見えない世界の物語―超越性とファンタジー（講談社選書メチエ） [電子書籍]

見えない世界の物語―超越性とファンタジー（講談社選書メチエ） の 商品概要

• ハリー・ポッターや宮崎アニメを筆頭に、ファンタジーが世を席巻している。児童文学の一分野であったものが、大人をも魅了している。宗教的な神話や伝説、昔話などの物語が、どのように文学的な物語に変容したのか。「千一夜物語」、ペロー、グリム兄弟などの流れを追う。さらに、アンデルセン「人魚姫」、Ｃ・Ｓ・ルイス「ナルニア」シリーズなどを分析し、ファンタジー作品のなかに流れ込んでいる宗教的なものの源泉をさぐる。（講談社選書メチエ）
  

• 目次

  序章　宗教・子ども・ファンタジー
  　二〇世紀末における子ども向けファンタジーの大ブーム／日本における宮崎アニメの大ヒット／目に見えないファンタジーの可視化による共有／宗教とファンタジーをつなぐ死生観
  １章　児童文学の宗教性
  　教訓物語と妖精物語／子どもの視点に移動する／「子ども」と「ファンタジー」の統合／イギリスにおける別世界創造と死後の世界／他
  ２章　現実を超えた物語の誕生と展開
  　宗教における物語の特徴／イエス・キリストの物語／枠物語と超自然的存在の登場／『アラビアン・ナイト』の構造／現代における変容
  

見えない世界の物語―超越性とファンタジー（講談社選書メチエ） の商品スペック