司法とナチズム責任-ドイツにおける法と政治 [単行本]
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司法とナチズム責任-ドイツにおける法と政治 [単行本]

熊野 直樹(著・文・その他)


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出版社:九州大学出版会
販売開始日: 2026/07/03
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司法とナチズム責任-ドイツにおける法と政治 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    凡 例

    プロローグ

       第Ⅰ部 戦前期ドイツにおける法と政治

    第1章 ヴァイマル憲法の影  「ライヒ強制執行」と「憲法の番人」としての大統領  

     第1節 ヴァイマル憲法の成立
      1 ヴァイマル憲法の成立
      2 ナチ党の発生
     第2節 「ファシストの危険」と反ファシズム統一戦線
      1 「ローマ進軍」とナチ党
      2 「ファシストの危険」
      3 反ファシズム統一戦線と経営評議会
     第3節 労働者政府の成立と「ライヒ強制執行」
      1 ザクセンとテューリンゲン両州における労働者政府の成立
      2 コミンテルン・共産党中央とライヒ政府
      3 「ライヒ強制執行」と労働者政府の崩壊
     第4節 「ベルリン進軍」とヒトラー裁判
      1 「ベルリン進軍」の挫折
      2 ヒトラー裁判とドイツ司法

    第2章 ナチ党の合法性問題とドイツ司法

     第1節 第一次ライヒ・テューリンゲン紛争
      1 フリックの入閣と警察の組織改革
      2 警察補助金の打ち切りと紛争の勃発
      3 警察補助金の打ち切り撤回
     第2節 第二次ライヒ・テューリンゲン紛争
      1 警察補助金の再度の打ち切りとナチ党の合法性問題
      2 警察補助金の再度の打ち切りと国事裁判所への申立て
     第3節 ナチ党の合法性問題とライヒ・テューリンゲン紛争の終結
      1 ナチ党の合法性をめぐるライヒ・テューリンゲン紛争
      2 ライヒ政府内におけるナチ党の合法性をめぐる意見の相違
      3 国事裁判所の和解案とライヒ・テューリンゲン紛争の終結
      4 国事裁判所の和解とナチ党の合法性問題

    第3章 ヴァイマル共和国末期における国家非常事態計画

     第1節 パーペン内閣期における国家非常事態計画
      1 国家非常事態計画の始動
      2 シュライヒャーの反対による国家非常事態計画の挫折
     第2節 「破壊的不信任決議」不承認案と国家非常事態計画
      1 「横断戦線」構想の挫折と「破壊的不信任決議」不承認案の登場
      2 シュライヒャー内閣の国家非常事態計画
     第3節 パーペン―フーゲンベルク闘争内閣とシュライヒャー
      1 最後の国家非常事態計画としてのパーペン―フーゲンベルク闘争内閣
      2 シュライヒャーのヒトラー内閣容認と入閣工作

    第4章 ドイツ司法とナチス「不法国家」

     第1節 ヴェーバーの支配の諸類型とヒトラーの政権掌握
      1 ヴェーバーの支配の諸類型
      2 「合法的手段」によるヒトラーの政権掌握
     第2節 ナチス「不法国家」の始動
      1 「共産主義の危険」と二つの大統領令
      2 全権委任法の成立
      3 ドイツ司法とブムケ
     第3節 ナチスによる司法界の強制的同質化の進展
     第4節 ナチス「不法国家」の胎動
      1 「指導者(総統)国家」の成立
      2 ドイツの法律家たちの対応
     第5節 ナチス「不法国家」に対するドイツ司法の貢献
      1 ドイツ司法の屈服
      2 民族裁判所とフライスラー
      3 司法殺人と「カッツェンベルガー裁判」

    第5章 安楽死とドイツ司法

     第1節 優生政策と安楽死政策
     第2節 ナチス安楽死思想の原典
     第3節 ナチス・ドイツの安楽死政策とその特徴
     第4節 安楽死とクライシヒ事件

