社会言語学とはなにか-社会史のなかの言語 [単行本]
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社会言語学とはなにか-社会史のなかの言語 [単行本]

小山亘(著・文・その他・編集)浅井優一(編集)


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出版社:三元社
販売開始日: 2026/05/13
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社会言語学とはなにか-社会史のなかの言語 [単行本] の 商品概要

  • 目次



    第1章 社会学/社会言語学にとって階層とは何か――ラボヴ派社会言語学などに見られる連続的ダイグロシアの諸階層 11
    第1節 階層と階級――社会科学における階層研究とその批判 14
    第1項 社会科学における階層研究:日本の教育社会学などを事例として 14
    階層分類(職業分類) 18
    職業威信スコア:職業に対するイーミックな認識 23
    年齢(時間):加齢・時代・コーホート効果 25
    階層研究:学歴に対して効果を持つ変数 32
    アスピレーション、地位達成モデル、職業威信スコア 39
    第2項 ラボヴ派社会言語学における階級、階層、ジェンダー、人種 44
    ラボヴ派における「階級」と「階層」 44
    古典的なラボヴ派の研究における「ジェンダー」の概念化とその批判 46
    ラボヴ派に見られる(構造)機能主義的な「階級」理解とその批判:合意理論と葛藤理論 47
    古典的なラボヴ派のサンプル抽出法における偏向:同質的範疇の措定と少数者の抑圧 55
    階級と人種:イギリスとアメリカでのラボヴ派社会言語研究の比較 57
    第2節 アフリカ系アメリカ人(黒人)俗語英語とその社会言語学的分析 63
    アフリカ系アメリカ人俗語英語:人種と言語 63
    古典的ラボヴ派の記述に見られる本質主義的シェーマと人種主義的含意 74
    アフリカ系アメリカ人俗語英語、その起源をめぐる葛藤:クレオリストと(ネオ)アングリシストとの対立とその超克の試み 81
    言語変種に見られる言語構造的な統一性・一体性の欠如:世界諸英語(World Englishes)を事例として 87
    言語変種の構造分析における決定性の欠如とその要因 93
    第3節 スタイル・シフト 95
    社会言語学的ステレオタイプ 96
    マーカーとインディケーター 99
    社会言語学的調査法:マーカーとスタイル・シフト 100
    書きことば、話しことば、そして言文一致体=標準語 103
    社会言語学的パターン 106
    過剰矯正、中間階級、発話のフォーマリティ 108
    低出生率、中産階級、新マルサス主義 113
    小括 117

    第2章 ジェンダーと――聖/俗なるものの言語 121
    第1節 ジェンダー、権力/権威、そしてアイデンティティの言語とその階層 123
    ジェンダーと言語 123
    調査者=インタヴュアーの属性とジェンダー、そして子ども研究:社会科学、批判性、コンテクスト依存性 128
    広域伝播/ネットワークとジェンダー 133
    ジェンダーとネットワーク、そして権力と象徴的権威:デトロイト郊外のハイスクールの事例 135
    JocksとBurnoutsの対照性と非言語的社会指標:アイデンティティの記号論 138
    第2節 ユダヤ教、語用、ジェンダー指標 144
    アメリカのユダヤ教徒、その言語使用とジェンダー指標 144
    超正統派(ハレーディーム)、ハシド派(ハシディーム)、ハバド派、アメリカ第三世代のユダヤ人 147
    超正統派の言語使用とイディッシュ語 164
    ブルックリン、ボローパークのハシド派に見られる言語とジェンダー 168
    「伝統的な慣習・文化の守護者としての女性」というイデオロギー:「文化」とジェンダー 172
    アラビア語におけるジェンダー偏差:パレスチナ方言やヨルダン方言の事例 179
    ダイグロシア、もしくは言語における階層性と政治:ギリシアの「カサレヴサ」と「デモティキ」 183
    小括 188

