移民第2世代のオートエスノグラフィー-当事者10人による意味世界の探究(世界人権問題叢書<124>) [全集叢書]
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移民第2世代のオートエスノグラフィー-当事者10人による意味世界の探究(世界人権問題叢書<124>) [全集叢書]



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出版社:明石書店
販売開始日: 2026/04/01
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移民第2世代のオートエスノグラフィー-当事者10人による意味世界の探究(世界人権問題叢書<124>) の 商品概要

  • 目次

    序章 オートエスノグラフィーとは何か[樋口直人]
     1 日本に上陸したオートエスノグラフィー
     2 移民研究におけるオートエスノグラフィー
     3 移民第2世代によるオートエスノグラフィーの可能性
      3-1 分析の密度と精度
      3-2 「他人事」ではない問題設定
      3-3 サバルタン・オートエスノグラフィーの可能性
     4 移民研究におけるオートエスノグラフィーの射程

    第1章 中国帰国者三世になる[山崎(王)哲]
     1 はじめに
     2 先行研究
     3 方法とデータ
      3-1 方法――オートエスノグラフィーと感情
      3-2 データ――中国帰国者三世としての自己物語
     4 中国帰国者三世になる人生
      4-1 過去を想起する
      4-2 過去をつなぐ
     5 おわりに
      5-1 中国帰国者三世になる経緯
      5-2 自己をめぐる戸惑い
      5-3 本章のまとめ

    第2章 大学進学に囚われた私[大川ヘナン]
     1 研究テーマに囚われる
     2 入水自殺としての研究
     3 失敗を積み重ねる原体験
      3-1 移民としての出発点
      3-2 植え付けられた劣等感
      3-3 「できなさ」を受け入れる
      3-4 「取柄のない」私
     4 努力では越えられない壁
      4-1 進学に関心のない親
      4-2 学力の逆転と進学の壁
      4-3 成績が良くても進学できない現実
      4-4 どこにもなかった「成功の場所」
     5 私の進学の現実
      5-1 進学という執着
      5-2 進学の意味を問う
     6 外れ値として生きる
     7 漂流

    第3章 移民家族の分離・統合と初期適応――エスニックコミュニティと地域社会の役割[チャンテ 村井 ロサ メルセデス]
     1 はじめに
     2 父親と離れるまで
     3 来日前の経験――移民の始まり
      3-1 別れと再会の日々
      3-2 離れ離れだった父親との交流
     4 来日後の家族の再統合と初期の適応経験
      4-1 旅立つ立場となった私の体験
      4-2 父親との再会と関係性の再出発、ぶつかり、葛藤
      4-3 パン屋再興から子どもへの教育投資へ
      4-4 教会活動と家族の変容
      4-5 地域社会への帰属意識と音楽活動
      4-6 定住の意味と「使命」
     5 来日後の学校生活とキャリア形成
      5-1 学校生活における適応と言語習得の課題
      5-2 高校進学の経緯
      5-3 定時制高校での経験――日本語習得と自立への過程
      5-4 勉強と仕事の狭間で固めた進学への意志
      5-5 進学希望の実現における社会関係資本の機能
     6 おわりに

    第4章 期待と現実のはざまで――同胞をめぐる葛藤[劉昊]
     1 違和感の正体
     2 日本への憧れ
     3 通説に従ってみる
      3-1 仲間を欲しがる
      3-2 胖媽媽(パンママ)
      3-3 「店」をめぐる物語
     4 通説に逆らってみる
      4-1 同胞に資本化される
      4-2 嫌悪感の拡張
     5 自分への不信感
     6 おわりに

    第5章 空港で切り刻まれる感覚[王昊凡]
     1 はじめに
     2 小学生時代――〈日本〉と出会う
     3 中学・高校時代――違和感との出会い
     4 大学生時代――新たな知との出会い
     5 修士・博士課程――切り刻まれる感覚との再会
     6 現在へ
     7 おわりに

