京都学派の越境―田邊哲学の系譜における"教育と政治"のゆくえ [単行本]
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京都学派の越境―田邊哲学の系譜における"教育と政治"のゆくえ [単行本]



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出版社:東京大学
販売開始日: 2026/02/03
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京都学派の越境―田邊哲学の系譜における"教育と政治"のゆくえ の 商品概要

  • 目次

    序 章 「京都学派の越境」への問い
    第一節 本書の背景と目的/第二節 「京都学派と教育学」研究の現状と本書の位置づけ/第三節 本書の方法/第四節 森の思想の方法的区分および久野の思想と活動の略歴/第五節 本書の構成

    第Ⅰ部 哲学と教育――初期・前期森昭の教育思想
    第一章 教師論と懺悔道の交錯――初期森における田邊哲学の相対化の萌芽
    第一節 なぜ森の教師論と田邊の懺悔道を取り上げるのか/第二節 戦前における森の教師論――田邊哲学から教育哲学へ/第三節 戦後初期における森の教師論――懺悔道との重なり/第四節 二律背反から限界状況へ――田邊哲学の相対化の萌芽/第五節 反復的決断――森の教師論における「決断主義」の問題

    第二章 経験主義批判と認識論の問題――京都学派教育学における「行為的自覚」の系譜
    第一節 森の経験主義批判に対する田邊の「強い同感と賞讃」/第二節 行為的自覚としての認識――田邊の科学哲学認識論/第三節 操作主義的認識論における「自覚」の問題――森の経験主義批判/第四節 行為的自覚の系譜、あるいは経験主義批判の論脈/第五節 戦後教育学における経験主義批判の脱イデオロギー化の方へ/第六節 田邊哲学との関連性から見た経験主義批判の行方

    第三章 他者の人格の手段化に抗する道徳教育――森によるカント解釈の特質と「種の論理」受容の問題
    第一節 道徳教育における他者性の問題と森の道徳教育論/第二節 他者の人格の手段化に抗して/第三節 未発の契機としての「自由に行為する者」/第四節 カント研究から道徳教育論へ/第五節 「種の論理」と道徳教育、その困難と可能性/第六節 「種の論理」から道徳教育における他者性へ

    第Ⅱ部 緊張と偶然――後期森昭の教育思想
    第四章 人間生成の社会性と個体性――田邊と森によるハイデガー批判の関連性
    第一節 森と田邊における政治性の問題/第二節 一九三〇年代から敗戦直後までにおける田邊のハイデガー批判/第三節 森による田邊のハイデガー批判の受容/第四節 社会性と個体性をめぐる問題構制/第五節 森のハイデガー批判と教育人間学の政治性との可能性

    第五章 人間生成の歴史性と自然性――ハイデガーを読む高坂と和辻とを読む森
    第一節 歴史性と自然性の問題/第二節 道具と日常性、あるいは「もの」と日常性/第三節 自然的生命と歴史的生活との関係/第四節 歴史性と自然性の緊張における人間生成/第五節 人間生成に内在する発達論的含意の問題/第六節 人間生成の歴史性と自然性の緊張を見つめること

    第六章 偶然性の問題――戦後教育学の発達論に伴う必然性を相対化するために
    第一節 田邊と森における偶然性の問題/第二節 田邊における偶然性と目的論/第三節 森における偶然性と教育目的論/第四節 偶然を肯定し運命を愛すること/第五節 戦後教育学の発達論に伴う必然性を相対化するために/第六節 人間形成における偶然の「出来事」の思考へ
    補論 森昭から久野収へ――田中毎実著『啓蒙と教育』を媒介として

    第Ⅲ部 種の論理から市民主義の教育思想へ――久野収の教育思想
    第七章 種の論理から市民主義へ――久野による田邊哲学との対決
    第一節 本章の視点/第二節 京都学派のディアスポラとしての久野――田邊との師弟関係/第三節 民族と連帯――久野による種の論理批判の特質/第四節 種の論理から市民主義へ――久野による種の論理批判の批判/第五節 京都学派の思想圏から市民主義の教育思想の方へ

    第八章 市民主義の教師論――一九五〇年代の教育学に対する久野の立場
    第一節 戦後教育と久野の関係性/第二節 二十世紀市民教室における久野のプラグマティズム/第三節 教育の中立性と独立性/第四節 日教組との軋轢/第五節 プラグマティズムと生活綴方の思想/第六節 反「反ソ」・反「反共」の立場――ヨタヨタする思想/第七節 個人・独立・市民――市民主義の教師論

    第九章 〈教育と政治〉の再構成のために――市民主義におけるアナーキズム的・フェミニズム的モーメント
    第一節 「教育政治学」と「社会的な重みのなさ」の問題/第二節 なぜ久野の道徳教育論なのか/第三節 久野の道徳教育論、あるいは英雄像の内在性・相対性・具体性/第四節 〈教育と政治〉の再構成の視点――文化・生活・民衆/第五節 文化活動による自己表現の政治性/第六節 市民主義の現代的可能性(1)アナーキズム的モーメント/第七節 市民主義の現代的可能性(2)フェミニズム的モーメント/第八節 〈教育・政治・文化〉の方へ

    終章 京都学派の越境――〈教育と政治〉のゆくえ
    第一節 各章の総括/第二節 京都学派の緊張と教育学への越境――臨床性と教育の脱政治化/第三節 京都学派の緊張と教育思想への越境――市民主義と教育の政治化/第四節 京都学派の越境、あるいは京都学派教育学にとって〈政治〉とは何か/第五節 今後の課題と展望

    参考文献
  • 内容紹介

    西田幾多郎と並び、京都学派の双璧の一人に数え入れられる哲学者・田邊元。その哲学の影響力は、二人の弟子たち――「教育人間学」を先導した森昭、「市民主義」の立場を確立した久野収に及んでいた。「越境」というキーワードのもと、田邊哲学の系譜における〈教育と政治〉をめぐる思想史のドラマを新たに描き出す。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    川上 英明(カワカミ ヒデアキ)
    山梨学院短期大学保育科准教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。山梨学院短期大学専任講師等を経て2023年より現職。本書の一部となる論文「田邊元と森昭の経験主義批判における認識論の問題―京都学派教育学における「行為的自覚」の系譜」(『近代教育フォーラム』第30号)にて第19回教育思想史学会奨励賞を受賞
  • 著者について

    川上 英明 (カワカミ ヒデアキ)
    山梨学院短期大学保育科准教授
    東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。山梨学院短期大学専任講師等を経て2023年より現職。本書の一部となる論文にて第19回教育思想史学会奨励賞を受賞。論文に「京都学派教育学の〈亀裂〉――木村素衞と森昭、あるいは形成的表現と政治的実践の対立の根底」(『近代教育フォーラム』第33号、2024年)。

京都学派の越境―田邊哲学の系譜における"教育と政治"のゆくえ の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:川上 英明(著)
発行年月日:2026/01/30
ISBN-10:4130562487
ISBN-13:9784130562485
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:教育
言語:日本語
ページ数:306ページ
縦:22cm
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