テクノファシズムと国家総動員―電力国家管理を軸に見て [単行本]
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テクノファシズムと国家総動員―電力国家管理を軸に見て [単行本]



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出版社:みすず書房
販売開始日: 2026/09/18
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テクノファシズムと国家総動員―電力国家管理を軸に見て の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    総力戦や国家総動員に向けて軍部と官僚と財閥資本が一体となって構築されたファシズムとはどのようなものであったか。現在に連なるこの国の構造の生成を追う。
  • 目次

    序章 テクノファシズムとは
    0・1 日本ファシズム論をめぐる問題
    0・2 第二の開国・総力戦の衝撃
    0・3 国家総動員法と電力管理法
    0・4 丸山ファシズム論の問題点
    0・5 テクノクラートの登場
    0・6 テクノクラシーとは
    0・7 テクノファシズム
    0・8 「疑似革命」としての統制経済

    第1章 第一次世界大戦がもたらしたもの
    1・1 日本の近代と現代のはじまり
    1・2 日本における電力使用の開始
    1・3 電力の動力使用の発展
    1・4 日本経済の工業化への変貌
    1・5 日本社会の内部的変化
    1・6 総力戦がもたらした衝撃

    第2章 軍ファシズム運動の起源
    2・1 田中義一にはじまる
    2・2 永田鉄山の総動員思想
    2・3 大正期の反軍・反戦風潮
    2・4 宇垣一成と軍の近代化
    2・5 ファシズム思想の誕生
    2・6 資源問題をめぐって

    第3章 軍内部の国家改造運動
    3・1 軍の政治介入のはじまり
    3・2 日本社会の変貌と転換
    3・3 軍の政治化と統制派の誕生
    3・4 陸軍パンフレットの衝撃
    3・5 陸軍パンフレットへの反響
    3・6 統制経済・計画経済をめぐって

    第4章 急進ファシズム運動とその破綻
    4・1 「昭和維新」運動の誕生
    4・2 第一次大戦後の日本経済
    4・3 2・2六武装クーデター
    4・4 2・2六事件がもたらしたもの

    第5章 テクノクラートの登場
    5・1 重要産業統制法にはじまる
    5・2 国家と大資本の結びつき
    5・3 「満洲国」の捏造と開発
    5・4 政治勢力としての官僚
    5・5 「革新官僚」の社会認識
    5・6 「満洲国」という現実
    5・7 「満洲国」での実験

    第6章 ファシズム支配の完成
    6・1 戦時統制経済へのあゆみ
    6・2 戦時経済への転換
    6・3 国家総動員法 I 条文と内容
    6・4 国家総動員法 II 反応と受容

    第7章 電力国家管理をめぐって
    7・1 近代国家と電力産業
    7・2 軍事にとっての電力
    7・3 新興財閥と電気化学工業
    7・4 植民地朝鮮における工業化
    7・5 「満洲国」工業化と電力産業
    7・6 電力国家管理への助走
    7・7 電力国家管理をめぐる論争
    7・8 電力管理法の制定

    第8章 「疑似革命」としての統制経済
    8・1 全体主義国家に向けて
    8・2 全体主義のイデオロギー
    8・3 笠信太郎の理論
    8・4 近衛内閣とファシズム支配
    8・5 企画院官僚の思想
    8・6 経済新体制と「疑似革命」
    8・7 経済新体制の展開

    第9章 テクノファシズムをめぐって
    9・1 テクノクラートの登場
    9・2 経済界の当初の反応
    9・3 利潤統制をめぐって
    9・4 左翼サイドの反応
    9・5 丸山ファシズム論について

    第10章 戦時統制経済の実相
    10・1 重要産業団体令と統制会
    10・2 電力国家管理の完成
    10・3 統制会方式の矛盾と現実
    10・4 「軍需会社法」の制定
    10・5 軍需生産と財閥
    10・6 アジア太平洋戦争下の状況
    10・7 非軍需産業の場合
    10・8 戦時経済の崩壊と大日本帝国の破綻

