自由の形而上学-カント超越論的哲学からのメッセージ [単行本]
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販売開始日: 2026/08/21
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自由の形而上学-カント超越論的哲学からのメッセージ の 商品概要

  • 目次



    第1章 自由な行為の〈時機(とき)〉としての「いま,その瞬間」
       ――「アンチノミー」章の自由論に関する一解釈
     第1節 「第三アンチノミー」における「自由」の解釈の根本問題
     第2節 「超越論的自由」による「実践的自由」の根拠づけ
     第3節 行為主体の二つの性格による「第三アンチノミー」の解決
     第4節 世界と自己の創造の根源的活動としての「自由」
     第5節 創造の〈時機(とき)〉としての行為する「いま,その瞬間」
     第6節 「自由による因果性」と〈自然因果性〉との関係の解明

    第2章 「第三アンチノミー」解決の鍵としての超越論的観念論
       ――「アンチノミー」章第六節に関する一解釈
     第1節 超越論的観念論のテーゼの解明
     第2節 知覚に先立ち現実存在する物,その意味的構成
     第3節 「過去の時間の現実の物事」について,「世界」の「現象」としての在り方
     第4節 宇宙論的な理念としての「世界」
     第5節 超越論的観念論による実践と理論との統合

    第3章 実用的自由と道徳的自由
       ――「規準」篇の自由論に関する一解釈
     第1節 道徳性と幸福との連関の根拠としての「最高善」の探究
     第2節 実用的自由と道徳的自由の区別による「規準問題」の解決
     第3節 二つの自由の「実践的自由」における統合,道徳的動機づけの問題

    第4章 「最高善」について
       ――「規準」篇の道徳的神学に関する一解釈
     第1節 理念的思考の遂行による「神」と「来世」への到達,道徳的動機づけの問題への解答
     第2節 「神」の「実践的認識」としての道徳的神学
     第3節 道徳的心術にもとづく「道徳的信仰」

    第5章 時間と自由
       ――超越論的哲学の時間論に関する一考察
     第1節 「形式」即「純粋直観」としての直線的な時間
     第2節 量の純粋悟性概念(カテゴリー)による時間の空間的規定
     第3節 直線的な時間の根源としての,悟性の凝縮‐包含‐活動の反復
     第4節 「自由」による世界と自己の創造の〈時機(とき)〉たる「いま,その瞬間」への転換

    付論1 超越論的自由の形而上学 序説
       ――「第三アンチノミー」解釈のために
     第1節 「第三アンチノミー」における「自由」の特徴づけ,二つの難問
     第2節 「自由」の内実と諸問題の準備的な考察
     第3節 「自由」による行為の第一の実例の解釈
     第4節 「自由」による行為の第二の実例の解釈

    付論2 「体系」と「経験」の間
       ――「超越論的弁証論への付録」をめぐって
     第1節 「経験」の「実質」としての経験的諸法則の探究
     第2節 「体系的な統一」の「理念」の統制的な使用
     第3節 その具体例としての理性の仮説的な使用
     第4節 当該「理念」の内的機構を成す三原理とその適用
     第5節 理性の統制的活動の図式としての「神」の理念
     第6節 人知の進歩を可能にする「完全な〈体系的な統一〉」の理念的思考

    後記
  • 内容紹介

    本書は,『純粋理性批判』で提示された「超越論的哲学」における「学としての形而上学」を基礎づけ,「超越論的哲学」の基軸となる自由論の意味を解明する。
    第1章では「自由」な行為が生じる「いま,その瞬間」を捉え,これを踏まえて「自己」と「世界」全体の創造の根源的な活動としての「自由」を検証する。
    第2章では「感性界」の「創造者」として,可能な経験を総括する「超越論的観念論」について考察する。
    第3章では,テクストを正面から詳細に分析して,先取的に使用されている自由論の論点の実態を裏づける。
    第4章では「最高善」論である「実践的認識」にもとづく「形而上学」としての道徳的神学が導かれる。
    第5章は「無限に進行する直線」によって時間を捉えるカントの見解をとおして,「超越論的分析論」で打ち出された「直線を引く」活動に着目する。それが無限の直線的時間を「凝縮しつつ包含する」活動の「反復」であることを考察することにより,超越論的哲学の時間論を自由論の観点から初めて明らかにした。
    巻末に付論2編を付す。
    著者は,カントにおける自己と世界の創造の活動としての「自由」をテキストに即して分析し,それを的確に表現することを志してきた。本書は長年にわたる苦心に支えられたカント研究の集大成である。
  • 著者について

    湯浅正彦 (ユアサマサヒコ)
    1956年千葉県に生まれる。東京大学文学部哲学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程満期退学。西洋近現代哲学専攻。立正大学教授,東京大学博士(文学)。 〔著書〕『存在と自我―カント超越論的哲学からのメッセージ』(勁草書房,2003年),『超越論的自我論の系譜―カント・フィヒテから心の哲学・ヘンリッヒへ』(晃洋書房,2009年),『絶対知の境位―フィヒテ知識学読解への誘い』(2020年,KADOKAWA),他。

自由の形而上学-カント超越論的哲学からのメッセージ の商品スペック

商品仕様
出版社名:知泉書館
著者名:湯浅正彦(著)
発行年月日:2026/08
ISBN-10:4862854656
ISBN-13:9784862854650
判型:A5
発売社名:知泉書館
対象:専門
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:224ページ
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