ベッドサイド泌尿器科学(改訂第5版)総論編 改訂第5版 [単行本]
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ベッドサイド泌尿器科学(改訂第5版)総論編 改訂第5版 [単行本]



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出版社:南江堂
販売開始日: 2026/10/26
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ベッドサイド泌尿器科学(改訂第5版)総論編 改訂第5版 の 商品概要

  • 目次

    【改訂第5版の序】
     本書は日本版『Campbell’s Urology』を目標に,泌尿器科学全般を網羅する辞書的な教本として1986年に初版が刊行されました.初版は「診断・治療編」と「手術編」との2分冊として作成され,改訂第3版までは同様の形態で内容の充実が図られてきました.2013年刊行の改訂第4版では,分子標的薬や遺伝子診断,ロボット支援手術に代表されるような新しい医学・医療の進歩やインターネットの普及というような社会インフラの発達を踏まえ,大幅な改訂が加えられました.たとえば,手術手技などは実際の動画データとして閲覧できる時代となったため,その詳細な記述は他の専門書に譲ることなどとして,本書全体を簡素化し最終的に一冊にまとめ上げました.

     改訂第4版刊行から8年経過した2021年に,改訂第5版の発行準備に取りかかりました.この8年の間にも泌尿器科領域には数多くの革新的変化が起こり,内容の大幅な追加が必要となったことから,当初の計画では元の2分冊に戻すこととなっていました.執筆を依頼させていただいた先生方には順調に脱稿いただきましたが,2020年から発生した新型コロナ感染症のパンデミックが予想以上に長期化し,その影響などで編集作業に大幅な遅れが生じてしまいました.そして,この間も泌尿器科領域の診療内容は急速に変化し続け,特に腫瘍学分野においては診断や治療における新しいコンセプトが次々と現れ,2021年に脱稿いただいた内容が,必ずしも最新の情報を反映したものとは言えない状況となってしまいました.

     この問題を解決するために,2021年に脱稿いただいた本改訂版の原稿を大幅に見直すこととしました.また,急速に変化する泌尿器科診療を可能なかぎり適切に反映できるように「総論編」,「疾患編Ⅰ」,「疾患編Ⅱ」の3分冊とし,少し時間をおきながら順次発行することで柔軟に対応することとしました.「総論編」発行時には,まだ他の2冊は発行されていませんが,最新の情報を載せて順次刊行し,最終的には3分冊からなる改訂第5版が完成する予定です.

     最後に,本改訂にあたり,大幅な計画変更にもかかわらず快く執筆を引き受けていただいた執筆者の先生方に心からお礼を申し上げたいと思います.結果的に3分冊となったことで,これからも予想される医学・医療の変化に迅速に対応し,最新情報を盛り込んだ改訂を適時行い,臨床的実践書としての役割も果たすことのできる良書にしたいと思っております.

    2026年7月
    編集代表
    京都大学 名誉教授/大津赤十字病院 院長 小川 修


    【監修の序】
     私が大学を卒業し一年のインターンを経て泌尿器科学教室に入局したのは1961年でした.当時の泌尿器科についての認識は,一般社会はもとより医学界でも今日と多少異なっていました.ウロ・デルと呼び皮膚料の一部門のような認識は流石に少なくなっていたものの,まだ泌尿器料が独立しておらず皮膚・泌尿器科学として一つの講座にしている大学医学部,医科大学も残っていました.

     しかし1912年に創立された日本泌尿器科学会も,今や一万人の会員を擁する学会へと成長しました.

     私が泌尿器科を志して以来65年が過ぎました.この間の斯学の進歩・発展は素晴らしいものがあります.本書の初版刊行は1986年ですが,以来40年間の進歩・発展をみても隔世の感があります.特に人生100年時代になった今日,疾患の様相も変わり,医療技術も著しい進歩をみせています.AIをはじめとするデジタル技術の活用などは,パラダイムシフトといってもよいと思います.今ここで本書の改訂を行い,次なる世代へ向けて備えることの意義は極めて大きいと思います.

