清末科学小説の想像力-伝統と近代の狭間にある文学 [単行本]
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清末科学小説の想像力-伝統と近代の狭間にある文学 [単行本]



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出版社:ひつじ書房
販売開始日: 2026/02/25
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清末科学小説の想像力-伝統と近代の狭間にある文学 の 商品概要

  • 目次

    凡例

    序章 新しい想像力の誕生―科学・小説・科学小説
    一 問題意識
    二 研究対象―「科学小説」の範囲
    1 「科学小説」とは何か
    2 「科学小説」という角書き
    3 「科学小説」と「SF小説」
    三 「科学小説」の誕生その一―「科学」の文学への参入
    1 「科学」の誕生―新しい想像力を孕む知識環境
    2 清末中国における「科学」の受容
    3 マスメディアの中の「科学」―『新民叢報』を例に
    4 「小説」と「科学」―「劄記小説」に分類された科学記事
    四 「科学小説」の誕生その二―「小説」の革新
    1 「新小説」―「新」と「旧」の共存と衝突
    2 海外小説の翻訳―ジュール・ヴェルヌを例に
    五 先行研究
    1 基礎的な研究
    2 体系的な研究
    3 多様な視点からの研究
    4 関連作家の研究
    5 未解決の問題―清末科学小説の想像力の発生メカニズム
    六 研究方法
    七 本書の構成


    第一部 時空をめぐる想像力

    第一章 「天」―異世界からフロンティアへ
    はじめに
    一 「天」をめぐる問題
    二 清末科学小説に描かれた天上世界
    1 『月球殖民地小説』における月世界
    2 『新野叟曝言』における月と木星
    三 天の崩壊―不連続から連続へ
    1 異世界としての天、連続体としての宇宙
    2 宇宙観の転換―合理化された奇想
    四 フロンティアの発見―植民地主義との接続
    1 フロンティアとしての天
    2 強と弱の二項対立
    3 二項対立の再生産
    4 「関係性」に関する想像
    おわりに

    第二章 「夢」―「見る」夢から「持つ」夢へ
    はじめに
    一 「夢」をめぐる問題―新しいパターンの出現
    二 海外ユートピア小説の影響
    三 前近代夢物語の三つのパターン
    四 予言から予測へ―予知夢と未来夢
    1 前近代の予知夢―並行する二つの時間
    2 清末科学小説の未来夢―一直線に流れる時間
    3 予言から予測へ
    五 悟りから目覚めへ―幻と希望
    1 叶わぬ夢と叶えたい夢
    2 希望としての未来
    3 悟りから目覚めへ
    六 異境から未来へ―断絶と連続
    1 架け橋としての「夢」
    2 異境から未来へ
    七 「夢」の意味の変化
    おわりに


    第二部 事物をめぐる想像力

    第三章 「鏡」―ミラーからレンズへ
    はじめに
    一 「鏡」をめぐる問題―二つの「鏡」
    二 清末科学小説における「鏡」
    三 「鏡」におけるイメージの融合
    1 「ミラー」と「レンズ」―混乱の由来
    2 古典の「鏡」からの継承
    四 隠喩としての「鏡」―構築された連続性
    五 「鏡」における認識論の転換
    1 「風月宝鑑」と「験骨鏡」
    2 表裏から透視へ:「鏡」における構造的な変化
    3 自省から啓蒙へ:「骸骨」にみる被観察者の変化
    4 「鏡」の由来にみる神通力の変化
    おわりに

