みてわかる!赤ら顔診療 虎の巻 [単行本]
    • みてわかる!赤ら顔診療 虎の巻 [単行本]

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みてわかる!赤ら顔診療 虎の巻 [単行本]



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出版社:南江堂
販売開始日: 2026/04/03
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みてわかる!赤ら顔診療 虎の巻 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    【書評】
    「本当にみてわかる! 赤ら顔診療が楽しくなる一冊です」
     「顔が赤いんです」と患者さんにいわれて意外と困ること,皆さんご経験があるかと思います.私もその一人です.「赤ら顔」は,皮膚科の日常診療のなかでしばしば出会いますが,その診断と治療は単純ではありません.酒皶,尋常性痤瘡,アトピー性皮膚炎,脂漏性皮膚炎,接触皮膚炎,膠原病,感染症,薬剤による変化など多彩な疾患が,類似した顔面紅斑につながりえますし,複数の病態が重なり合うことも多くあります.「赤ら顔」は,身近でありながら奥深い,厄介な領域の一つといえます.

     黒川一郎先生,乃木田俊辰先生,野村有子先生,木村有太子先生による本書は,この厄介な領域をきれいに整理し,診療の道筋をわかりやすく提示してくださった,とても魅力的な一冊です.「みてわかる!」その名のとおり,臨床写真やイラスト,フローチャートがふんだんに用いられ,紅斑の分布,丘疹・膿疱の有無,毛細血管拡張,鱗屑,浮腫など,診断の手がかりとなる所見を視覚的に理解できるように細やかな工夫が施されています.

     「赤ら顔」と聞くと,酒皶を思い浮かべることが多いでしょうか.しかし実際は,背景に別の炎症性疾患や全身疾患が隠れていることがありますし,逆に酒皶が他疾患と誤診され,不適切な外用治療が続けられている例も少なくありません.本書は,顔面の赤みを生じ得る30以上の疾患を取り上げ,鑑別診断から治療までを幅広く解説してくださっています.本書を通読することで,「赤い」という一つの所見から,どのように情報を集め,鑑別を絞り込むかという診断の思考過程を身につけることができます.

     治療についても,保険診療に留まらず,レーザーやIPLなどの機器治療,美容的なアプローチまでが一連として説明されている点も実践的です.保険診療・自費診療を含め薬物治療で改善できる部分,機器治療が有効な部分,完全な消失が難しい部分を整理し,患者さんの悩みに応じた総合的な診療を考える手助けとなります.さらにケーススタディでは,知識を実際の症例にどのように応用するかが示され,座談会からは,著者の先生方が診療の現場で何をみて,どこに注意していらっしゃるかを学ぶことができます.

     こんな風に,まず通読するだけでも著者の先生方の知識,経験,理論が読者に染み込んでくるような素晴らしい本なのですが,もう一点,著者の先生方が,診断・治療の困難を越えるためにいかに丁寧に根気よく診療にあたっていらっしゃるかを窺い知ることができることが,とても印象的です.拝読すると背筋が伸びる思いがする,著者の先生方の診療風景が自然に頭に浮かぶ,そんな一冊です.大活躍の予感です.

    臨床雑誌内科138巻5号(2026年11月号)より転載
    評者●渡邉 玲(順天堂大学医学部附属順天堂医院皮膚科 主任教授)


    【はじめに(序文)】
     2023年に南江堂のご厚意により『みてわかる!ニキビ診療 虎の巻』を発刊することができました.野村有子先生,乃木田俊辰先生,小生の3名による執筆で,売れ行きも好調で,ニキビ診療におけるランドマークになったと自負しております.2025年にはスキンケアの第一人者の野村先生が単著で『図解スキンケア』(南江堂)を出版され,スキンケアのバイブルとして高い評価を得ています. そして,2026年に「赤ら顔」をテーマとして,本書『みてわかる!赤ら顔診療 虎の巻』を発刊することになりました.

