怨霊と鎮魂で読み解く日本芸能史 [単行本]
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怨霊と鎮魂で読み解く日本芸能史 [単行本]

井沢元彦(著・文・その他)


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出版社:笠間書院
販売開始日: 2026/02/27
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怨霊と鎮魂で読み解く日本芸能史 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    《目次》
    はじめに                          
    第一章 怨霊信仰とは何か~日本の物語文学誕生の秘密~
    日本人はなぜ和にこだわるのか                
    日本一巨大な出雲大社に封じられた最初の怨霊・オオクニヌシ  
    「徳」の字がついた六人の天皇の鎮魂             
    奈良の大仏建立は怨霊鎮魂が目的だった            
    なぜ桓武天皇は遷都し新たな仏教を求めたのか         
    藤原氏によるライバル排斥が生んだ怨念の火種         
    「学問の神様」菅原道真から始まった怨霊信仰         
    怨霊界の「スーパースター」崇徳天皇             
    『古今和歌集』編纂の意図を明かそう             
    六歌仙に日本一の美男美女がいるのはなぜか          
    世界に先駆け、異様に早く日本で生まれた物語文学       
    『竹取物語』『伊勢物語』も、フィクションの世界での罪滅ぼし  

    第二章 怨霊信仰で解ける『源氏物語』の謎
    紫式部とは何者なのか                     
    なぜ大長編となったのか                    
    作者複数説の謎                        
    肝心なことは源氏の中宮が続くこと               

    第三章 怨霊信仰の『書』だった『平家物語』
    神への賛歌・芸能                       
    神事から興行へ                        
    儒教と芸能                          
    怨霊鎮魂の書『平家物語』と慈円                
    平家鎮魂の担い手                       
    仏教伝来と怨霊信仰                      
    芸術は怨霊を御霊に転換させる                 
    音楽を伴った『平家物語』                   
    『平家物語』から「能」への道                 
    琵琶法師の役割                        
    「諸行無常」の思想と『平家物語』               
    言霊の国・日本における演劇・能の登場の遅れ          
    死霊へのタブーを取り除いた『平家物語』            
    世阿弥が確立させた「夢幻能」における鎮魂           
    儒教国には理解できない日本の鎮魂思想             
    異空間としての能舞台                     
    鏡の間は異界への入り口                    
    『平家物語』と音楽・語り                   
    怨霊に対するタブーの解放過程                 
    日本文学史上画期的作品―怨霊の書『太平記』          
    二重構造を持つ『太平記』                   

    第四章 能への招待 ~怨霊で読み解く能の真髄~
    [鉢(はち)木(のき)]世阿弥作                       
    「鉢木」で分かる鎌倉幕府成立の背景
    朝廷と幕府の併存                       
    征夷大将軍の始まり                      
    軍隊を持たない朝廷                      
    律令制度の崩壊と武士団の成立                 
    平家の台頭                          
    平家の運命を大きく変えた頼朝の島流し             
    武士の心をつかんだ頼朝とツキに見放された平家         
    平家打倒の動き                        
    頼朝が目指した朝廷からの独立                 
    幕府の成立と武士の義務                    
    [俊(しゅん)寛(かん)]作者不詳                       
    「俊寛」に見る、平家打倒の兆し
    平家の時代                          
    頼朝が政権を握った本当の理由                 
    鹿ヶ谷の蜜謀                         
    島流しは文化との隔絶                     
    平家衰亡の兆し                        
    [頼政(よりまさ)]作者不詳                       
    「頼政」が伝える、平家崩壊への胎動
    奢れる平家の滅亡が仏教の「無常観」を実感させた        
    平氏の台頭                          
    平家の中の源氏、源頼政                    
    一発逆転を狙った以仁王の令旨                 
    頼政が残したもの                       
    [木曾(きそ)]作者不詳                       
    「木曾」で知る、平家滅亡へのうねり
    平家末期の戦いは源平の争いではない              
    頼朝が「源」で、義仲が「木曾」と呼ばれる理由         
    木曾義仲の挙兵                        
    朝日将軍と征夷大将軍                     
    貴族化した武士と、権利を求める武士の戦い           
    木曾義仲はなぜ没落したのか                  
    義仲の死とその実像                      
    [安宅(あたか)]観世小次郎信光作                   

    「安宅」が記録した義経伝
    義経の悲運                          
    日本人が好んだ情の物語〈安宅(あたか)〉                
    時代の子 義経                        
    [朝長(ともなが)]世阿弥作、[正尊(しょうぞん)]観世弥次郎長俊作          238
    [船弁慶(ふなべんけい)]観世小次郎信光作                 
    「朝長」「正尊」「船弁慶」の主題は頼朝と義経の確執
    義朝の敗北と源氏の衰退                    
    異性に愛された常盤御前と義経                 
    政治の天才・頼朝、戦の天才・義経               
    頼朝と義経 兄弟の確執                    
    義経抹殺の動き                        
    神器なき天皇の擁立                      
    頼朝の野望と義経の悲しみ                   
    頼朝追討の院宣と義経                     
    兄弟の劇的生涯                        

    終章 怨霊信仰がすなわち日本芸能史
  • 内容紹介

    日本人はことさら「和」を大事にする民族であることは誰しも疑わない。なぜそこまで「和」にこだわるのか? それはどのような時に「和」が乱れるのかを考えると分かりやすい。「和」が最も乱れるのは、競い合った結果、勝者と敗者が生まれ、敗者は勝者に対して強い怨み(怨念)をいだくことになる。
    古来より日本人は、人間が怨念をいだいたまま死ぬと「怨霊」になると信じてきた。長屋王、菅原道真、崇徳天皇……日本史に名を残す怨霊とされる人物たちがいる。時の為政者たちは天災や飢饉など世の乱れを怨霊の祟りと恐れ、諱号を与えたり、大仏を建立したりと鎮魂に躍起になった。そしてそこから生まれたのが、「古今和歌集」であり、「源氏物語」や「平家物語」であった。
    芸能史の観点からみると、それまでは祟り、憑依を怖れて琵琶法師が語るにとどまり、演じられることがなかったが怨霊の話だったが、「平家物語」がまさにターニングポイントであった。「平家一門の供養」を大義名分として、死霊を登場させる悲劇がタブーでなくなったのである。「語り物」だった平家の悲劇を、能の役者は「面」を着けることにより「怨霊」を演じ、芸能への進化させていった。
    本書は「怨霊信仰」が日本の歴史を動かす大きな要因だったのか,能にどのように繋がっていき、どのような進化を遂げたのかを、「鉢木」、「俊寛」、「頼政」、「安宅」などの演目を取り上げながら解説し、能に詳しくない方でも楽しめるように書かれている。
  • 著者について

    井沢元彦 (イザワモトヒコ)
    作家。1954年、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。『逆説の日本史』シリーズ(小学館)は、単行本・文庫本・コミック版で累計580万部突破の超ベスト&ロングセラーとなっている。 著書に『紫式部はなぜ主人公を源氏にしたのか』(PHP研究所)、『学校では教えてくれない日本史の授業』『「誤解」の日本史』(ともにPHP文庫)、『歴史・経済・文化の論点がわかる お金の日本史 完全版』(KADOKAWA)、『徳川15代の定説を覆す』(宝島社新書)など多数。

怨霊と鎮魂で読み解く日本芸能史 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:笠間書院
著者名:井沢元彦(著・文・その他)
発行年月日:2026/02/27
ISBN-13:9784305710734
判型:46判
発売社名:笠間書院
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:272ページ
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