    第四章 「兵器」―法宝からハイテクへ
    はじめに
    一 「兵器」をめぐる問題
    二 新しい兵器の姿
    三 新しい兵器と科学的な情報
    四 新しい兵器と神魔的な伝統
    五 科学と神魔の関係
    六 法宝からハイテク兵器へ
    1 神の法宝と人間のハイテク兵器
    2 「古」の法宝と「新」のハイテク兵器
    3 唯一の法宝と複製可能なハイテク兵器
    4 相生相克の法宝と進化し続けるハイテク兵器
    5 壊せない法宝と壊れるハイテク兵器
    6 法宝、ハイテク兵器と戦闘メカニズム
    七 技術観の構造変化
    1 媒介としての法宝と中国前近代の技術観
    2 二重の断絶―清末科学小説のハイテク兵器の技術観
    八 清末科学小説と未来戦争小説
    1 未来戦争小説の流行―欧米から日本へ
    2 中国への流入
    3 清末中国の技術に関する想像力の特殊性
    おわりに


    第三部 人間をめぐる想像力

    第五章 「英雄」―生身の人間から理念の化身へ
    はじめに
    一 「英雄」をめぐる問題
    二 清末科学小説の英雄像
    三 『電世界』「電学大王」と前近代の英雄
    1 前近代の英雄の姿―文・武と官・野
    2 超級英雄の登場
    四 「力」としての科学
    1 英雄となった科学者
    2 電気の力
    3 「進歩」の人格化としての英雄
    4 「進歩」に対する疑念
    五 「価値」としての国家
    1 「国家」の人格化としての英雄
    2 「国家」に対する疑念
    3 「大同国」の構造―「含万公園」を例に
    4 「天下大同」の限界
    六 新しい英雄像と新しい歴史観
    おわりに

    第六章 「野人」―異界の怪物から未開の野蛮人へ
    はじめに
    一 清末科学小説に描かれた野人像
    二 前近代の野人像
    三 清末の「野人」と前近代の「野人」
    1 差異の背後にある変化
    2 同質化された空間―異界の島から未開の島へ
    3 分断された時間―異界の怪物から遅れた人間へ
    4 変化が意味するもの
    四 「野蛮」の表象
    1 専制政体と奴隷根性
    2 背景としての文明論
    3 野蛮の印としての専制政体
    4 野蛮の印としての奴隷根性
    五 中国人の投影としての「野人」
    六 文明論の両面性
    1 野人との戦いが意味するもの
    2 文明の相対性と一時性
    おわりに


    終章

    あとがき
    主要参考文献
    索引
  • 内容紹介

    太陽系を駆けめぐる霊魂、八卦をかたどった翼を持つ宇宙船……西洋近代の知に接し「三千年未曾有の大変局」に直面した清朝末期の中国人の想像力は、新しい世界を多層的なパノラマとして文学に描き出した。本書は「天」「夢」「鏡」などのキーワードを軸に、清末科学小説における文学と科学、伝統と近代の交錯を分析し、荒唐無稽にも見える物語に潜む思想的課題を掘り起こす。「中国はいかにして近代へと踏み出したか」という重大な問いに迫る。
  • 著者について

    段 書暁 (ダン ショギョウ)
    段書暁(だん しょぎょう)
    〈略歴〉1988年生まれ。中国河南省出身。華東師範大学中文系卒業。復旦大学新聞学院広告学修士課程修了、同研究科コミュニケーション学博士課程修了。早稲田大学文学研究科中国語中国文学コース博士後期課程修了。中国と日本でそれぞれ博士(文学)学位を取得。現在、立教大学外国語教育研究センター教育講師。
    〈主な著作〉「野蛮と文明の狭間で―清末科学小説における「野人」の表象」(『野草』112号、2024年)、「「鏡」の名のもとに―清末科学小説から見る近代中国の想像力」(『野草』106・107合併号、2021年)、「異世界からフロンティアへ―清末科学小説における天上世界」(『現代中国』第94号、2020年)ほか。

清末科学小説の想像力-伝統と近代の狭間にある文学 の商品スペック

商品仕様
出版社名:ひつじ書房
著者名:段書暁(著)
発行年月日:2026/02
ISBN-10:4823413237
ISBN-13:9784823413230
判型:A5
発売社名:ひつじ書房
対象:専門
発行形態:単行本
内容:外国文学その他
言語:日本語
ページ数:420ページ
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