新史料による児玉源太郎伝―内政は王道、外交は覇道たるべし [単行本]
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新史料による児玉源太郎伝―内政は王道、外交は覇道たるべし [単行本]
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新史料による児玉源太郎伝―内政は王道、外交は覇道たるべし [単行本]



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販売開始日: 2026/10/02
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新史料による児玉源太郎伝―内政は王道、外交は覇道たるべし の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「児玉源太郎関係文書」・「児玉家資料」を用いた初の本格評伝!二〇三高地攻略戦を指導し、日露戦争を勝利に導いた男・児玉源太郎。だが、児玉は戦争・作戦指導のみならず、軍事行政、軍制改革、軍隊教育、植民地統治でも成功を収めた。さらに、児玉には「平時の予言的改革者」としての側面もあった。これまでにも児玉の評伝は複数刊行されているが、近年になり公開された「児玉源太郎関係文書」を含む児玉関係史料を網羅的に収集することで、新たな事実が発見され通説を覆す必要が出てきた。本書は、多面的才能を持つ児玉の生涯を、新史料を駆使し、政治史・軍事学・戦史的視点を中心に描いた、児玉評伝の決定版である。本書は、『児玉源太郎』(2019年、小社刊行)に、新史料である「児玉家資料」・「浅見家史料」などに基づく記述や写真などを大幅に増補した新版である。
  • 目次

    はじめに
    帝国の興廃はこの一戦によって岐れる/「平時における飽くなき予言的改革者」

    児玉家略系図

    序章 明治天皇の御沙汰書
    七十年ぶりに陽光を浴びた石像/明治天皇の悼惜/本書の目的

    第一部 萬里南を鎮めて快哉を叫ばん

    第一章 四十二の二つ児
    1、生誕と家系
    詩筵を賑わす男児出生の報/家系
    2、父と義兄の死
    父の悶死と浅見巌之丞の入婿/源太郎の教育/執政富山源次郎暗殺失敗と次郎彦の死
    3、落魄と復興
    家名断絶と報仇雪恨の教え/藩論転換と家名復興

    第二章 河東の精兵
    1、初陣
    献功隊/敗戦で幕を開けた児玉の戦歴
    2、教導隊でのフランス式歩兵学修行
    将校速成教育と大村益次郎の死/児玉が受けたのは純粋な下士官教育か?/仮病事件/脱隊騒動に出陣/山田顕義による抜擢

    第三章 憤涙、雨の如く滴る
    1、任官と大阪鎮台での部隊勤務
    任官――将校昇進は異例の出世なのか?/近代軍建設/大阪鎮台在勤時代――貼紙事件/任務の趣旨に基づく独断専行/食客から知識を吸収する/友人山田頴太郎との芸者遊び
    2、戦傷
    佐賀の乱/通説に対する疑問/石黒忠悳との出会いと野津鎮雄の知遇/憤涙、雨の如く滴る

    第四章 児玉参謀は健在なるや
    1、結婚と熊本鎮台での新生活
    結婚・昇進・母の死/琉球出張と熊本鎮台幹部との交友
    2、敬神党の乱
    敬神党挙兵/鎮台の反撃/児玉による迅速な対応/隣県への叛乱波及を未然に防ぐ/「児玉参謀は健在なるや」の真偽/なぜ児玉が指揮権を継承したのか?/反撃を組織したのは児玉か?――通説の誤り/関係者からの評価

    第五章 妖気地を捲き山河を蔽う
    1、熊本城攻防戦
    政府へ尋問の廉これあり/熊本鎮台籠城策に決す/政府軍は加藤清正の築城で勝利したのか?/天守炎上/児玉が放火したのか?――有力説に対する疑問/籠城中の問題をどう解決したのか?/高まる城内の不安/児玉、抛擲弾を発明する/突囲隊の出撃/児玉にとっての熊本城攻防戦の意義
    2、豊後・日向方面での戦い
    速やかに鹿児島を突かざるべからず/児玉は遊撃戦を戦い治安対策に精通したのか?/幕僚勤務とは?/奇兵隊の豊後進入/児玉提案の可否――通説の再検討/児玉の甘い作戦見通し/赤松峠・陸地峠の戦い/攻撃成功に寄与した児玉の前線偵察/西南戦争終結/児玉の軍歴は無傷だったのか?/児玉と乃木の交代問題/旭旗再び勝山城を照らす

