ヴァンパイア・リヴァンプド-「吸血鬼」神話を解体する [単行本]
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ヴァンパイア・リヴァンプド-「吸血鬼」神話を解体する [単行本]
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ヴァンパイア・リヴァンプド-「吸血鬼」神話を解体する [単行本]



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出版社:国書刊行会
販売開始日: 2026/03/27
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ヴァンパイア・リヴァンプド-「吸血鬼」神話を解体する の 商品概要

  • 目次

      前書き

      第1章「ヴァンパイア」ができるまで

    1.ヴァンパイアの「当たり前」を見直す 定義と名称について考える
     「vampir/ヴァンパイア」という名称が孕む問題
     似たような様々な怪物たち
     換称となる「ヴァンパイア」――十把ひとからげ現象
     「セルビア事件」以前と以後を区分する
     換称化を踏まえたvampir/ヴァンパイアの定義
     構築物としてのヴァンパイア
     自己中心的な視点
     「ヴァンピリズム」とは
     ヴァンパイア・リヴァンプド

    2.「ヴァンパイア」の語源にまつわる問題
     「ヴァンパイア」の語源
     ウィルソンが紹介する三つの語源説
     (1)テュルク語系統説 (2)ギリシャ語系統説
     (3)スラヴ語系統説 (4)スラヴ語系統説――ブリュックナーの議論
     近年の語源研究
     語源研究の難しさ

    3.〈ヴァンパイア紀元〉としてのセルビア二大事件
     〈ヴァンパイア紀元〉と二つの注意事項
     「キソロヴァ」事件――[A]フロムバルトによる報告書
     「メドヴェギア」事件――[B]グラーザーによる報告書
     「メドヴェギア」事件――[C]フリュッキンガーによる報告書

      第2章 様々な「封じこめ」 vampir の“後進”性と〈よそ者〉性

    1.一八世紀の議論と、オッセンフェルダーの詩「ヴァンパイア」
     vampir に対する恐怖――「暴徒」を懸念する二人
     オスマン帝国の脅威と、国境の治安維持
     マリア・テレジアによるウィーンの法令と、vampirの政治利用
     共通する「封じこめ」への意志
     一八世紀の議論あれこれ――ランフト、カルメらによる論文
     オッセンフェルダーの詩「ヴァンパイア」――キリスト教道徳を嘲笑うvampir
     「甘いもの」による啓蒙

    2.「封じこめ」られるか、逃れるか 佐藤亜紀『吸血鬼』に見られる構図
     セルビア事件との類似
     スケープゴートとしての〈よそ者〉
     「封じこめ」られる一八世紀的vampir――ヤレクとクワルスキの〈よそ者〉性
     芸術 (=文学)に向かう一九世紀的ヴァンパイア――ゲスラーの〈よそ者〉性と謎の「学生」
     儀式/お芝居としてのセルビア事件――現実と非現実の混交

    3.「バーバリアン・エラー」 ヴァンパイア文学に見られる説明行為
     ヴァンパイア(文学)史――ビフォア・ポリドリ、アフター・ポリドリ
     どれをヴァンパイア文学とみなすか
     説明行為と西洋中心主義
     ロバート・サウジー『殲滅者タラバ』の註釈
     ジョン・スタッグの詩「ヴァンパイア」の前書き
     G・G・バイロンの詩『異教徒(ジャウア)』の註釈
     ジョン・ポリドリ『ヴァンパイア』の前書き
    補論 ヴィルヘルムとジェラルダインはvampirか

      第3章 文学上の革命 ルスヴン卿の誕生と、ヴァンパイアのキャラクター化

    1.ルスヴンはいかにしてなったか
     ジョン・ポリドリ『ヴァンパイア』とは
     ルスヴン卿というキャラクター
     舞台上のルスヴン
     共通するあらすじ
     メロドラマというジャンルと、矮小化されたルスヴン
     「デモーニッシュ」なルスヴン

    2.『黒人ヴァンパイア』 搾取者/寄生者としてのヴァンパイアの確立
     ジョン・ポリドリ『ヴァンパイア』に対する否定的評価
     『黒人ヴァンパイア』序文
     ユーライア・デリック・ダーシー『黒人ヴァンパイア』
     寄生性と搾取――「彼らは、ヴァンパイア以外の何であろうか?」

    3.「ヴァンピリスムス」が加えた捻り ホフマンの挑戦と失敗
     E・T・A・ホフマン「ヴァンピリスムス」――枠外物語における仕掛け
     死者を食べる生者――vampir/ヴァンパイアの構図の転覆
     アウレーリエの人肉嗜好と、ルスヴン的な「見知らぬ男」
     不在により強調される『ヴァンパイア』――流行するポリドリへの挑戦

      第4章〈吐き気〉と仮死による「封じこめ」

    1.〈吐き気〉の契機としてのvampir/ヴァンパイア
     ゲーテの詩「コリントの花嫁」
     〈吐き気〉――拒絶を強制させるもの
     「花嫁」から〈吐き気〉は排除できたのか――ゲーテの挑戦
     ゲーテのヴァンパイア批判

    2.仮死に上塗りされるvampir/ヴァンパイア
     腐敗――明らかな死の目印
     市民階級における仮死への恐怖
     「死の上の生」から「生の上の死」へ――腐敗が持つ役割の変化
     「個人化する死」の時代
     仮死という迷信と、新しい「封じこめ」の契機

