「アボジ」を踏む 【小田実全集】（講談社） [電子書籍]

「アボジ」を踏む 【小田実全集】（講談社） [電子書籍] の 商品概要

• 震災後に書いた「ぼくは生まで帰る」から始まる表題作は、三十年に一度と言われる名作として川端康成文学賞の審査員たちをうならせた。「アボジ」の済州島での野辺の送りは万葉集やホメロスの時代の葬送を彷彿とさせる。太平洋戦争やナチの強制収容所、大震災で無念のうちに死んでいった人の記憶を刻む『「三千軍兵」の墓』の他、1957年、63年、74年、80年、87年に書かれた五つを含む計七篇の短篇。人間がそれぞれの時代に遭遇する戦争、国境、漂泊、死を見つめた「短篇全体小説集」。
  

• 目次

  I
  「アボジ」を踏む
  「三千軍兵」の墓
  河のほとりで
  43号線の将軍
  テンノウヘイカよ、走れ
  
  II
  折れた剣
  ある登攀
  
  あとがき
  

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