    第六章 東京鎮台第一等の連隊
    1、近衛局での勤務と山県有朋からの評価
    西南戦争の勲功調査と竹橋事件の事後処理/児玉は自主的に待罪書を提出したのか?/近衛局時代の履歴をめぐる謎と山県有朋の評価
    2、歩兵第二連隊長
    歩兵第二連隊長に就任/酒席での児玉/木鼠[りす]連隊長/明治十三年・十四年の検閲報告/乃木第一連隊との対抗演習/演習場での児玉のリーダーシップ/将校の学術力不足を嘆く/東京鎮台「第一等」の連隊/日本一の連隊長/行政や法律への関心を高める

    第七章 陸軍の児玉か、児玉の陸軍か
    1、参謀本部第一局長
    参謀本部に入る/児玉の島嶼防衛計画/フランス語研究/メッケル少佐との邂逅
    2、軍制改革への関与
    臨時陸軍制度審査委員長/審査委員としての児玉/軍制改革における児玉の功績/陸軍紛議と児玉/月曜会解散
    3、軍事教育への関与
    陸軍大学校幹事・校長として/監軍部参謀長に就任/破産の危機
    4、市谷薬王寺前町での私生活
    市谷薬王寺前町/無人の兵を使う――児玉と禅

    第八章 ドイツ軍隊の骨髄は国境の軍隊にあり
    1、ドイツ視察
    船中奇談/パリ到着/「兵隊町」マインツでの衝撃/ベルリンでの憂鬱
    2、ロシア訪問
    ロシアの軍学校を視察する/皇室と軍人との関係/ロシアの南侵策は宗祖の遺伝なり/マインツでの生活/将校の智勇が戦争の勝敗を決する/クルップ製鉄所視察と官営製鉄所への関心/駐仏公使野村靖との密談/突然の帰国

    第九章 陸軍省は即ち児玉なり
    1、陸軍次官
    陸軍次官就任の経緯/着任当時の陸軍省/士官学校長人事に関与する/陸軍次官としてのリーダーシップ/政党や他省庁との折衝の手腕/有能な官僚との出会い/鉄道会議議員として/国土防衛作戦計画策定への関与
    2、日清戦争と児玉
    日清戦争開戦/児玉による開戦準備/日清戦争における児玉の役割/児玉と後方支援業務/戦略策定・作戦指導への関与/政戦略の一致を考える/児玉と山県/川上は児玉の意見を煙たがったのか?/拒否された児玉の戦時抜擢/後藤新平との出会い/馬車馬のように検疫を実行せよ/後藤による賛辞
    3、児玉と戦後経営
    児玉と軍備拡張計画/日清戦争の論功行賞/脳卒中で倒れる/大隈重信の回想/乃木を説得する/台湾総督候補に名前が挙がる/児玉ケーブル/威海衛視察
    4、児玉は統帥権改革を企図していたのか?
    軍政と軍機軍令の境界の明確化を提議する/帷幄上奏権強化の動きを承認する/伊藤博文の激怒/帷幄会議構想と統帥権認識/失われた大改革の機会

    第十章 我が断案所信を貫くべし
    1、台湾総督の権限と人事
    台湾総督の権限/台湾を熟知していた児玉/三人鼎足の台湾統治――民政長官人事/後藤との衝突を危ぶまれる/児玉を支えた陸軍軍人――陸軍人事
    2、統治方針と統治課題
    統治の方針は無方針/施政方針と台湾経営構想/統治課題
    3、文武の権限を明確化して軍部を抑える
    清涼館での活劇/台湾総督府評議会官制を改革する/成功の理由――他を圧する軍事行政能力と断固たる意志/立見尚文は更迭されたのか?/あるべき将校像を説く
    4、行政の大リストラ
    地方行政の大整理/明治三十四年の行政改革/官僚の待遇改善と制服制定/轟々たる批判の中で貫いた所信
    5、土匪政策と「油さし政治」
    忘れられた植民地戦争/三段警備法の廃止/土匪観の大転換/人心の向背は討伐方法次第/恩威並行の土匪平定策/土匪招降策の展開/中部情勢を一変させた劉徳杓釈放/土匪招降策成功の要因/警察力強化と保甲制度/児玉の武力鎮圧方針/土匪の完全平定/理蕃政策/「人心を治めること、これが政治である」/威厳ある有徳者を演じる/台湾人名望家の支持を調達する/地方信仰の保護/土匪平定成功の要因
    6、産業開発と財政独立
    財政二十年計画とインフラ整備/君の理想論が聞きたい/児玉の決断と財政独立の達成
    7、厦門事件と対岸政策
    厦門は東洋のスエズである/児玉は清国の警官にあらず/北清事変勃発/児玉の意図/児玉の焦慮/夜空にあがる怪火/頬を伝う熱涙/明治天皇の慰留/恵州起義と児玉/経済中心の対岸経営
    8、台湾総督としてのリーダーシップ
    児玉の統治手法/科学技術力による社会統合/権限委譲と卓越した統率力/果断と調整力/児玉の会議運営法と軍服観/台湾総督の一日/南清政策・台湾統治の手段としての仏教