     本書は『みてわかる!ニキビ診療 虎の巻』の著者3名に,酒,レーザー治療,真菌に大変造詣の深い木村有太子先生が新たに加わり,4名で執筆することになりました.「赤ら顔」は日常診療でよく経験する症状です.酒が代表的ですが,酒に限らず,多彩な疾患があります.これまで,これら赤ら顔に関係する多様な疾患を網羅した書籍はなく,今回は初めての試みであると考えています. 

     「Chapter 1 赤ら顔とは?」では,総論として,赤ら顔の本態,鑑別,検査を取り上げています.「Chapter 2 赤ら顔を引き起こす疾患と治療」では,各論的に多くの疾患について,臨床画像を中心に鑑別診断をわかりやすくまとめました.「Chapter 3 赤ら顔の自費診療」では,レーザー治療やIPL治療,外用療法(アゼライン酸),美容的アプローチについて解説しました.「Chapter 4 ケーススタディ」では,初級症例3例,上級症例3例を提示して,それぞれの症例について,各先生よりさまざまな視点からコメントをいただく形をとりました.「Chapter 5 赤ら顔のケア」では,患者対応,メイク,スキンケア,漢方療法,食事,生活,心のケアという幅広い視点から述べています.「Chapter 6 座談会」では,本書の著者4名が集まって,「赤ら顔診療の難しさ」についてざっくばらんに語り合いました.

     本書は非常にわかりやすく,ビジュアルで実践的な内容になっています.薬物治療のみならず,メイク,スキンケア,日常生活での留意点,生活習慣にも言及し,total managementから考えた構成になっています.

     本書が赤ら顔の診療で難渋している先生方にとって,お役に立つガイドブックになることを願っております.また,赤ら顔で悩んでいる患者さんにとって,本書が福音となることを切望しております.

     最後に,本書の執筆の機会をいただいた南江堂の松下淳史様,鳥海知子様に心より深謝申し上げます.

    2026年2月
    著者を代表して 黒川 一郎 


    【目次】
    Chapter 1 赤ら顔とは?
     1.赤ら顔とは何か?
       なぜ顔だけが赤くなる?
     2.赤ら顔の「赤」とは?
       「赤」には59種類ある?!
     3.赤ら顔をアルゴリズムで鑑別!
       8グループに分類できる
     4.赤ら顔に必要な検査には何がある?
       疑う疾患で検査が変わる

    Chapter 2 赤ら顔を引き起こす疾患と治療
     1.酒さ
       ほてりやヒリヒリ感を伴う赤ら顔
     2.ステロイド酒さと口囲皮膚炎・酒さ様皮膚炎
       ステロイドの長期・不適切な外用で悪化
     3.アトピー性皮膚炎
       悪化と軽快を繰り返す,かゆみのある湿疹
     4.脂漏性皮膚炎
       脂漏部位にみられる落屑性紅斑
     5.尋常性ざ瘡(ニキビ)
       面皰を伴う炎症性皮疹
     6.接触皮膚炎(かぶれ)
       原因物質との接触部位に一致した湿疹
     7.蕁麻疹
       出たり消えたりする膨疹
     8.凍瘡(しもやけ)
       寒冷曝露により生じる赤ー紫の浮腫性紅斑
     9.日光皮膚炎
       日光曝露により生じる紅斑・浮腫・水疱
     10.光線過敏性皮膚炎
       日光曝露により誘発される紅斑・丘疹
     11.分子標的薬による薬疹
       EGFR阻害薬によるざ瘡様皮疹
     12.蜂巣炎(蜂窩織炎)・丹毒
       赤み・腫脹・熱感を伴う急性皮膚細菌感染症
     13.帯状疱疹
       片側に帯状分布する痛みを伴う水疱
     14.全身性エリテマトーデス(蝶形紅斑)
       両頬から鼻梁に広がる蝶形の紅斑
     15.更年期障害
       ホットフラッシュによる左右対称の赤みとほてり
     16.花粉皮膚炎
       花粉曝露による顔や首の赤みとかゆみ
     17.マスク皮膚炎
       マスク着用部に生じる紅斑・小丘疹
     18.顔面播種状粟粒性狼瘡(LMDF)
       下眼瞼ー頬・鼻に多発する左右対称の赤色小丘疹
     19.好酸球性膿疱性毛包炎(EPF)
       かゆみを伴う毛包一致性の小膿疱
     20.皮膚筋炎(ヘリオトロープ疹)
       上眼瞼にみられる紫紅色の浮腫性紅斑
     21.顔面白癬(体部白癬)
       強いかゆみを伴う中心治癒傾向の環状紅斑
     22.毛細血管拡張症
       頬によくみられる,肉眼で確認できる毛細血管拡張
     23.伝染性紅斑(リンゴ病)
       小児にみられる口囲蒼白の平手打ち様紅斑
     24.伝染性単核球症
       顔面紅斑,咽頭炎,異型リンパ球の出現
     25.虫刺され(虫刺症)
       蚊(カ)の刺咬により生じるかゆみを伴う膨疹・紅斑
     26.麻 疹
       耳後部・顔面に始まる赤褐色の発疹,コプリック斑,カタル症状
     27.風 疹
       顔面に始まる粟粒大の赤色丘疹,小紅斑,耳介後部リンパ節腫脹
     28.環状紅斑
       顔面に生じる円形ー環状の浮腫性紅斑
     29.多形紅斑
       顔面・四肢に対称性にみられる中央陥凹の類円形紅斑
     30.血管腫
       顔面に好発する赤あざ
     31.知っておいたほうがよい赤ら顔をきたす疾患
       赤ら顔をきたす全身疾患

