ・見下していた政治家たちの鼻を明かした選挙戦

    ●ミネアポリス――左派イスラムの若年市長が誕生
    ・マムダニと重なる出自
    ・リベラル施策の実現に向けた奮闘
    ・社会主義に縁深い歴史を持つ都市

    ●シアトル――リベラル左派の若き女性運動家が当選
    ・スーパースター都市の裏側にある格差と不平等を訴える
    ・15年余りの市民活動で残してきた実績
    ・反トランプが追い風に

    ●スーパースター都市の政治革新

    ●ボストン――マムダニが目指す都市モデルの先行例
    ・初めて尽くしの若き市長
    ・守旧派議員を説得する「プラグマティックな進歩主義者」

    ●シカゴ――市議会との折り合いが悪く道半ば

    ●進歩主義・リベラル左派を標榜する政策の共通点
    ・マムダニが掲げる政策の先行例
    ・政府の〈かたち〉の変革を求める大きな声へ

    ●ミルウォーキーの「下水道社会主義」――市民の福祉、教育、住宅、衛生のための行政投資
    ・アメリカ社会主義党が支持を広げた都市
    ・3人の社会主義市長の横顔
    ・学ぶべき真摯な柔軟性
    ・下水道社会主義とは
    ・下水道社会主義の歩み

    ●歴史は韻を踏む――かつての社会主義市長たちとの相似
    ・100年前のニューヨーク州に誕生した小さな社会主義都市
    ・ブリッジポート――縮退都市で掲げられた社会主義の旗
    ・「新鮮で爽やかなカリスマ性のある社会主義者」を待望する時代

    ●豊かな社会主義政党史
    ・20世紀初頭に急成長したアメリカ社会主義党
    ・アメリカ各地の都市政治に及ぼした影響
    ・働く家族党――草の根発の民主主義に徹し、社会正義のために戦う

    6章 ワシントン政治を変えるか?――正義のある社会主義が求める世代交代
    ●マムダニ現象に驚愕する民主党――若者が左派ポピュリズムに路線変更を迫る
    ・「目を覚ませ、民主党!」
    ・動揺する民主党主流派

    ●「正義のある社会主義」に好感を抱く若者たち
    ・しぼむ「アメリカの夢」
    ・政治に関心がないのではなく、現状に失望している
    ・バイデン政権でも活躍した左派ミレニアム世代

    ●〈民主党―ユダヤ〉関係にも変化の兆し
    ・イスラム教徒マムダニを誹謗するユダヤ・コミュニティ
    ・同じく暮らしの危機に直面するユダヤ人に寄り添う

    ●マムダニを歓迎する若手のビジネスエリートたち
    ・新自由主義論者からの批判に欠ける説得力
    ・不動産ディベロッパーの反マムダニキャンペーン
    ・ミレニアム/Z世代のエリートが求める世代交代

    ●トランプ政権との対決――「奪い取られる」側に寄り添って戦う
    ・恫喝するトランプ
    ・生粋のニューヨークっ子、トランプの怒り
    ・「共産主義者だ!」のレッテル貼り
    ・トランプに同調するウォール街出身の富豪財務長官
    ・「トランプこそ、右翼社会主義!」
    ・中間選挙を控えるトランプに募る心配の種
    ・若者の間で失墜しつつあるトランプ支持
    ・似て非なるポピュリズムで重なる両者
    ・「市民権を剥奪せよ!」に透ける屈辱感と恐怖心
  • 内容紹介

    グローバル資本主義の首都NYに、
    Z世代が熱烈に支持する社会主義市長、誕生。
    家賃の凍結、公共バスや子供保育の無償化、
    市所有スーパーマーケットの展開、富裕層・大企業増税……
    トランプ政権とも全面対決。

    ニューヨーク市(NYC)の新しい市長に、若き民主社会主義者、ゾーラン・マムダニ氏が就任した。当初は無名候補ながら、民主党予備選では前州知事として圧倒的な知名度・資金力を持つA・クオモ氏を打ち破り、党の公認候補に。本選でも激戦の末に当選を果たした。生活に苦しむZ世代・ミレニアル世代の支持を主な基盤に、バーニー・サンダース上院議員らの全面支援も受け、共和党・トランプ陣営とも対決の構えを見せている。

    若い世代を中心に支持を集める理由は、家賃の凍結(据え置き)や公共バスや子供保育の無料化、市所有スーパーマーケットの展開、富裕層・大企業増税など、行き過ぎた資本主義・新自由主義への矛盾を感じる層に刺さる政策だ。一方、ウォール街や不動産業界は氏の政策に危機感を募らせ、トランプ政権とは全面対立の可能性がある。

    グローバル資本主義の首都であるNYCで、社会主義を掲げる市長が誕生するのは、史上初の政治的事件である。本書ではこの背景と、イスラム教徒の移民の子という米国社会のマイノリティからNYC市長になり得た氏の人物像、リベラルでポピュリズム色の濃い政策の具体的な内容、想定されるエスタブリッシュメント(既得権益層)との対決の図式、そして米国内の過去の社会主義都市の歴史などに触れながら、現代都市における社会主義的政策の実現可能性を展望する。
  • 著者について

    矢作 弘 (ヤハギ ヒロシ)
    龍谷大学名誉教授。博士(社会環境科学)。著書に『15分都市の実践 世界に学ぶ地球規模の課題解決』(共訳、学芸出版社、2025年)、『コロナで都市は変わるか』(単著、学芸出版社、2020年)、『都市危機のアメリカ』(単著、岩波書店、2020年)、『トリノの奇跡』(共編著、藤原書店、2017年)『中心市街地活性化三法改正とまちづくり』(共編著、学芸出版社、2006年)、『大型店とまちづくり』(単著、岩波書店、2005年)、『ロサンゼルス』(単著、中央公論新社、1995年)。翻訳書に、ニューヨークタイムズ編『ダウンサイジング オブ アメリカ』(単訳、日本経済新聞社、1996年)。

社会主義都市ニューヨークの誕生 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:学芸出版社
著者名:矢作 弘(著・文・その他)
発行年月日:2025/12/26
ISBN-13:9784761529574
判型:46判
発売社名:学芸出版社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:政治含む国防軍事
言語:日本語
ページ数:192ページ
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