     初版に記すべきでしたが,本書を「ベッドサイド泌尿器科学」と題した理由について述べておきます.私事にわたりますが,私は1973年,38歳のときに京都大学医学部泌尿器科学講座の教授に選ばれました.予期せぬことでしたので,そのとき負わされた大きな責任に戸惑いながら,診療・教育・研究の日々を送っていました.そのころ大学の先輩でもある日野原重明先生からウィリアム・オスラーの「平静の心」を贈っていただきました.この講演集を読むことで現代の臨床医学教育のあるべき姿,進むべき方向がおぼろげながらわかったように思いました.そして教科や講義だけの勉強ではなく,患者の枕元で学ぶ「ベッドサイド教育」,つまり現代の臨床実習教育を確立した彼の人生に惹かれました.本書の名称を「ベッドサイド泌尿器科学」とした所以です.

     最後に本改訂にあたりご協力いただいた皆様,なかんずくご執筆いただいた先生方に心から御礼申し上げます.

    2026年7月
    洛北岩倉の寓居にて
    京都大学 名誉教授 吉田 修


    【目次】
    序章 泌尿器科を目指す人のために
    1.望まれる現代の医師像
     A.理想的な医師像
      1 “He is first and foremost humane”(彼は,まず何よりも人間性に富む)
      2 “He is constantly observant”(彼は,絶えざる観察者である)
      3 “He uses a systematic approach”(彼は,系統的な追い求めをする)
      4 “He knows and understands basic principles”(彼は,基礎的な原理を知り,また理解している)
      5 “He uses reason in all his actions”(彼は,その行動のすべてを理由づける)
      6 “He is aware of the limitation of his own knowledge and of knowledge in general”(彼は,自分自身の知識ならびに一般に知識というものの限界のあることを知っている)
      7 “He respects the information that comes from the patient”(彼は,患者から来る情報を尊重する)
      8 “He is a perpetual student”(彼は,たえざる学徒であることをつづける)
     B.医師と研究
     C.患者中心の医療
     D.専門医への警告
     E.未来の医学・医療に備えて
    2.泌尿器科学とその歴史
     A.泌尿器科学(urology)―The queen of the specialties
     B.近代以前
     C.近代泌尿器科学の始まり
     D.日本における泌尿器科学―近代以前
     E.日本における近代泌尿器科学の歩み
     F.泌尿器科学の目指ましい発展
      1 前立腺癌ホルモン療法の確立
      2 PSAの発見
      3 日本発の過活動膀胱治療薬―β3受容体作動薬
    3.泌尿器科手術の歴史
     A.泌尿器科手術の起源
     B.近世における泌尿器科手術の発展
      1 腎臓の手術
      2 膀胱の手術と尿路変向術
      3 前立腺の手術
      4 泌尿器内視鏡手術の発展
     C.これからの泌尿器科手術の展望

    Ⅰ章 泌尿器科解剖学
    1.腹膜後域,腎臓,尿管
     A.腹膜後域
      1 後腹壁の解剖
      2 腹膜後域の脈管と内臓
     B.副腎
      1 肉眼解剖
      2 組織と機能 
      3 脈管と神経 
     C.腎臓と尿管 
      1 位置と形状 
      2 脈管と神経 
      3 腎臓の肉眼解剖
      4 組織構築
      5 腎杯・腎盂(腎盤) 
      6 尿管 
    2.下部尿路と男性生殖器
     A.骨盤壁の解剖
      1 骨性骨盤
      2 前腹壁
      3 骨盤の軟部組織
     B.骨盤の脈管と神経
      1 骨盤領域の循環
      2 骨盤静脈叢
      3 骨盤領域のリンパ管とリンパ節
      4 骨盤領域の神経支配
     C.骨盤内臓
      1 直腸
      2 膀胱
      3 前立腺
      4 尿道球腺
      5 男性の尿道
      6 射精管と精囊
      7 女性の尿道
     D.会陰
      1 陰茎
      2 陰囊と精索
      3 精巣と精巣上体
      4 女性の尿生殖三角

