日本語には二種類の主語がある―『象は鼻が長い』の文法をあらためる [単行本]
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日本語には二種類の主語がある―『象は鼻が長い』の文法をあらためる [単行本]



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出版社:新曜社
販売開始日: 2026/03/11
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日本語には二種類の主語がある―『象は鼻が長い』の文法をあらためる の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    現代の日本語文法は、実際の日本語の使い方を説明できているだろうか?「象は鼻が長い」という型式の文から出発して、「主語廃止論」を唱えた三上章。ほんとうに、日本語に主語はいらないのか?子どもの初期の発話をもとに、日本人の直観に合った、「~は」と「~が」を主語とする文法を提案する。
  • 目次

    目次

    はじめに――直観でわかる日本語文法を

     1章 日本語には二種類の主語がある

    1節 「は」と「が」で異なる主語の意味 
    2節 日本語にも英語にも「~は」と「~が」に相当する主語がある 
    3節 「~は」と「~が」で表される主語の違いを図式化してみる 
    4節 「~は」が主題を作るとき 
    5節 “subject” という英語がもつ多くの意味 
    6節 開国以来続く日本語文法についての模索 
    7節 三上理論についての私の疑問 
    8節 相変わらず低い「は」の文法的な地位 
    9節 文法のしくみは物事のしくみと対応している 
    10節 「は」と「が」の働きについての私の提案 
    11節 本書の構成について 

     2章 既存の日本語辞書は「~は」を主語と認めていない 

    1節 「は」は最もよく使われる日本語の助詞である 
    2節 辞書では「が」だけが主語を示す助詞とされている 
    3節 「は」が示すものも主語のはずである 
    4節 主語を述語の視点だけで定めようとする辞書の定義 

     3章 主語が主題に変わるとき 

    1節 すべての「~は」が主題なら「何が主題か」を問えなくなる 
    2節 主語の省略はあっても主題の省略はない 
    3節 主題とは何か? 

     4章 「~は」は主語の視点で、「~が」は述語の視点で文を作る 

    1節 なぜ日本語では「~は」と「~が」を使い分けるのか? 
    2節 物事は主述関係で表せる 
    3節 大元にあるものとその現れ 
    4節 「は」は既知を、「が」は未知を示すという説について
    5節 「誰が?」はあっても「誰は?」はない理由 
    6節 「は」は「the」を、「が」は「a」を示すという説について

     5章 「は」と「が」の文法はどう教えられているのか? 

    1節 文法教育の二つの勢力 
    2節 共通の出発点としての品詞分類 
    3節 膠着語に分類される日本語の特性 
    4節 文の骨格を作る格助詞の働き 
    5節 格助詞とは何か? 
    6節 学校文法は「は」と「が」をどう位置づけているのか? 
    7節 日本語文法は「は」と「が」をどう位置づけているのか? 
    8節 格助詞から外された「は」の悲劇 
    9節 英語教育の中で「は」と「が」はどう扱われているのか? 
    10節 格助詞中心の日本語と語順中心の英語を意識した英語教育の方法 

     6章 『象は鼻が長い』を読み直す 

    1節 日本語文法の改革者としての三上章 
    2節 『象は鼻が長い』の中身をのぞいてみる 
    3節 冒頭から示される三上の結論 
    4節 いきなり複雑な文へと導く三上のトリック 
    5節 なぜ有題化の説明なしに無題化が始まるのか? 
    6節 「無題化」操作の意味 
    7節 「Xハ」の文も「Xガ」の文も短文であれば言い切りを作れる 
    8節 「~は」は主語の視点で、「~が・に・を」は述語の視点で文を作る 
    9節 「ハ」は大きく係り、「ガ」は小さく係る 
    10節 なぜ「象は鼻が長い」という文が問題になるのか? 
    11節 「は・が」構文はなぜ生じるのか?
    12節 潜在、顕在、代行の意味 

     7章 『象は鼻が長い』の文法を転換する 

    1節 三上章は「二種類の主語」を認めかけていた 
    2節 三上理論のどこに問題があったのか? 
    3節 「は」の役割を主題を示すことに限定したことは「は」の働きを制限した 
    4節 三上章の発想を大きく制限した「は」は格助詞でないとする考え 
    5節 妥協の末に作られた三上の図式 
    6節 文法に合わせた文法よりも物事のしくみに合わせた文法を 

     8章 子どもは「は」と「が」をどう使い始めるのか? 