    第3章 アラブ社会言語学――社会史のなかの言語 191
    第1節 導入 194
    アラビア語社会言語学:概要 194
    イスラエルのパレスチナ人、アシュケナジーム、ミズラヒーム:アラビア語とヘブライ語 200
    セム語、咽頭音、社会指標性 206
    ミズラヒ変種とアシュケナジ変種:ヘブライ語の変異とイスラエルの規範変種の選択 212
    イディッシュ語:形成史と方言分類  218
    ヘブライ語イスラエル変種の誕生(1):言語純粋主義と混淆的コイネー化―子音と母音の音韻体系 225
    ヘブライ語イスラエル変種の誕生(2):言語純粋主義と言語形成―強勢のパターン 231
    第2節 エジプトの言語政治とイスラーム 235
    エジプト:その社会言語学的様態と言語政治への導入 235
    正則/俗語アラビア語と書記言語の政治的含意 240
    エジプトにおける国家とイスラーム 243
    ダアワ(da‘wa)とエジプトにおけるイスラーム主義(1):ムスリム同胞団 249
    ダアワ(da‘wa)とエジプトにおけるイスラーム主義(2):神の「呼びかけ」を聞くことによって形成される共同体  266
    エジプトを超えたイスラーム改革主義の伝播と展開:インドネシアを事例として 275
    文字の体制:イスラームの受容と土着語 282
    ダアワとムスリム同胞団についての記号論的総括 287
    アラビア語の言語イデオロギー:正則/近代標準/俗語アラビア語をめぐる言語政治 291
    第3節 言語をめぐる闘争――モロッコ、アルジェリア、チュニジアにとってのアラビア語、ベルベル語、フランス語 303
    モロッコにおけるアラビア語の諸様態:アラブ化、ベドウィン、ベルベル、都市コイネー変種の形成 304
    モロッコとフランス語との史的関係とジェンダー 314
    「文化の守護者」というジェンダー化されたイデオロギーとベルベル語 323
    アルジェリアにおけるベルベル(タマズィグト)文化と言語 333
    アルジェリアにおけるイスラーム主義と独立闘争のジェンダー化された神話=歴史  339
    チュニジアにおけるアラビア語化政策 364
    ベルベルの春:アルジェリアのアラビア語化政策とその帰結、メディア/ネットワーク、祝祭的テクスト化とグローバル・ナショナリズム 368

    第4節 言語とジェンダー、そして標準語の記号論 383
    標準語の記号論的位置:社会と心理とが交差する位相 385
    小括 386

    第4章 社会言語学的階層と同化と異化――分裂生成の諸例 389
    第1節 潜在的威信――ジェンダーと「土着の誇り」 391
    潜在的威信とジェンダー 394
    潜在的威信と土着主義 399
    第2節 分裂生成――差異の昂進 408
    アフリカ系アメリカ人俗語英語と分裂生成の原理:「儀礼的侮蔑」(ritual insults)など 408
    分裂生成と差異化のさらなる事例 416
    アフリカ系アメリカ人俗語英語の歴史的変化と分裂生成 422
    第3節 潜在的威信と差異化の原理 425
    アパルトヘイト体制と潜在的威信、そして差異化の原理 425
    脱植民地期フィジーにおけるクーデターの反復と差異化の原理 432
    第4節 差異化をもたらす接触――発散的アコモデーションの過程 450
    接触による異化 450

    第5章 アコモデーション理論、クロッシング、社会言語学的階層、そして政治経済の記号論  455
    第1節 アコモデーション理論の系譜――社会、心理、言語、そしてミクロとマクロとを繋ぐ再帰的メタ語用 459
    “I”(主我)と “me”(客我):ミードとアコモデーション理論 461
    転換子や直示:バンヴェニストとヤコブソンの言語学と再帰性 465
    ゴフマンのミクロ社会学:参加者役割と日常儀礼 466
    ミクロからマクロへ:ミクロとマクロとを繋ぐ記号論的原理 469
    第2節 オーディエンス・デザイン、クロッシング、マクロ・コンテクスト――在イギリス南アジア系移民などを事例として 474
    第1項 オーディエンス・デザイン 474
    第2項 クロッシングと在イギリス南アジア系移民の歴史と言語 483
    クロッシング、あるいは越境的なコード・スイッチング 483
    イギリスにおけるバングラデシュ、シレット人の歴史と言語 485
    イギリスにおける南アジア人一般の人口動態 495
    マンチェスターのパンジャーブ人移民 497
    パンジャーブ、スィク教徒移民 501
    パンジャーブ移民の言語使用 504
    ロンドン、イースト・エンド(タワー・ハムレッツ)のバングラデシュ系の言語使用 513
    第3項 アフロ・カリブ系とパンジャーブ系:その社会言語学的諸様態と音楽ジャンル 518
    ロンドン・ジャマイカ・クレオール 518
    レゲエなど、アフロ・カリブ系の音楽との対応物としての、在英パンジャーブ人の音楽ジャンル「バングラ」(bhangra) 523
    ジャマイカ・クレオール、ロンドン・ジャマイカ・クレオール、黒人ロンドン英語、その社会指標性 528
    第4項 オーディエンス・デザインやアコモデーション理論とその彼岸 530
    イデオロギー/意識の次元:アコモデーション理論と社会言語学、心理と社会、ミクロとマクロとの交点 530
    スピーカー・デザインと二次的社会指標性 532
    アコモデーション理論の抱える諸問題 534
    第3節 アコモデーション、同化と異化、 社会階層――アイデンティティ、葛藤、二重意識 539
    ルクセンブルクの言語ナショナリズムと三言語体制 539
    同化/異化、マイノリティ、二重意識:アフェクト的なるものの社会文化史的所在 555
    第4節 社会言語と政治経済層――コミュニケーション論の地平 565
    第5節 結語 現代社会とその言語――コミュニケーションの過程における社会言語学的階層と政治経済的秩序 571