    第6章 自由を求めて――在日ブラジル人移民2世の解放のオートエスノグラフィー[吉岡(ヨシイ)ラファエラ]
     1 自由に対する憧れの芽生え――解放アスピレーションの原点
      1-1 来日から小学校時代
      1-2 中学校時代
     2 自由の具現化――教育を通じた解放アスピレーションの加熱
      2-1 高校時代
      2-2 学部生時代
     3 自由の揺らぎ――父の死を通じた解放に対する疑念
      3-1 大学院進学
      3-2 繰り返される剥奪
     4 自由の再構築――進学支援の活動と研究者としてのキャリア形成
      4-1 同胞支援に対する使命感
      4-2 当事者・支援者・研究者のはざまで
     5 終わりのない自由の探求――スカラー・アクティビストとして生きる
     6 おわりに――解放アスピレーションという新たな枠組みの提案

    第7章 拘らないことへの拘り――ある中国帰国者3世の生活世界から見えてくるモノ[南誠(梁雪江)]
     1 はじめに
     2 氏と育ち
     3 後進国中国での家族生活
      3-1 故郷の原風景
      3-2 ケガの功名
      3-3 「小さな大人」と家族の「変」
     4 先進国日本での新たな物語
      4-1 新たな「変」
      4-2 それぞれの道
      4-3 生成する自己
     5 呼びかけと変身
      5-1 警察の呼びかけ
      5-2 言語と呼び名
     6 おわりに

    第8章 移動する私――「日系ペルー人」の私を求めて[小波津ホセ]
     1 はじめに
     2 本章の目的・概念整理
      2-1 本章の目的と技法
      2-2 私と筆者のポジショナリティ(立場性)
      2-3 概念の整理
     3 日本社会への抵抗とアイデンティティの崩壊――2000年代
      3-1 2005年、21歳、日本
      3-2 1984年、0歳、ペルー
      3-3 2005年、21歳、ペルー
      3-4 2006年、22歳、ペルー
     4 「日系人」とは――戦後から1990年代
      4-1 「日系人」の誕生
      4-2 「日系人」とは誰か
      4-3 「日系人」の出稼ぎ労働者
     5 「日系ペルー人」の私――2007年から現在
      5-1 2007年、23歳、日本――「研修生」の私
      5-2 2011年、27歳、日本――「通訳者」の私
      5-3 2012年、28歳、日本の大学生――「往来」する私
     6 おわりに――「日系ペルー人」の私

    第9章 アイデンティティ・クライシスと憎しみを超えて――制度的枠組みを乗り越えるための、私のもう一つの回復の物語[白皛皛(白皓)]
     プロローグ
     1 本章の目的と課題
     2 小・中学校時代――見えなくなった名前の影の中で揺らぐ自己
      2-1 小学6年生の選択――通称名〈白川ひかり〉の誕生
      2-2 転校先での間違った「取り出し」といじめ――中国出身のアウティング
     3 高校時代――主体的選択と贖罪意識の交錯
      3-1 日本名使用の「主体性」の変遷――〈白川ひかり〉を利用する意識の芽生え
      3-2 私の贖罪――公営住宅の部屋の隅で一人静かに泣いていた母
     4 大学・社会人・留学時代――日本名の内在化と葛藤
      4-1 日本名〈白川ひかり〉の内在化
      4-2 帰国後の日本語教師時代――キャリア願望と国籍要求の葛藤
      4-3 日本人として日本語学校に勤務する苦しさと葛藤、中国らしさの希求
     5 複雑に絡み合う思考様式と制度とアイデンティティ
      5-1 制度の絡み合いとその影響
      5-2 問いへの応答として――回復の手前で取り込まれる二重の「憎しみの物語」
     エピローグ

    第10章 「Contra la Marea」――潮に逆らって[オチャンテ カルロス]
     1 はじめに
     2 動機の無自覚――文化を守ろうとする思いとその背景
     3 なぜ私は自分の物語を書こうと思ったのか
     4 「潮に逆らって」――海と父の思い出
     5 アイデンティティと葛藤
     6 祖父の人生とインディオの象徴
     7 友人セサル――馴染みのある種族との初めての出会い
     8 ケチュア民族への想い
     9 インティ=太陽というケチュア語の名前との出会い
     10 民族ルーツと向き合い始めたきっかけ
     11 最後に

