学校の中のディスアビリティ-通常学級における発達障害児支援をめぐって [単行本]
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学校の中のディスアビリティ-通常学級における発達障害児支援をめぐって [単行本]



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出版社:明石書店
販売開始日: 2026/10/01
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学校の中のディスアビリティ-通常学級における発達障害児支援をめぐって の 商品概要

  • 目次

     まえがき

    序章 〈障害があること〉はいかに理解可能な現象なのか
     1. はじめに
     2. 障害児と学校教育――教育社会学における学級内の相互行為への着目
     3. 「発達障害」という分類をいかに適用するのか
     4. 障害カテゴリーの着目の意義――教育社会学と障害学の接合可能性
     5. 本書の構成

    第1章 学校の中のディスアビリティを捉える視点
     1. 通常学級における個別的ニーズへの応答と学級の秩序の成立はいかに可能となるか
      1.1 発達障害の定義と特別支援教育
      1.2 教師ストラテジー研究における秩序の組織――発達障害児という視点
      1.3 障害の社会モデルに着目する意義
      1.4 教師の資源の配分のストラテジーへ――教師ストラテジー研究の展開可能性
      1.5 通常学級における発達障害児に対する「特別な配慮」実践
     2. 調査方法――調査対象校の選定とその特性
      2.1 本研究の課題と方法
      2.2 研究方法
       2.2.1 新聞記事による言説分析
       2.2.2 インタビューの分析
       2.2.3 参与観察と教師や支援員へのインタビューの分析

    第Ⅰ部 「発達障害」をめぐる語り

    第2章 「発達障害」概念に対する解釈枠組みと振る舞いの変化――新聞報道における「発達障害」概念の使用に着目して
     1. はじめに
     2. 発達障害カテゴリーと人々の振る舞いの変化をいかに記述するか
      2.1 法律における分類の変更と実践の関係
      2.2 障害モデルの転換と能力
     3. 研究の方法と対象
      3.1 発達障害者支援法と発達障害児の処遇
      3.2 発達障害児への支援をめぐる概念の使用の変化
     4. 分析
      4.1 「障害」をめぐる責任帰属の変化――学校や教師は何に対して責任を負うのか
      4.2 発達障害児へ向き合う「家族」の存在
      4.3 教師に対する発達障害の「理解」の要請と実践の帰結
      4.4 親や児童生徒の働きかけと教師の学習面の配慮による「能力の発揮」
     5. おわりに

    第3章 発達障害児の母親役割とは何か――「努力する母親」としての振る舞い方に着目して
     1. はじめに
     2. 障害児の母親役割――発達障害児をめぐる情報管理/操作
     3. 研究の方法と対象
     4. 分析
      4.1 養育責任の所在――ひとりで闘う母親
       4.1.1 家族外から非難を受ける母親
       4.1.2 家族から非難を受ける母親
      4.2 発達障害児の母親としての振る舞い
       4.2.1 「努力する母親」
       4.2.2 「完全放置」の親に対する批判のまなざし
     5. おわりに

    第4章 発達障害児の母親は学校や教師に何を期待するのか――「“プロ意識を持って”教育する」教師としての振る舞い方に着目して
     1. はじめに
     2. 母親の役割と教師への期待
     3. 研究の方法と対象
     4. 分析
      4.1 母親の通常学級という場の認識――授業を受けることができるための条件
      4.2 通常学級で学ぶという選択――学習面での期待と配慮
      4.3 母親にとっての「いい先生」とは誰か――「相性の良い/悪い」という語り
      4.4 発達障害児の母親による学校期待――「“プロ意識を持って”教育をする」教師という役割
      4.5 発達障害児の母親による学校期待――教師の役割とは何か
       4.5.1 「発達検査につなげる教師」
       4.5.2 「個別的ニーズを理解することを通して“プロ意識を持って教育をする”教師」
       4.5.3 「連携する教師」
     5. おわりに

    第Ⅱ部 通常学級の相互行為分析

    第5章 発達障害児に対する特別な配慮実践――授業場面の相互行為を中心に
     1. はじめに
     2. 特別な配慮実践における能力の捉え方
     3. 研究の方法と対象
     4. 分析
      4.1 木下先生の教育観と「能力」の承認――「社会の縮図」のような学級における支え合い
      4.2 教師の教育観へとつなげる実践へ――「お互いを支えていく」ための戦略
      4.3 「特別な配慮」が「必要」であり、「可能」となる児童は誰か
     5. おわりに

    第6章 発達障害児をめぐる{支援者-被支援者}の関係――通常学級における支援の担い手としての児童に着目して
     1. はじめに
     2. {支援者-被支援者}関係という視点――児童間の対称性と支援関係における非対称性の併存
     3. 研究方法
     4. 分析
      4.1 教師による「お兄さんお姉さん」カテゴリーの使用――診断名を公表しないこと
      4.2 「大目に見る」実践の担い手――「慣れ」/「大丈夫」という語り
      4.3 「大目に見る」実践はいかに成立するのか――児童による「病気」カテゴリーの適用
      4.4 児童が支援すること――差異の確認作業を通して生じる包摂と排除の輻輳性
      4.5 学級における{支援者-被支援者}――支援から逃れられない構造
     5. おわりに

