北極争奪戦-海氷融解、天然資源、航路支配、そして新たな冷戦 [単行本]
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北極争奪戦-海氷融解、天然資源、航路支配、そして新たな冷戦 [単行本]

ケネス・R・ローゼン(著・文・その他)、新田 享子(翻訳)


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出版社:草思社
販売開始日: 2026/12/01
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北極争奪戦-海氷融解、天然資源、航路支配、そして新たな冷戦 の 商品概要

  • 目次

    第1章 国旗の戦い――カナダ/グリーンランド・ハンス島
    領土をめぐる「ウイスキー戦争」
    温暖化がうみだす「戦争地帯」
    争奪の火蓋が切られた
    他地域の衝突を北極に持ち込むロシア・中国
    北極に国旗を立てることを企てる国々

    第2章 クラウドベリーの実――ノルウェー・スヴァールバル諸島
    新たな冷戦は始まっている
    「氷のカーテン」に包まれて暮らす人々

    第3章 行き止まりの道――ノルウェー・スピッツベルゲン島
    対立と平和の狭間にある非武装地帯
    アウト・ザ・ロード――行き止まりの道
    地政学的に優位に立ちたい他国のグレーゾン活動
    「望まれない外国人」に対する政府の圧力
    北極をめぐり、世界は半分に割れている

    第4章 北極圏を生きる――アイスランド・レイキャヴィック
    北極圏を生きる「ノブ」たち――海は与え、奪う
    北極圏最大の国際会議――北極サークル総会
    ゴルバチョフの演説と「北極の平和」
    「準北極圏国家」を自称する国々――中国、インド、トルコ
    北極対策で出遅れるアメリカ
    世界共有の地、北極を守れるか

    第5章 「北極はロシアのものだ」――ロシア・シベリア北西部
    ロシアの北極における野望
    「北極はロシアのものだ」
    700万ドルでアラスカを購入したアメリカ
    「北極で兵士として活躍してみないか」
    レーニン像がそびえるノルウェーの村
    北極におけるBRICSの戦略的協力
    西側と東側のイデオロギーは異なる
    第6章 狙われるグリーンランド――グリーンランド・カーナーク
    アメリカの国防は他者の犠牲で成り立っている
    無防備な軍事要衝ピツフィク基地
    近視眼で一貫性のないアメリカの北極戦略
    インフラ整備を口実にグリーンランドを狙う中国
    アメリカの国防に捧げられた衛星中継局
    「極地大国」を目指す中国との攻防
    征服する大国へのグリーンランド人の本音

    第7章 水面下の戦い――ノルウェー・北極海
    一〇年で二倍になった北極海を航行する船舶
    温暖化で航行範囲が拡大する北極海
    ノルウェー沿岸巡視艇KVスヴァールバルの使命
    アメリカはノルウェーから多くを学ぶべきだ
    北極海に「アメリカ例外主義」は通用しない
    北極海に苦戦する米国砕氷船ヒーリー
    各国の水面下の戦い
    北極の支配者ロシアの脅威

    第8章 科学者、外交官、そしてスパイ――ノルウェー・パズウィク
    豊富な海底資源が眠るバレンツ海領域
    気候変動が各国を北へと駆り立てる
    冷戦以来初、アメリカの情報拠点を開設する
    ハイブリッド戦争はすでに始まっている
    北極担当特命大使をめぐる米国議会の疑心暗鬼
    敵対ではなく協力で解決すべきだ

    第9章 王国の法律――グリーンランド・イトコルトルミット
    デンマークに同化せず、独自性を強調する
    「安全保障」のために強制移住したイヌイット
    グリーンランド買収を企てるトランプ政権
    この地を守り、統べるのは先住民――イヌイットの神話

    第10章 北極圏の安全保障――スウェーデン・カリックスフォルシュ軍事基地
    NATO加盟で兵役申請者が一〇〇〇%増加
    ロシアのハイブリッド攻撃の標的
    北極は「環境」が武器になる地球上唯一の場所
    「NATOの東側戦線で『戦前』の時代が始まった」
    北極圏の安全保障を築くNATOとアメリカ
    北極では、協力しないと命を守れない

    第11章 国境――フィンランド・キルケネス
    国境の接点――ノルウェー・フィンランド・ロシア
    千年以上にわたるロシアとの領土争い
    ロシアから送り込まれる不法移民の波
    武器としての移民――オペレーション・ツール・ド・ヘルシンキ
    自国を軍事緩衝地帯にしないために

    第12章 台風――米アラスカ州ノーム
    徴兵を逃れてロシア極東から脱出した男
    北極に配置されたネイビーシールズ
    ロシア人の亡命を助けた先住民