     あとがき
     執筆者紹介
  • 内容紹介

    日本への移民第2世代である10人の研究者たちが、自らの経験を記述し体系的に分析し、語りを研究へと高めていく「オートエスノグラフィー」の方法を用いた画期的な論集。移民研究の新たな可能性を提示するとともに、読み物としても興味深い作品である。
  • 著者について

    樋口 直人 (ヒグチ ナオト)
    早稲田大学教授。著書にJapan’s Ultra-right, Trans Pacific Press, 2016。『日本型排外主義』名古屋大学出版会、2014年。共編著にThe Digital Rise of the Far Right in Japan, Manchester University Press, 2026。『ニューカマーの世代交代』明石書店、2023年。『3・11後の社会運動』筑摩書房、2020年。『日本は「右傾化」したのか』慶應義塾大学出版会、2020年。共著に『ペルーから日本へのデカセギ30年史――Peruanos en Japón, pasado y presente』インパクト出版会、2024年。

    山崎(王) 哲 (ヤマザキ サトル)
    慶應義塾大学ほか非常勤講師。共著に『多文化共生と民族的マイノリティ――近現代日本をめぐる「人の移動」の歴史から』明石書店、2025年。論文に「『過ぎ去らない過去』を手繰り寄せる――中国残留婦人三世という『自己』を生き直す」『日本オーラル・ヒストリー研究』20号、2024年。「『見えにくいマイノリティ』の移動をめぐる内的世界を照らす――中国帰国者三・四世のライフヒストリーを手がかりに」『異文化間教育』59号、2024年。

    大川 ヘナン (オオカワ ヘナン)
    大谷大学助教。論文に「『移民』か『若者』か――交わらない研究が見落とす〈生〉の複雑さ」『大谷大学社会学部研究年報』2号、2025年。「『当事者』と『研究者』の関係を問い直す――移動する『私』のオートエスノグラフィーを手がかりに」『異文化間教育』57号、2023年。「在日ブラジル人としての『私』の移動――オートエスノグラフィーから捉える存在論的移動」『移民研究年報』28号、2022年。「在日ブラジル人二世の教育達成を阻むものは何か」『多文化関係学』19巻、2022年。

    オチャンテ 村井 ロサ メルセデス (オチャンテ ムライ ロサ メルセデス)
    桃山学院大学准教授。共著に『ペルーから日本へのデカセギ30年史――Peruanos en Japón, pasado y presente』インパクト出版会、2024年。『ニューカマーの世代交代』明石書店、2023年。『ことばと文字16号――地球時代の日本語と文字を考える』くろしお出版、2023年。論文に「ペルーと日本を『移動する子どもたち』の学校生活とアイデンティティの揺らぎ」『奈良学園大学紀要』9号、2018年。

    劉 昊 (リュウ ホウ)
    LEC会計大学院大学准教授。論文に「育ちの場としてのエスニック・ビジネス事業所――中華料理店を事例として」『比較文化研究』144号、2021年。「中国系第2世代の将来展望――大学進学後の経験に着目して」『国際教育』26号、2020年。「在日中国系ニューカマー青年の進路形成過程――地域移動に焦点をあてて」『移民研究年報』25号、2019年。「在日中国人ニューカマーとしての『私』の成長物語――オートエスノグラフィーを手がかりに」『日中社会学研究』26号、2018年。「非集住地域における在日中国人ニューカマーのホーム意識――中国との関係性の不在に着目して」『21世紀東アジア社会学』8号、2016年。「外国人散住地域における在日中国人ニューカマーの『創造的教育戦略』」『移民研究年報』21号、2015年。