      第5章 男性と女性の支配権争いと〈オリエンタリズム〉

    1.女性のヴァンパイアたちの排除
     女性のヴァンパイアたち――「死人花嫁」、「死者を起こすなかれ」、『恋する死女』
     〈宿命の女(ファム・ファタール)〉を定義することの困難
     警告する年長の男性たち――聖堂参事会員、老魔法使い、神父セラピオン
     “危険”な女性の排除の正当化――アンブローサ、ブルンヒルデ、クラリモンド
     レ・ファニュ「カーミラ」――カーミラとローラの関係
     「父」の、あるいは男性による秩序の回復

    2.〈東洋(オリエント)〉化されるヴァンパイア 「ヴルラのヴァンパイア」と『ドラキュラ』
     〈オリエンタリズム〉
     〈東洋(オリエント)〉の乙女たち――イアンテとヘイラ
     ブラム・ストーカー『ドラキュラ』と「逆植民地化」――「原始的なもの」に対する恐怖

    3.侵略恐怖が投影された国、アメリカ
     〈東洋(オリエント)〉=ロシアへの恐怖――イギリスの「強いオスマン帝国」政策
     二つのドラキュラ――都合のいい道具としての〈東洋(オリエント)〉と、脅威としての〈東洋(オリエント)〉

      終章
      後書き
      註
      参考文献
      図版出典
      人名・作品名索引
  • 出版社からのコメント

    東欧の民間伝承からドラキュラまでを詳述する近代ヴァンパイア文学史。イメージの変遷を最新の視座から描き出す。
  • 内容紹介

    《ヴァンパイア学》が、ここに始まる。

    近代ヴァンパイア文学史--東欧の民間伝承にあらわれる怪物から、ルスヴン卿、ドラキュラ伯爵など文学史上の記念碑的キャラクターまで。
    ヴァンパイアをめぐる各地のテクストを批判的にひもとき、ゲーテ、ホフマンらの物語にもふれながら、イメージの歴史的変遷を最新の視座にもとづき詳述する。
    現代カルチャーに広く根付いたヴァンパイア表象はどこから来たのか。本質に迫る必読の文学研究。

    [本文より抜粋]テクストや文字は、それ自体がヴァンパイア的特性を持つ。なぜなら、それらは、忘れられたテクストが後世の発見により蘇る(=死後の蘇り)という意味で、半永久的に残るだけでなく、他のテクストや現実などを参照し養分にするからだ〔…〕。その意味で、作家や詩人は――あるいは他者の言うことを喜々として引用する我々も――ヴァンパイアに等しい〔…〕。

    【目次】
    前書き

    第1章「ヴァンパイア」ができるまで
     1.ヴァンパイアの「当たり前」を見直す 定義と名称について考える
     2.「ヴァンパイア」の語源にまつわる問題
     3.〈ヴァンパイア紀元〉としてのセルビア二大事件
    第2章 様々な「封じこめ」 vampir の“後進”性と〈よそ者〉性
     1.一八世紀の議論と、オッセンフェルダーの詩「ヴァンパイア」
     2.「封じこめ」られるか、逃れるか 佐藤亜紀『吸血鬼』に見られる構図
     3.「バーバリアン・エラー」 ヴァンパイア文学に見られる説明行為
     補論 ヴィルヘルムとジェラルダインはvampirか
    第3章 文学上の革命 ルスヴン卿の誕生と、ヴァンパイアのキャラクター化
     1.ルスヴンはいかにしてなったか
     2.『黒人ヴァンパイア』 搾取者/寄生者としてのヴァンパイアの確立
     3.「ヴァンピリスムス」が加えた捻り ホフマンの挑戦と失敗
    第4章〈吐き気〉と仮死による「封じこめ」
     1.〈吐き気〉の契機としてのvampir/ヴァンパイア
     2.仮死に上塗りされるvampir/ヴァンパイア
    第5章 男性と女性の支配権争いと〈オリエンタリズム〉
     1.女性のヴァンパイアたちの排除
     2.〈東洋(オリエント)〉化されるヴァンパイア 「ヴルラのヴァンパイア」と『ドラキュラ』
     3.侵略恐怖が投影された国、アメリカ
    終章

    後書き

    参考文献
    図版出典
    人名・作品名索引
  • 著者について

    山下大地 (ヤマシタダイチ)
    京都大学文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。立命館大学嘱託講師(有期雇用)。専門はヴァンパイア学(ヴァンピロロジー)。ヴァンパイアの現れる史料や文学テクストを扱い、現在は主に18‐19世紀のヴァンパイア史を研究する。森口大地名義での編訳書に、ラウパッハ、シュピンドラー他『ドイツ・ヴァンパイア怪縁奇談集』(幻戯書房)。

ヴァンパイア・リヴァンプド-「吸血鬼」神話を解体する の商品スペック

商品仕様
出版社名:国書刊行会
著者名:山下大地(著)
発行年月日:2026/03
ISBN-10:4336078424
ISBN-13:9784336078421
判型:B6
発売社名:国書刊行会
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国文学その他
言語:日本語
ページ数:520ページ
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