    Chapter 3 赤ら顔の自費診療
     1.レーザー治療・IPL治療
       毛細血管拡張を改善
     2.外用療法(アゼライン酸)
       酒さやニキビの改善に有効
     3.美容的なアプローチ
       WINDSCELLとピーリングによる赤み改善

    Chapter 4 ケーススタディ
     1.初級編! 顔面の皮疹(40歳代,男性)
     2.初級編! 顔の赤みとかゆみ(40歳代,女性)
     3.初級編! 顔の赤みと皮疹,かゆみ(40歳代,女性)
     4.上級編! 乳児の鼻の紅斑(4ヵ月,女児)
     5.上級編! 顔のほてりと赤み(70歳代,女性)
     6.上級編! 両頬の赤みとほてり(40歳代,男性)

    Chapter 5 赤ら顔のケア
     1.患者対応(外来での対応)
       患者さんとの信頼関係を築く
     2.メイク
       赤みを上手に隠すメイクの活用
     3.スキンケア
       刺激を与えないケアが治療の鍵
     4.漢方療法
       体の内側から赤ら顔を抑える
     5.食 事
       食事の工夫で悪化を防ぐ
     6.生 活
       自律神経を整えて健康な肌に
     7.心のケア(メンタルケア)
       心を整えて症状を和らげる

    Chapter 6 座談会
     赤ら顔診療の難しさ
  • 内容紹介

    多様な病態があり鑑別や治療の難しい「赤ら顔」について,正しい診断・適切な治療法がフローチャートや写真で“見て”わかる.赤ら顔の代表的疾患である酒皶をはじめ,アトピー性皮膚炎や尋常性痤瘡(ニキビ)など,顔の赤みを引き起こす30以上の疾患を網羅.適切なスキンケアやレーザー・IPL治療,美容的なアプローチも紹介し,赤ら顔をトータルで理解できる一冊.皮膚科医はもちろん,内科医,メディカルスタッフにもおすすめ.

みてわかる!赤ら顔診療 虎の巻 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:南江堂
著者名:黒川一郎(著)/乃木田俊辰(著)/野村有子(著)
発行年月日:2026/04
ISBN-10:4524222162
ISBN-13:9784524222162
判型:規小
発売社名:南江堂
対象:専門
発行形態:単行本
内容:医学・薬学・歯学
言語:日本語
ページ数:180ページ
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