       第Ⅱ部 戦後ドイツにおける法と政治

    第6章 東西ドイツ司法とナチズム責任

     第1節 ナチ犯罪とニュルンベルク裁判
     第2節 東ドイツ司法とナチズム責任
     第3節 西ドイツ司法とナチズム責任
     第4節 21世紀ドイツにおける連邦司法省のローゼンブルク・プロジェクト
     第5節 東西ドイツ司法とナチズム責任

    第7章 東西ドイツにおける「人道に対する罪」の承継

     第1節 東ドイツと「人道に対する罪」
     第2節 西ドイツと「人道に対する罪」

    第8章 戦後ドイツにおける戦争責任とナチズム責任のゆくえ

     第1節 集合的な記憶・法・忘却
     第2節 戦争の記憶と忘却をめぐる相克
      1 ユダヤ人迫害に対する補償の始まり
      2 国防軍神話の形成と再軍備
     第3節 集合的記憶としての「ホロコースト」  再生・定着・反発  
      1 司法によるナチ犯罪追及と西ドイツ社会
      2 ブラントの登場と68年運動
      3 テレビ映画『ホロコースト』の影響
      4 集合的記憶の定着とマイノリティーによる異議申立て
      5 ビットブルク事件とヴァイツゼッカー演説
      6 歴史家論争
     第4節 忘却された戦争犯罪の記憶の再生
      1 冷戦終焉と忘却された戦争犯罪
      2 国防軍の戦争犯罪の記憶の再生
      3 普通のドイツ人の戦争責任
      4 21世紀初期における二つの集合的記憶
      5 ドイツ司法のナチズム責任とローゼンブルク・プロジェクト
      6 右翼過激派の台頭と「過去の克服」の克服?
     第5節 国内外の政治力学の合力としての戦争とナチズムの集合的記憶

    エピローグ

     参考文献
     初出一覧
     あとがき
     人名索引
  • 出版社からのコメント

    ナチス「不法国家」成立・維持への司法の加担や、戦後東西ドイツ司法によるナチズム責任追求の違いを通じ「司法権の独立」を考える。
  • 内容紹介

    ヴァイマル時代、「司法権の独立」と「非政治」の名のもと、司法はナチ党に一定の理解を示し、ナチス「不法国家」成立後は「安楽死」政策等に加担していった。戦後、そのナチズム責任への対応は東西で分かれた。東ドイツでは司法への政治的介入を許し「司法権の独立」を喪失したために、司法のナチズム責任を徹底的に追及できたが、その厳しさは、基本的人権の蹂躙へと転じうる「両刃の剣」であった。一方、西ドイツでは「司法権の独立」を維持できたがために、司法の非ナチ化や司法犯罪の追及は不十分に終わり、ナチズム責任を問えたのは21世紀になってからであった。ドイツにおける司法と政治の歴史から、「司法権の独立」の意義と課題を考える。
  • 著者について

    熊野 直樹 (クマノ ナオキ)
    九州大学大学院法学研究院教授(ドイツ現代政治史、独亜関係史)。博士(法学、九州大学)。
    九州大学大学院法学研究科博士後期課程修了。九州大学法学部助手、同助教授、日本学術振興会海外特別研究員、
    イェーナ大学歴史研究所客員講師等を経て、2005年より現職。

    主要業績
    『ナチス一党支配体制成立史序説  フーゲンベルクの入閣とその失脚をめぐって  』法律文化社、1996年。
    『麻薬の世紀  ドイツと東アジア 1898-1950  』東京大学出版会、2020年。
    『ドイツ=東アジア関係史 1890-1945  財・人間・情報  』田嶋信雄・工藤章と共編、九州大学出版会、2021年。

司法とナチズム責任-ドイツにおける法と政治 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:九州大学出版会
著者名:熊野 直樹(著・文・その他)
発行年月日:2026/07/03
ISBN-13:9784798504049
判型:A5
発売社名:九州大学出版会
対象:教養
発行形態:単行本
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:190ページ
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