    王 昊凡 (オウ コウハン)
    中部大学専任講師、博士(社会学)。著書に『グローバル化する寿司の社会学――何が多様な食文化を生み出すのか』ミネルヴァ書房、2023年。共著に「岐路に立つ癒しの里・由布院温泉」『中国都市化の診断と処方――開発・成長のパラダイム転換』明石書店、2014年。イベントとして、TSUSHIMA ART STREETにて「グローバル化する寿司の社会学@末廣寿司」2024年。

    吉岡(ヨシイ) ラファエラ (ヨシオカ ヨシイ ラファエラ)
    東京大学グローバル教育センター特任講師、博士(教育学)。論文に“Expanding Translocal Capability: Ethnic Empowerment Education and Social Inclusion of Brazilians in Japan,” International Journal of Technology and Inclusive Education, Volume 14, Issue 1, 2025.「在日ブラジル学校の高校生の『穴埋め』型進路形成――日本の大学への進学における構造的障壁に着目して」『異文化間教育』55号、2022年。

    南 誠(梁 雪江) (ミナミ マコト)
    長崎大学准教授。著書に『中国帰国者をめぐる包摂と排除の歴史社会学――境界文化の生成とそのポリティクス』明石書店、2016年。共著に『変容する移民コミュニティ――時間・空間・階層【第2版】』明石書店、2025年。『東アジア海域における移住と社会(韓国語)』図書出版ソニン、2023年。End of Empire Migrants in East Asia, Routledge, 2023。『パスポート学』北海道大学出版会、2016年。『近代以来亜州移民与海洋社会(中国語)』広東人民出版社、2014年。『満洲――記憶と歴史』京都大学学術出版会、2007年。

    小波津 ホセ (コハツ ホセ)
    ペルー生まれ、慶應義塾大学非常勤講師。共著に『多文化共生と民族的マイノリティ』明石書店、2025年。『移動の歴史と日系ルーツ』不二出版、2025年。『ペルーから日本へのデカセギ30年史――Peruanos en Japón, pasado y presente』インパクト出版会、2024年。『多様な学びの場をつくる』明石書店、2024年。『ニューカマーの世代交代』明石書店、2023年。『越境するペルー人』下野新聞社、2015年。

    白 皛皛(白 皓) (バイ シャオシャオ)
    明治学院大学非常勤講師、明治大学兼任講師。論文に「名前と家族のことばが紡ぐアイデンティティ――成人した中国系移民第二世代のオートエスノグラフィー」『母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)研究』21号、2025年。「中国系ニューカマー第二世代が直面し得る問題――1990年代に来日し日本社会で成人した、2 名へのナラティヴ探究から」『華僑華人研究』17巻、2020年。「地域生活者の漢字教育――非漢字圏学習者を中心とした実態と展望」『南山言語科学Nanzan studies in language science』13号、2018年。実践報告に「ライティング活動を通じた自己表現の深化――『文章表現』授業における対話と推敲の実践」『十文字学園女子大学国際交流センター紀要』1号、2025年。

    オチャンテ カルロス (オチャンテ カルロス)
    奈良学園大学准教授。共著に『ペルーから日本へのデカセギ30年史――Peruanos en Japón, pasado y presente』インパクト出版会、2024年。論文に「カトリック教会における多言語・多文化環境の実態――三重県伊賀市の事例」(共著)『奈良学園大学紀要』7集、2017年。「岡山県におけるニューカマーの子どもの教育実態――総社市の調査を元に」『環太平洋大学紀要』7号、2013年。「三重県における日系南米人のドロップアウト問題」『平和研究セミナー論文集』2010年。

移民第2世代のオートエスノグラフィー-当事者10人による意味世界の探究(世界人権問題叢書<124>) の商品スペック

商品仕様
出版社名:明石書店
著者名:樋口直人(著)
発行年月日:2026/04
ISBN-10:4750360848
ISBN-13:9784750360843
判型:B6
発売社名:明石書店
対象:一般
発行形態:全集叢書
内容:社会
言語:日本語
ページ数:448ページ
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