    Ⅱ章 泌尿器科検査診断学
    1.症候学
     A.全身症状
      1 発熱(fever)
      2 消化器症状(digestive symptoms)
     B.疼痛
      1 疝痛(colic,colicky pain)
      2 鈍痛(dull pain)
      3 放散痛
      4 圧痛(tenderness),叩打痛(knock pain)
      5 排尿痛(micturition pain)
      6 射精痛(pain on ejaculation)
     C.排尿に関連した症状
      1 蓄尿症状(storage symptoms)
      2 排尿症状(voiding symptoms)
      3 排尿後症状(post‒micturition symptoms) 
      4 尿閉(urinary retention)
     D.尿の色調・性状の変化
      1 血尿(hematuria)
      2 混濁尿(cloudy urine,turbid urine)
      3 乳び尿(chyluria)
      4 気尿(pneumaturia)
      5 血尿と鑑別すべき赤色および褐色尿
      6 その他の尿色調
     E.尿量の異常
      1 無尿(anuria)
      2 乏尿(oligouria)
      3 多尿(polyuria)
      4 夜間多尿(nocturnal polyuria)
     F.腫瘤
      1 側腹部腫瘤
      2 下腹部腫瘤
      3 陰囊内腫瘤
      4 陰茎腫瘤
     G.外陰部の異常
      1 外尿道口分泌物
      2 包皮の異常
      3 陰囊内容の異常
      4 尿道の開口異常
      5 陰茎の異常
      6 血精液症(hematospermia)
     H.骨盤臓器脱(pelvic organ prolapse:POP)
     I.性機能障害
      1 勃起障害(erectile dysfunction:ED)
      2 射精不全(failureto ejaculate)
      3 性器発育不全
      4 思春期早発
      5 性別不合(gender incongruence)
    2.理学検査(全身的な診察)
     A.全身状態
     B.腹部
     C.鼠径部および外陰部
      1 男性の外陰部
      2 女性の外陰部
     D.前立腺の直腸内触診
    3.尿および分泌物検査
     A.採尿法
      1 自然排尿法(spontaneous voiding method)
      2 中間尿採取法(midstream clean catch method)
      3 カテーテル導尿法(urethral catheterization method)
      4 膀胱穿刺吸引法(suprapubic aspiration method)
     B.一般尿検査
      1 肉眼的所見と化学的検査
      2 尿沈渣の顕微鏡的検査
     C.尿細菌学的検査
     D.尿細胞診検査
     E.24時間尿の生化学的検査
     F.分泌物検査
      1 尿道分泌物
      2 前立腺分泌物
    4.尿路内視鏡検査
     A.尿路内視鏡検査の概略
     B.内視鏡機器の構造と特徴
      1 内視鏡の構成
      2 光源
      3 硬性鏡の構造と特徴
      4 軟性鏡の構造と特徴
     C.内視鏡の消毒
      1 硬性鏡の消毒・滅菌
      2 軟性鏡の消毒・滅菌
      3 高水準消毒(薬液消毒)
      4 内視鏡周辺機器の消毒・滅菌
     D.尿道・膀胱内の観察と所見
      1 患者体位
      2 麻酔
      3 方法
      4 観察と所見
      5 膀胱鏡所見の書き方
     E.尿管・腎盂内の観察と所見
      1 患者体位
      2 麻酔
      3 方法
      4 観察と所見
      5 腎盂尿管鏡所見の書き方
     F.感染症の予防
      1 内視鏡操作
      2 方法
      3 予防抗菌薬
    5.尿流動態検査(UDS)
     A.尿流動態検査(urodynamic study:UDS)と臨床的意義
     B.尿流測定(uroflowmetry:UFM)
     C.膀胱内圧測(cystometry)
     D.内圧尿流検査(pressure flow study:PFS)