    結――社会言語学と社会の全域、あるいは、ことばに関わる全ての学に向けて 573


    巻末注  581
    第1章 582
    第2章 591
    第3章 615
    第4章 803
    第5章 814

    参考文献 831
    あとがき 877
    事項索引 881
    人名索引 897
  • 出版社からのコメント

    社会学・人類学、言語学、宗教学などの学知を接合し、イスラーム・ユダヤを含む世界のことばと社会の多様な関係を体系的に描く。
  • 内容紹介

    ことばと社会は、どのように結びつき、互いを形づくるのか。社会学、人類学、言語学・コミュニケーション学、宗教学・文化学、社会心理学、教育社会学、ジェンダー研究・子ども研究など、ことばをめぐる全ての学知を横断的に接合し、アラブ・イスラーム圏とユダヤ世界、欧州と南北アメリカ、南アフリカや南太平洋を含む、世界各地に見られることばと社会の多様な関係を体系的に探究・提示する。言語人類学の泰斗による記念碑的著作。
    目次

    第1章 社会学/社会言語学にとって階層とは何か―ラボヴ派社会言語学などに見られる連続的ダイグロシアの諸階層
    第1節 階層と階級―社会科学における階層研究とその批判
    第2節 アフリカ系アメリカ人(黒人)俗語英語とその社会言語学的分析
    第3節 スタイル・シフト
    第2章 ジェンダーと―聖/俗なるものの言語
     第1節 ジェンダー、権力/権威、そしてアイデンティティの言語とその階層
     第2節 ユダヤ教、語用、ジェンダー指標
    第3章 アラブ社会言語学―社会史のなかの言語
     第1節 導入
     第2節 エジプトの言語政治とイスラーム
     第3節 言語をめぐる闘争―モロッコ、アルジェリア、チュニジアにとってのアラビア語、ベルベル語、フランス語
    第4節 言語とジェンダー、そして標準語の記号論
    第4章 社会言語学的階層と同化と異化――分裂生成の諸例
     第1節 潜在的威信―ジェンダーと「土着の誇り」
     第2節 分裂生成―差異の昂進
     第3節 潜在的威信と差異化の原理
     第4節 差異化をもたらす接触―発散的アコモデーションの過程
    第5章 アコモデーション理論、クロッシング、社会言語学的階層、そして政治経済の記号論
     第1節 アコモデーション理論の系譜―社会、心理、言語、そしてミクロとマクロとを繋ぐ再帰的メタ語用
     第2節 オーディエンス・デザイン、クロッシング、マクロ・コンテクスト―在イギリス南アジア系移民などを事例として
     第3節 アコモデーション、同化と異化、 社会階層―アイデンティティ、葛藤、二重意識
     第4節 社会言語と政治経済層―コミュニケーション論の地平
     第5節 結語 現代社会とその言語―コミュニケーションの過程における社会言語学的階層と政治経済的秩序
    結―社会言語学と社会の全域、あるいは、ことばに関わる全ての学に向けて
  • 著者について

    小山亘 (コヤマワタル)
    小山亘
    立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授
    1987年 同志社大学神学部卒業、1990年 サンフランシスコ州立大学大学院修士課程修了、2003年 シカゴ大学大学院博士課程修了。専門は、言語人類学、記号論、社会言語学、翻訳論、コミュニケーション論、語用論、機能文法、など。The Journal of Pragmatics編集諮問委員、RASK編集委員などを歴任。
    [主な業績]Language and its Double(2003)、『記号の系譜』(2008)、『言語人類学から見た英語教育』(2009)、『近代言語イデオロギー論』(2011)、Handbooks of Pragmatics(2011)、『コミュニケーション論のまなざし』(2012)、『異文化コミュニケーション事典』(2013)、『レキシコン 現代人類学』(2018)、International Encyclopedia of Linguistic Anthropology(2021)、『翻訳とはなにか』(2022)、など、単著、共著、編著、訳書、論文多数。

    浅井優一 (アサイユウイチ)
    浅井優一
    東京農工大学大学院工学研究院准教授
    立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、順天堂大学助教を経て現職。ハーヴァード・イェンチン研究所客員研究員(2021-2022)。東京大学非常勤講師。専門は、文化人類学、オセアニア地域研究、言語人類学、記号論、ことばの民族誌、エスノポエティクス、環境ディスコース論。
    [主な業績]著書に、『儀礼のセミオティクス:メラネシア・フィジーにおける神話/詩的テクストの言語人類学的研究』(2017)、論文に、「儀礼としての自然インタープリテーション:環境ディスコースの言語人類学的考察」『社会言語科学』11巻2号(2009)、「首長再生と悪魔排除:フィジーにおける神話化過程としての首長制」『アジア・アフリカ言語文化研究』85号(2013)、「始祖の痕跡(figure)を辿る:図/地の反転、記号過程、或いは南太平洋のリアリズム」『文化人類学』84巻4号(2020)など。

社会言語学とはなにか-社会史のなかの言語 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:三元社
著者名:小山亘(著・文・その他・編集)/浅井優一(編集)
発行年月日:2026/05/25
ISBN-13:9784883036288
判型:A5
発売社名:三元社
対象:教養
発行形態:単行本
内容:語学総記
言語:日本語
ページ数:916ページ
縦:21cm
横:15cm
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