    第13章 北極防衛と沿岸警備隊――米アラスカ州コディアック航空基地
    「われわれは北極で存在感を示す必要がある」
    ベーリング海のEEZを守る巡視艇は一隻
    「できる限り速く現地に向かうが、対応は遅れる」
    出航初日、エンジン燃料漏れで完全停止
    次のパナマ運河になるユニマック海峡
    かつて影響力を誇っていた沿岸警備隊
    沿岸警備隊員の死亡事故
    「北極圏国家としてどうあるべきかがわかっていない」
    北極防衛は沿岸警備隊の任務を超えている
    「準備ができているとは思えません」

    第14章 気候変動研究の〝死〟――米アラスカ州ダルトン・ハイウェイ
    国防を担う北米最北のハイウェイ
    科学外交の停滞が気候変動対策の遅れを招く
    気候変動研究の最前線――トゥーリック野外観測基地
    私たちは何を失いつつあり、次に何が起こるのか
    北極全体で協力し合ってきた〝研究の死〟
    「科学は本来、政治とは無関係なものです」
    「本当に何かを変えたいなら議会へ行け」

    第15章 上空を飛ぶドローン――米アラスカ州・ドネリー訓練区域
    準備不足で、前線への展開ができていない
    北米を震撼させた中国の気球侵入事件
    小型無人航空機の脅威
    部下を「全員戦死」させたドローン演習
    抑止という名の〝受動的攻撃性〟が生む負の連鎖

    第16章 暗闇の中の天使たち――米アラスカ州アンカレッジ
    自ら命を絶つアークティック・エンジェルズの兵士たち
    一年間で五二三人の米国陸軍兵士が自殺した
    先住民の文化を取り入れたメンタルケアプログラム
    アラスカは戦略上最も重要な場所である
    「今週は現役兵が二人亡くなりました」

    第17章 最後の木が死ぬとき――米アラスカ州コールドフット
    国家主権と同じように自然を守るべきだ
    地球最北の木の死が予兆する未来
  • 内容紹介

    ●温暖化が進む「北極圏」の水面下で展開される大国間の熾烈な闘争
     地球温暖化による極地海氷の融解が、豊富な天然資源へのアクセスや制約されてきた北極航路の拡大・展開を可能にしはじめた。この北極の権益をめぐってすでに苛烈な争奪戦が水面下で拡がりつつある。かつて「平和地帯」と称された北極圏は大国の軍事拠点と化し、いまや地政学的緊張に満ちた冷戦構造再燃の最前線へと変貌している。
     ロシアは軍事基地の拡大や極超音速兵器実験を進め、北極海航路の支配と力による権力闘争を強めている。北極沿岸国でもない中国は「準北極圏国家」を標榜し、科学研究や投資を足がかりに実効的な関与を増大させている。トランプ政権のアメリカはグリーンランド領有の主張やアラスカの重視方針を示したものの、インフラ荒廃や戦略の不整合によって大きく立ち遅れている。
     北極圏の安全保障環境の激変はもはや遠い極地の問題ではなく、国際秩序全体を根底から揺るがしはじていると本書は警告する。

    ●本書内容より
    *ロシアによる航路の独占と「通行権」の武器化
     北極航路を通行する外国船に対して税や通関手続を義務付け、自国の砕氷船による護衛を盾に航路の支配権・管理権を握ろうとしている。
    *中国の進出と「北極シルクロード(氷のシルクロード)」
     中国は砕氷船の開発や軍事衛星の運用を進め、ロシアの液化天然ガス開発やインフラに多額の出資を行っている。
    *日米欧の安全保障と貿易ルートへの脅威
     新たな航路の商業化により露・中の軍艦・哨戒艇が増大し、アラスカ沖やベーリング海峡、北欧近海での衝突リスクが跳ね上がる。米国はいまだこの威圧に対して即応・牽制する体制が整っていない。
  • 著者について

    ケネス・R・ローゼン (ケネス アール ローゼン)
    ケネス・R・ローゼン
    ジャーナリスト。クルト・ショルク賞国際ジャーナリズム部門と、紛争地域の報道特派員に贈られるバイユー・カルヴァドス・ノルマンディー賞受賞。シリアとイラクにおける精力的な取材活動でリビングストン賞最終候補に二度選出。コロンビア大学のアイラ・A・リプマン・フェロー。著書に『Troubled』や『Bulletproof Vest』、『ザ・ニューヨーカー』、『ニューヨーク・タイムズ』、『アトランティック』、『WIRED』などの主要メディアに寄稿。

    新田 享子 (ニッタ キョウコ)
    新田 享子(にった・きょうこ)
    翻訳家。三重県生まれ、サンフランシスコを経て、現在はトロント在住。半導体を中心としたテクノロジー、国際政治、地政学、服飾史、文学理論と幅広い分野のノンフィクションを翻訳している。

北極争奪戦-海氷融解、天然資源、航路支配、そして新たな冷戦 の商品スペック

商品仕様
出版社名:草思社
著者名:ケネス・R・ローゼン(著・文・その他)/新田 享子(翻訳)
発行年月日:2026/12/01
ISBN-13:9784794228680
判型:46判
発売社名:草思社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:政治含む国防軍事
言語:日本語
ページ数:400ページ
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