    第11章 戦後に残されたもの
    11・1 戦後の復興過程
    11・2 アジア諸国への戦後賠償
    11・3 高度成長を可能にしたもの
    11・4 通産省と高度成長
    11・5 高度成長とその後 
    11・6 原子力の国家管理をめぐって
    11・7 科学技術万能神話の終焉

    あとがきにかえて
    文献
    事項索引
    人名索引
  • 出版社からのコメント

    総力戦や国家総動員に向けて軍部と官僚と財閥資本が一体となって構築されたファシズムとは。現在に連なるこの国の構造の生成を追う。
  • 内容紹介

    長年にわたる脱原発に向けた数々の取り組みやリニア中央新幹線への考察を通して、著者は、戦前戦中戦後をつらぬくこの国の構造のあり方に注目してきた。それは戦前には総力戦や国家総動員に向けて、軍部と官僚と財閥資本が一体となって構築されたファシズム形態であるが、このファシズムは天皇を頂点とした前近代的で精神的なものというより、近代の科学技術を駆使して重工業化、電力国家管理に邁進したテクノファシズムとでもいうべきものであった。
    戦後になり軍部はなくなったものの、戦前のテクノファシズムを主に担った商工省は通産省や経産省になり、三菱重工業はじめ戦前からある軍需産業は、技術や装備、地所などをほぼ残したまま、自動車、電化、化学工業や原発はじめ国家と一体となった事業を新たに担い、当時の「対外戦闘力」は「対外競争力」となって、現在にいたっている。
    第一次世界大戦が科学技術を駆使した総力戦であることを知った日本がその後突き進んだ重工業化、電力化の道を、軍部・政官界・企業人などの当時の史料や、数々の研究書の渉猟をとおして詳細に描き、われわれがいまを生きている21世紀のこの国の構造がつくられていく過程を徹底的に追跡する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    山本 義隆(ヤマモト ヨシタカ)
    1941年、大阪に生まれる。1964年東京大学理学部物理学科卒業。同大学大学院博士課程中退。『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞、韓国語訳、2005、英語訳The Pull of History:Human Understanding of Magnetism and Gravity,World Scientific,2018)『近代日本一五〇年』(岩波新書、2018、科学ジャーナリスト賞2019受賞、韓国語訳、2019、中国語訳、2020)『少数と対数の発見』(日本評論社、2018、2020年度日本数学会出版賞受賞)
  • 著者について

    山本義隆 (ヤマモト ヨシタカ)
    1941年、大阪に生まれる。1964年東京大学理学部物理学科卒業。同大学大学院博士課程中退。著書『知性の叛乱』(前衛社、1969)『重力と力学的世界』(ちくま学芸文庫、全2巻、2021)『熱学思想の史的展開』(ちくま学芸文庫、全3巻、2008-2009)『古典力学の形成』(日本評論社、1997)『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003)『一六世紀文化革命』全2巻(みすず書房、2007)『福島の原発事故をめぐって』(みすず書房、2011)『世界の見方の転換』全3巻(みすず書房、2014)『幾何光学の正準理論』(数学書房、2014)『原子・原子核・原子力』(岩波現代文庫、2022)『私の1960年代』(金曜日、2015)『近代日本一五〇年』(岩波新書、2018)『小数と対数の発見』(日本評論社、2018)『リニア中央新幹線をめぐって』(みすず書房、2021)『ボーアとアインシュタインに量子を読む』(みすず書房、2022)『核燃料サイクルという迷宮』(みすず書房、2024)。カッシーラーとボーアの書の翻訳あり。

テクノファシズムと国家総動員―電力国家管理を軸に見て の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:山本 義隆(著)
発行年月日:2026/09/16
ISBN-10:4622098768
ISBN-13:9784622098768
判型:B6
発売社名:みすず書房
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:600ページ
縦:19cm
重量:550g
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