カスパー・ハウザー あるいは怠惰な心（岩波文庫） [文庫]

カスパー・ハウザー あるいは怠惰な心（岩波文庫） [文庫] の 商品概要

• 出版社からのコメント

  一八二八年、幽閉されていたと思しき謎の少年がニュルンベルクに現れた。王族の落胤か、詐欺師か。真相不明の事件を描く傑作。

• 内容紹介

  一八二八年、ニュルンベルクに突如現れた謎の少年。言葉もおぼつかず、長く幽閉されていたと思しき彼の存在は、瞬く間に世間を騒がせた。王族の落胤か、それとも詐欺師か。憶測はやがて、人々の同情を猜疑心と憎悪に変え、少年を追い詰めてゆく。ドイツ史上稀に見る真相不明事件を、鋭い洞察と緻密な構成で描き出した傑作。

• 著者について

  ヴァッサーマン
  ヴァッサーマン
  (Jakob Wassermann 1873-1934) ユダヤ系ドイツ語作家。風刺雑誌「ジンプリチシムス」編集部に入り、作家デビュー。長編歴史小説をはじめ多くの作品を残す。
  
  酒寄 進一 (サカヨリ シンイチ)
  酒寄 進一
  (さかより しんいち)1958年生。翻訳家。和光大学教授。訳書にクラウス・コルドン「ベルリン3部作」、『ケストナーの戦争日記1941-1945』(いずれも岩波書店)、シーラッハ『午後』(東京創元社)、ヘッセ『シッダールタ』(光文社古典新訳文庫)などがある。

カスパー・ハウザー あるいは怠惰な心（岩波文庫） [文庫] の商品スペック