    第十一章 悪戯好きの洗練された紳士
    1、児玉の外見と性格
    その相貌/電光の如き鋭敏さ/その性格――悪戯好きと涙もろさ
    2、人脈
    政策実現を助けた人脈/怪人・杉山茂丸との交流
    3、趣味と日常生活
    趣味と嗜好/日常生活
    4、郷里徳山と児玉
    別荘に見る人間性/児玉文庫/海軍煉炭製造所の徳山誘致
    5、父としての児玉
    子煩悩な子福者/秀雄への訓誡と助言

    第二部 戦血山野を染めて総て荒涼中に在り

    第十二章 軍備充実と軍政刷新――軍制大改革
    1、陸軍大臣就任と省内人事
    大臣就任の経緯と主要人事/児玉人事の特徴/陸軍の欠陥
    2、「政治家」児玉の誕生
    閣内対立を調整する/後継首相選定に関与する/明治天皇の薄い信任
    3、陸軍大臣としてのリーダーシップ
    組織を活性化させた児玉流の執務スタイル/不祥事に「神速」に対処せよ/第五連隊遭難事件での迅速な対応/軍紀粛正問題と馬蹄銀事件
    4、陸軍大臣としての児玉の施策
    児玉による軍制大改革/「陸軍省文官組織化」論という名の幻/児玉の「軍備充実」案/児玉の「軍政刷新」構想/陸海軍一致のために/新時代の「薩長連合」論/会計経理制度の大改革/児玉による軍制改革の特徴/軍制改革に見る児玉の用兵思想
    5、数度にわたる辞表の提出
    台湾行政改革をめぐる混乱/再度の辞表提出
    6、陸軍大臣辞任
    児玉は帷幄上奏権縮小を企図したのか?/台湾守備隊削減をめぐる意見対立/守備隊削減反対の中心人物/対立の背景/大山・寺内と児玉の関係

    第十三章 大鉈を揮って削るべし
    1、伊藤への絶交宣言と外遊中止
    政党との調停に努める/伊藤博文に絶交を宣言する/大租権整理/桂の政治手腕に対する不満/
    南アフリカ・欧米視察と突然の外遊中止
    2、内務大臣としての政策とリーダーシップ
    三顕職を兼勤する/内務官僚による適格審査/実行を要求した大臣訓示/「立憲的政治家」として警察の選挙干渉を諫める/内務大臣としてのリーダーシップ/内務大臣としての理想と政策/府県半減案とその挫折/市電事業統一と社会政策
    3、失敗に終わった大鉈整理
    文部省廃止構想とその挫折/陸軍幼年学校廃止構想の挫折/大鉈整理失敗の理由

    第十四章 名利は糞土の如し
    1、対露交渉始まる
    対露関係の緊迫化/対露交渉の開始
    2、参謀本部次長就任と降格人事説の誤り
    田村怡与造の急死/参謀本部次長就任の経緯と就任快諾の理由/降格人事説の誤り/参謀本部改革説の誤り/参謀本部次長就任の意義/部内人事と児玉の人材網羅主義
    3、児玉の早期開戦論
    現実主義者児玉の早期開戦論/財界の協力を得て世論を喚起する
    4、陸海軍間の作戦調整に尽力する
    陸海軍円滑化の立役者児玉源太郎/「対露作戦計画」の策定と臨時派遣隊/児玉の妥協と海軍の違約/陸海軍協同一致のため戦時大本営条例を改正する

    第十五章 初戦の結果は全局の成敗に関する
    1、児玉の戦争指導方針
    開戦当初の作戦方針/児玉の戦争指導構想/児玉構想の軍事学的意義
    2、鴨緑江の戦い
    初戦に必勝を期す/初戦の勝利と児玉の歓喜
    3、第二軍上陸作戦
    困難な上陸作戦/苦境でも揺るがぬ決心/独立第十師団上陸地をめぐる寺内との対立
    4、満洲軍総司令部の編成
    児玉の大本営分置論/寺内の反対/山県の中間高等司令部案と児玉の激怒/明治天皇の調停/第三軍指揮系統をめぐる対立/児玉・寺内間に残された感情のしこり/山県・寺内構想の挫折
    5、絶妙な人事
    大山はなぜ総参謀長に児玉を起用したのか?/総参謀長であることのメリット/大将昇進を喜ばず/戦争の長期化を覚悟する/第二軍に前進を督促する