    1節 一人の子どもの発話記録を追っていくことの意味 
    2節 野地夫妻による長男の発話記録より 
    3節 大人による「は」を用いた問いへの応答 
    4節 「が」を省略した文の現れと大人の「が」をともなう問いへの答え 
    5節 「は」と「が」の発話準備期の重要性 
    6節 不在者・不在物について問う「~は?」の出現 
    7節 出来事への注目と「が」を準備することば 
    8節 「が」の現れと行為主体の選択 
    9節 大人の「何が?」に答える形での「~が」の出現 
    10節 「~は」で始まる主・述の文が完成するまでの経過 

     9章 「は」と「が」を生んだ共同注意の日本語構造 

    1節 子どもの言語発達から見えてくる「は」と「が」の役割 
    2節 「は」と「が」は言語発達の同時期に現れる 
    3節 大人と子どもが共同して作る「は」と「が」の働き 
    4節 人と人による問いと答えが合体して文になる 
    5節 S児のその後の言語発達について 
    6節 言語獲得以前のコミュニケーションの発達について 
    7節 共同注意場面の中での「~は」と「~が」の現れ 
    8節 独力で作る「~は」の文の発生から主題文へ 
    9節 なぜ日本語に「は」と「が」があり西洋語にないのか? 

     10章 「は」と「が」の文法はどうあるべきか?

    1節 日本語には二種類の主語がある 
    2節 日本語の文を組み立てる二種類の方向 
    3節 主述関係は人類言語の普遍的な構造である 
    4節 主述構造は物事の構造を反映している 
    5節 文を構成するときにイメージされる二種類の図式 
    6節 「は」は主格の格助詞であり主語を示すと見なすべき 
    7節 日本語文法の改革者になりきれなかった三上章 
    8節 時・場・対象など主語以外を表す語も主題を作る 
    9節 「~は」が主題を作る三つのケース 
    10節 行為の対象を囲む「は」と選択する「が」 
    11節 「は」と「が」の働きの全体像を眺める 

    あとがき 
    文献 / 索引

    装幀◎臼井新太郎 
  • 内容紹介

    日本語学の父、三上章の主語廃止論はどこに問題があったのか? 彼の主著『象は鼻が長い』に学びかつ批判しつつ、発達心理学の視点から子どもの言語獲得過程を検証。「は」と「が」の働きを丁寧に整理し、日本語文法の長年の行き詰まりを解きほぐす。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    熊谷 高幸(クマガイ タカユキ)
    1947年、愛知県の三河地方で生まれる。早稲田大学フランス文学専攻卒業。印刷会社勤務、法政大学夜間(3年次編入学)を経て、東北大学大学院にて障害児心理学を修める(博士課程単位取得退学)。福井大学講師、助教授、教授の後、現在は、名誉教授。金井学園非常勤講師。専門は自閉症者のコミュニケーション支援。15年ほど前より、発達心理学的な観点から日本語と英語のしくみについて研究を進めている
  • 著者について

    熊谷 高幸 (クマガイ タカユキ)
    福井大学名誉教授

日本語には二種類の主語がある―『象は鼻が長い』の文法をあらためる の商品スペック

商品仕様
出版社名:新曜社
著者名:熊谷 高幸(著)
発行年月日:2026/03/17
ISBN-10:4788519143
ISBN-13:9784788519145
判型:B6
発売社名:新曜社
対象:教養
発行形態:単行本
内容:日本語
言語:日本語
ページ数:200ページ
縦:19cm
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