    第7章 通常学級では誰に対する支援が優先されるのか――学級内の資源配分をめぐる調整
     1. はじめに
     2. 教師は誰を支援が必要な者として捉えるのか
      2.1 合理的配慮の範囲――法律と運用場面における対象者は一致するのか
      2.2 発達障害概念そのものの曖昧さ・不確実性から処遇をめぐる不確定性という視点へ
      2.3 教師生徒関係における“見えづらい存在”である子どもたち――教師の認識枠研究の再考
     3. 分析
      3.1 学級の配慮のバランスの変化に伴う教師の再解釈――日本語の問題からADHDへ
      3.2 学校/保護者の異なる資源配分の論理――学級の秩序と資源の有限性
      3.3 ダイキの「怒りっぽい性格」――「障害」ではなく「性格」として
      3.4 「難聴」と診断されているケイタ――確定診断と「性格」をめぐる処遇の揺らぎ
     4. おわりに

    第Ⅲ部 学校から社会への移行

    第8章 ディスアビリティ経験における不利益とその回避戦略――健常/障害の自己認識をめぐる親子の語りに着目して
     1. はじめに
      1.1 社会モデルにおけるディスアビリティ経験への着目と不利益の捉え方
      1.2 障害認識は不利益の解消をいかに可能にするか
     2. 発達障害認識と特別支援教育の開始
     3. 分析視角と調査概要
      3.1 分析視角
      3.2 調査概要
     4. 事例の分析――「発達障害」との出会い
      4.1 特別支援教育開始前の学校経験と発達障害認識
       4.1.1 子どもの「ふつう」認識の構築――社会制度の不在から
       4.1.2 親による健常/障害認識の葛藤――学校の無理解と対立という経験
       4.1.3 親による障害認識の変化と不利益の解消に向けた戦略
      4.2 特別支援教育の開始と発達障害認識
       4.2.1 子どもの「ふつう」認識の相対化――障害の自己認識による可能性
       4.2.2 親による障害認識の受容――問題行動と障害との関連づけ
       4.2.3 親子の障害認識と不利益の解消への戦略
     5. おわりに――障害認識の構築と不利益の解消に向けて

    第9章 「障害者」の個人的経験の語りづらさ――発達障害者の抵抗と反発の無効化プロセスに着目して
     1. はじめに
      1.1 インペアメントの社会的構築という視点
      1.2 「障害者」としての現実の構成――「私的」な経験に対する否定的価値づけ
      1.3 学校教育段階から就労移行段階におけるインペアメントの構築
     2. 本章の分析視角
     3. 事例の分析
      3.1 〈障害があること〉の確認作業
      3.2 「海外経験」に起因する「おしゃべりのできなさ」という理解の協働達成
      3.3 「おかしさ」に対する「障害」カテゴリーの付与とナオキの抵抗・反発
      3.4 問題児としての〈障害児〉の構成――「ナオキのいじめられ経験は噓である」
      3.5 「障害者」としての社会参加――就労のためのインペアメントの構成
     4. おわりに――インペアメントの社会的構築と抵抗と反発の無効化

    終章 〈障害があること〉をいかに支援するか
     1. 各章の要約と通常学級における発達障害児支援の可能性
     2. 本書のインプリケーションと残された課題

    補論 調査者としての私が学校に入るということ――当該児童のニーズの発見をめぐって
     1. 言説分析と学級での参与観察を終えて
     2. 通常学級で子どもたちと関わりあう大人たち
     3. 私は“何者”として学級に参与していたのか
     4. 通常学級における教職員の連携に向けて

     あとがき

     文献
     初出一覧
  • 内容紹介

    通常学級における発達障害児の相互行為や人々の視線を多角的に分析し、制度や実践の背景を明らかにする。2010年代のフィールドワークを起点に、参与観察やインタビューによって教師の発達障害児への対応とその背景を検討する。
  • 著者について

    松浦 加奈子 (マツウラ カナコ)
    一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了/社会学(博士)
    埼玉学園大学人間学部准教授
    専攻は教育社会学

    主な著書・論文
    「相互行為の中の『理解』の達成に向けた学びのデザイン――Y専門学校のキャリアデザイン科を事例として」(海老田大五朗編『障害のある人びとの学びをどのようにデザインするか』学文社、2025年)
    「特別支援教育の取り組み状況の校種間比較――教師の期待認知・責任意識の形成に着目して」(久冨善之・長谷川裕・福島裕敏編『教師の責任と教職倫理――経年調査にみる教員文化の変容』勁草書房、2018年)

    「ディスアビリティ経験における不利益とその回避戦略――健常/障害の自己認識をめぐる親子の語りに着目して」(『年報社会学論集』第34号、2021年)
    「発達障害児をめぐる{支援者-被支援者}の関係――通常学級における支援の担い手としての児童に着目して」(『子ども社会研究』第25巻、2019年)

学校の中のディスアビリティ-通常学級における発達障害児支援をめぐって の商品スペック

商品仕様
出版社名:明石書店
著者名:松浦加奈子(著)
発行年月日:2026/10
ISBN-10:4750361577
ISBN-13:9784750361574
判型:B5
発売社名:明石書店
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:296ページ
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