    第十六章 諸君の意見は国家の意見なり
    1、第一回旅順総攻撃の失敗
    旅順攻略決定の経緯/戦略予備をめぐる論争/第一回旅順総攻撃失敗をめぐる論点
    2、遼陽会戦
    児玉の執務スタイルと役割/児玉の大英断/遼陽会戦の作戦計画/第二陣地をめぐる判断ミス/惜しまれるミス/遼陽陥落/外国人観戦員退去問題

    第十七章 実は厠に隠れ居たりしなり
    1、第一回旅順行
    二十八サンチ榴弾砲の投入/児玉の旅順視察とその意義
    2、沙河会戦
    児玉の不決断/羅大台会議/失敗した児玉の作戦/変化した戦争の様相/戦血山野を染める/便所に籠もり言い訳を考える/児玉の師団長・旅団長評価
    3、第二回総攻撃失敗と二〇三高地論争
    一点突破案か広正面案か/軍司令部改造論の出現/主攻論争と海軍への抗議/満洲軍と第三軍の対立

    第十八章 親友乃木と会い、軍に忠告せん
    1、第二回旅順行
    二〇三高地奪取の失敗/遺書を書き旅順へ向かう/児玉と乃木の会談
    2、二〇三高地攻撃と児玉
    児玉の激怒/児玉は二〇三高地攻めで何をしたのか?/児玉の役割をどう評価すべきか?/児玉の提案/乃木更迭論
    3、満洲軍の危機
    児玉の敵情判断ミス
    4、鴨緑江軍新設をめぐる大本営との対立
    鴨緑江軍編成問題/陣中での児玉/観戦武官への配慮

    第十九章 万難を排して奉天東北に進出せよ
    1、奉天会戦の作戦計画と問題点
    作戦計画/兵力部署の不徹底
    2、児玉の作戦指導
    第三軍の前進は緩慢だったのか?/殲滅の好機を逸した停止命令/遅きに失した前進督促/長蛇を逸する/児玉による奉天会戦評価

    第二十章 戦争をやめる技倆
    1、児玉の戦争終末戦略
    現実主義的思考に立脚した講和論/講和不成立の場合の作戦構想
    2、政府首脳の意見を講和でまとめる
    大山・児玉主導で始まった講和への動き/一時帰国
    3、講和期の軍事作戦
    桂の馬鹿が/政治攻勢の一端としての軍事攻勢/敵国皇帝の心理的弱点を衝く/講和期における児玉
    4、二度と戦はすまいもの
    交渉方法への批判/軟派との批判に満足する/平和克服後の社会政策の必要を説く/内政外交の刷新を説く/戦争指導者としての児玉――三つの位相の統合者/児玉は天才的戦術家か?

    第二十一章 突飛新式の果断家の終焉
    1、児玉内閣構想と統監府官制四条問題
    内閣組織の意思なし/伊藤博文の児玉内閣構想?/統監府官制四条問題と児玉
    2、満洲・韓国経営構想
    文官総督構想と関東州民政署の設置/「満洲経営策梗概」/断ずること神の如し/満鉄総裁人事/児玉の満洲経営案/児玉の満韓一体経営論/満洲経営方針をめぐる伊藤博文との対立
    3、軍備整備構想
    参謀総長に就任する/軍制改革をめぐる寺内との対立/軍備整備をめぐる山県との対立/軍制改革案の基本思想/児玉の軍備整備案/戦闘力とは兵力数にあらず/参謀本部の組織改正と省部間の権限整理/国家戦略に吻合した「帝国」作戦計画に基づく軍備整備/統帥権改革説への疑問/終焉/山県による挽歌

    終章 児玉源太郎とは?――窮境に勝機を識る男
    政治家・行政長官・軍政指導者としての児玉/軍事・作戦指導者としての児玉――「予言的改革者」

    註(本文)/主要参考文献一覧/附表1・2/
  • 内容紹介

    大好評『児玉源太郎』(2019年)の大増補版!
    名将の条件、危機の時代のリーダーのあるべき姿とは? 
    「児玉源太郎関係文書」・「児玉家資料」を用いた初の本格評伝!

    台湾統治を軌道に乗せ、日露戦争を勝利に導いた“窮境に勝機を識る”名将の実像を、防衛省防衛研究所、防衛大学校で児玉を講義した明治軍事史研究の第一人者が、「児玉源太郎関係文書」に加えて、新史料である「児玉家資料」・「浅見家史料」を使い、政治史・戦史・軍事学的観点から描き出す。
    ・児玉は二〇三高地で何をやったのか?
    ・児玉の用兵思想とは?
    ・児玉は天才的戦術家だったのか?
    ・統帥権改革の真相は?
    ・新史料が明かす帷幄会議設置構想・監軍部(教育総監部)廃止構想とは?
    ・内務大臣時代の先進的な諸政策はいかなるものか?
    ・児玉が台湾統治で用いた「油さし政治」とは?

