震災演劇を未来につなぐ―"3.11"をめぐる表現の記録/記憶 [単行本]
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震災演劇を未来につなぐ―"3.11"をめぐる表現の記録/記憶 [単行本]



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震災演劇を未来につなぐ―"3.11"をめぐる表現の記録/記憶 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    震災はいかに劇場で表現されてきたか。震災以前の作品はいかに〈震災演劇〉として再発見されたか。演劇は〈3・11〉をいかに未来に伝えうるのか。演劇を媒介として、震災をめぐる記憶―いずれ形を変えたり失われたりしてしまうかもしれない個別の記憶とさまざまな記録とのあいだを漂泊した思考の軌跡。
  • 目次

    序 揺れ動いた社会と演劇
      ―東日本大震災をめぐる表現の地平
     一 震災後の時間を捉える
     二 コロナ禍の三年と震災後の三年
     三 本書の構成


    【第一部  震災直後の世界】

    第一章 二〇一一年の演劇ジャーナリズム
        ―何がとりあげられ、何がとりあげられなかったのか
     一 演劇雑誌の特集を概観する
     二 東京ではどのように受けとめられたか
     三 二〇一一年の上演状況
     四 震災後の演劇をどう整理するか
     五 東京と異なる視座の必要性


    第二章 震災後最初期作品が接続する時間と言葉
        ―三条会版『失われた時を求めて』
     一 震災後の日本に接続されるプルースト
     二 三条会における〈時間〉
     三 『失われた時を求めて』から「見出された時」
     四 「見出された時」のゆくえ
     五 プルーストの、その先へ


    【第二部  再発見される演劇】

    第三章 被災地を巡る演劇
        ―劇団四季『ユタと不思議な仲間たち』
     一 劇団四季の位置
     二 『ユタとふしぎな仲間たち』のミュージカル化
     三 転回点としての一九八九年
     四 震災後の『ユタと不思議な仲間たち』
     五 震災の記憶と『ユタと不思議な仲間たち』の受容
     六 劇団四季の恒常性とエンパワーメント


    第四章 再発見される〈原発演劇〉
        ―青年劇場『臨界幻想』と『臨界幻想2011』
     一 〈原発演劇〉という視座
     二 一九八一年の青年劇場『臨界幻想』
     三 初演と同時代評
     四 地方での受容―福島県浪江町を例に
     五 震災後の『臨界幻想2011』
     六 可能性としての〈原発演劇〉


    第五章 人びとは井上ひさしに何を求めたのか
        ―東北・反核・ユートピア
     一 二〇一一年三月のシアターコクーン
     二 『日本人のへそ』と『たいこどんどん』
     三 原爆/原発―反核という問題
     四 被災した吉里吉里(国)―ユートピアのゆくえ
     

    【第三部  高校生たちの声を聴く】

    第六章 福島の高校生による演劇
        ―〈被災現地〉から考えること
     一 〈被災現地〉をめぐる震災後の演劇
     二 福島県下の高校生による表現
     三 相馬高校放送局の『今伝えたいこと(仮)』
     四 高校生と大人との対話
     

    第七章 少女たちの声が聞こえているか
        ―福島県立相馬高校放送局の震災後の活動
     一 福島の子どもたちの声
     二 『今伝えたいこと(仮)』という演劇
     三 演劇から映像・音声作品への展開
     四 慟哭する子どもからの変化
     五 評価とさらなる学び
     六 少女たちの卒業
     七 次世代への継承と谷川俊太郎との出会い


    第八章 喪失の向こう側を探す時間
        ―福島県立いわき総合高校総合学科第十五期生アトリエ公演『失われた時を与えて』(附・上演台本)
     一 はじまりの〈時〉を探して
     二 福島県立いわき総合高校のアトリエ公演
     三 『失われた時を与えて』
     四 彼/彼女たちの旅
     附 上演台本
     

    結びに代えて
     一 阪神・淡路大震災の三十年と東日本大震災の十四年
     二 忘れること、忘れないこと―倉本聰のまなざし
     三 終わらない震災といかに向きあうか


    【付 篇】  震災関連演劇上演年譜稿―2011.3.11-2013.12.31

    初出一覧
    あとがき
  • 内容紹介

    東日本大震災はいかに演劇で表現されてきたのか。

    2011年から2013年まで、震災発生からの3年間は、演劇にとってどのような時間で、そこで生み出された演劇は何を表現し、それはいかなる営みだったか。社会にとって演劇はどのような役割を担いえたのか。研究や批評は、それら表現をどのように捉えてきたのか。

    演劇という窓から世界を覗き見て、時に身を乗り出して、そこから出て行こうとしながら、思索を止めないようにしてきた著者による、震災演劇論。

    三条会、劇団四季、井上ひさし、青年劇場、福島の高校生たちの演劇を手がかりに、個別の記憶とさまざまな記録とのあいだを全8章で論じていく。

    いずれ形を変えたり失われたりしてしまうかもしれない震災をめぐる記憶。

    「演劇は――さまざまな表現は、数値等では測定できない、その時どきの、個別の感情や感覚や記憶を、何らかの形で世界にとどめる装置であり、それ自体がひとつのメディアとしても機能する。それらが上演される劇場空間は、演劇を通して、不特定多数の人びとが事態を共有しうる場となる」

    そこではどう震災が伝えられ、それはどう未来に伝える足がかりとなっていくのだろうか。

    演劇を愛するすべての人に。

    付録として「震災関連演劇上演年譜稿──2011.3.11‒2013.12.31」、「上演台本:福島県立いわき総合高校総合学科第十五期生アトリエ公演『失われた時を与えて』」収録。


    【震災という未決着かつ現在進行形の問題に対するとき、演劇を媒介として、震災をめぐる記憶を──いずれ形を変えたり失われたりしてしまうかもしれない個別の記憶を、記録したり、他者に、別の時間に分有したりして、忘却への抵抗の一手とする。本書はそんな小さな試みである。】……「序 揺れ動いた社会と演劇──東日本大震災をめぐる表現の地平」より
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    後藤 隆基(ゴトウ リュウキ)
    立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター特定課題研究員。1981年静岡県生まれ。専門は近現代日本演劇・文学・文化
  • 著者について

    後藤隆基 (ゴトウ リュウキ)
    立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター特定課題研究員。1981年静岡県生まれ。
    専門は近現代日本演劇・文学・文化。
    著書に『高安月郊研究――明治期京阪演劇の革新者』(晃洋書房、2018)、『乱歩を探して』(立教学院企画室、2024)、編著に『ロスト・イン・パンデミック――失われた演劇と新たな表現の地平』(春陽堂書店、2021)、『小劇場演劇とは何か』(ひつじ書房、2022)、『石牟礼道子と〈古典〉の水脈――他者の声が響く』(共編、文学通信、2023)など。

震災演劇を未来につなぐ―"3.11"をめぐる表現の記録/記憶 の商品スペック

商品仕様
出版社名:文学通信
著者名:後藤 隆基(著)
発行年月日:2025/12/31
ISBN-10:4867661147
ISBN-13:9784867661147
判型:B6
発売社名:文学通信
対象:一般
発行形態:単行本
内容:演劇・映画
言語:日本語
ページ数:352ページ
縦:19cm
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