     E.尿道内圧検査(urethral pressure profilometry:UPP)
     F.ビデオウロダイナミクス(videourodynamics) 
     G.排尿における協調運動
    6.画像診断総論
    6-1.超音波検査
     A.超音波検査と臨床的意義
     B.超音波検査の実際
      1 腎の同定
      2 正常所見
      3 腎盂病変
      4 占拠性病変
     C.腎外(傍大動脈領域)の評価
     D.超音波ガイド下によるIVR
      1 腎病変
      2 副腎および後腹膜病変
    6-2.X線検査
     A.単純撮影法
      1 腎陰影(大きさ,左右差,形状,外方へ突出する腫瘤の有無)
      2 石灰化像の有無(腎,尿管,膀胱結石,胆石,膵石,骨盤斑,糞石など)
      3 膀胱(異物の存在,尿貯留の有無),前立腺
      4 骨(椎骨,骨盤,仙腸関節,大腿骨などの変化,骨融解像,骨硬化像)
      5 腸腰筋陰影(消失は後腹膜疾患の存在を疑う)
     B.排泄性尿路造影法
      1 5分像:腎陰影の確認
      2 10分像:尿路の描出を確認
      3 20分像:膀胱陰影の確認
      4 排尿後立位撮影
     C.逆行性腎盂造影法
     D.順行性腎盂造影法
     E.膀胱造影法
     F.尿道造影法
    6-3.CT
     A.CT撮影のポイント
      1 CT装置と撮影技術の進歩 
      2 CT撮影条件
      3 画像再構成法
      4 三次元画像表示方法
     B.泌尿器科領域におけるCT撮影法の選択と考え方
      1 非造影(単純)CTの役割と活用
      2 ダイナミック造影CT
      3 Dual-energy CT(DECT)
     C.造影剤と腎機能評価
      1 造影法の基本
      2 造影剤使用と腎機能評価
      3 造影剤使用時の注意点・投与前チェック 
     D.CTの被曝 
      1 被曝低減の基本的考え方 
      2 被曝低減の具体的手法 
      3 診断参考レベル(diagnostic reference levels:DRL)
    6-4.MRI
     A.MRIの原理
      1 MRI装置の構成
      2 MRIの信号発生の基本原理
      3 磁場強度(1.5Tと3T)の違い
     B.MRIの基本シークエンス
      1 T  1 強調画像(T1WI)
      2 T  2 強調画像(T2WI)
      3 拡散強調画像(DWI)
      4 ダイナミック造影MRI(DCE‒MRI)
      5 脂肪抑制(fat suppression)法
      6 MRA(magnetic resonance angiography)
      7 MRU(magnetic resonance urography)
     C.MR造影剤(ガドリニウム造影剤) 
     D.MR安全管理と禁忌
      1 磁性体挿入の回避
      2 RF加温と誘導加熱
      3 磁場による機器誤動作
      4 ガドリニウム造影剤と腎性全身性線維症(NSF)
     E.CTと比較したMRIの特徴と使い分け
      1 原理と得られる情報の違い
      2 MRIが第一選択となる代表的な場面
    6-5.核医学検査
     A.核医学総論
      1 PETとSPECT
      2 融合画像の有用性
  • 内容紹介

    1986年の初版刊行以来,泌尿器科学の定本として版を重ねてきた『ベッドサイド泌尿器科学』待望の改訂版.専門医として求められる広範かつ高度な知識の精髄を全3巻構成(順次刊行)で提供する.第1巻・総論編では,泌尿器科医としてのあり方,診療の基礎となる解剖学,検査診断学,最新の生命科学の基礎と臨床応用の現況,手術治療の基本について網羅.臨床の第一線に立つ泌尿器科医にとって必読の書である.

ベッドサイド泌尿器科学(改訂第5版)総論編 改訂第5版 の商品スペック

商品仕様
出版社名:南江堂
著者名:小川修(編)/羽渕友則(編)
発行年月日:2026/10
ISBN-10:4524274863
ISBN-13:9784524274864
旧版ISBN:9784524250370
判型:規大
発売社名:南江堂
対象:専門
発行形態:単行本
内容:医学・薬学・歯学
言語:日本語
ページ数:296ページ
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