    二〇三高地攻略戦を指導し、日露戦争を勝利に導いた男・児玉源太郎。だが、児玉は戦争・作戦指導のみならず、軍事行政、軍制改革、軍隊教育、植民地統治でも成功を収めた。さらに、児玉には「平時の予言的改革者」としての側面もあった。これまでにも児玉の評伝は複数刊行されているが、近年になり公開された「児玉源太郎関係文書」を含む児玉関係史料を網羅的に収集することで、新たな事実が発見され通説を覆す必要が出てきた。
    本書は、多面的才能を持つ児玉の生涯を、新史料を駆使し、政治史・軍事学・戦史的視点を中心に描いた、児玉評伝の決定版である。

    【目次】
    はじめに/児玉家略系図/序章 明治天皇の御沙汰書
     第一部 萬里南を鎮めて快哉を叫ばん
    第一章 四十二の二つ児/第二章 河東の精兵/第三章 憤涙、雨の如く滴る/第四章 児玉参謀は健在なるや/第五章 妖気地を捲き山河を蔽う/第六章 東京鎮台第一等の連隊/第七章 陸軍の児玉か、児玉の陸軍か/第八章 ドイツ軍隊の骨髄は国境の軍隊にあり/第九章 陸軍省は即ち児玉なり/第十章 我が断案所信を貫くべし/第十一章 悪戯好きの洗練された紳士
     第二部 戦血山野を染めて総て荒涼中に在り
    第十二章 軍備充実と軍政刷新――軍制大改革/第十三章 大鉈を揮って削るべし/第十四章 名利は糞土の如し/第十五章 初戦の結果は全局の成敗に関する/第十六章 諸君の意見は国家の意見なり/第十七章 実は厠に隠れ居たりしなり/第十八章 親友乃木と会い、軍に忠告せん/第十九章 万難を排して奉天東北に進出せよ/第二十章 戦争をやめる技倆/第二十一章 突飛新式の果断家の終焉/終章 児玉源太郎とは?――窮境に勝機を識る男
    註(本文)/主要参考文献一覧/附表1・2/児玉源太郎年譜/主要人名索引
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    長南 政義(チョウナン マサヨシ)
    戦史学者。國學院大學法学研究科博士課程後期単位取得退学。政策研究大学院大学COEオーラルヒストリー・プロジェクト・研究アシスタント、国会図書館調査及び立法考査局、靖國神社靖國偕行文庫などを経て現職。防衛省防衛研究所研究会講師(2017年)、防衛大学校部外講師(2018年)として児玉源太郎をテーマとした講義・講演を行なう
  • 著者について

    長南 政義 (チョウナン マサヨシ)
    (ちょうなん・まさよし)
    戦史学者。國學院大學法学研究科博士課程後期単位取得退学。政策研究大学院大学COEオーラルヒストリー・プロジェクト・研究アシスタント、国会図書館調査及び立法考査局、靖國神社靖國偕行文庫などを経て現職。防衛省防衛研究所研究会講師(2017年)、防衛大学校部外講師(2018年)として児玉源太郎をテーマとした講義・講演を行なう。編書『日露戦争第三軍関係史料集 大庭二郎日記・井上幾太郎日記でみる旅順・奉天戦』(国書刊行会、2014年)。著書『新史料による日露戦争陸戦史 覆される通説』(並木書房、2015年)、『児玉源太郎』(作品社、2019年)、『二〇三高地 旅順攻囲戦と乃木希典の決断』(KADOKAWA、2024年)、『新史料による乃木希典伝 伝説的「軍神」の実像』(作品社、近刊)。共著『日清戦況写真』(国書刊行会、2013年)、『新説戦乱の日本史』〔倉本一宏、亀田俊和、千田嘉博、手嶋泰伸、川戸貴史との共著〕(SBクリエイティブ、2021年)など。旧版『児玉源太郎』は、「史資料を駆使して児玉に関する通説といわれる多くのものに異議を唱え」た「優れた児玉研究…

新史料による児玉源太郎伝―内政は王道、外交は覇道たるべし の商品スペック

商品仕様
出版社名:作品社
著者名:長南 政義(著)
発行年月日:2026/09/30
ISBN-10:4867931659
ISBN-13:9784867931653
判型:B6
発売社名:作品社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:480ページ
縦:19cm
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