わたしの本当の子どもたち（東京創元社） [電子書籍]

わたしの本当の子どもたち（東京創元社） [電子書籍] の 商品概要

• もしあのとき、別の選択をしていたら？　パトリシアの人生は、若き日の決断を境にふたつに分岐した。並行して語られるふたつの世界で、彼女はまったく異なる道を歩んでゆく。歴史の歩みも違うそれぞれの世界で出逢う、まったく別の喜び、悲しみ、そして彼女の子どもたち。老境に至り人生をふり返る彼女は、ふたとおりの記憶の狭間で、自分に問いかける――はたして、どちらが“真実”なのだろうか？　『図書室の魔法』と《ファージング》三部作の著者が贈る、感動の幻想小説。全米図書館協会ＲＵＳＡ賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞受賞作。／解説＝渡邊利道
  

• 目次

  エントロピーに抗う十四行詩（ソネット）
  １　ＶＣ　二〇一五
  ２　アダム　一九三三
  ３　オイスターキャッチャー　一九三九―一九四四
  ４　シングルスカル　一九四四―一九四六
  ５　マークの手紙　一九四六―一九四九
  ６　古今の詩は、いったいなにを語っていたのか　トリシア　一九四九
  ７　傷心　パティ　一九四九―一九五一
  ８　血の海　トリシア　一九五〇―一九五二
  ９　随喜の涙　パティ　一九五二―一九五七
  10　子づくり　トリシア　一九五二―一九六一
  11　普通の生活　パット　一九五七―一九六二
  12　封建主義　トリシア　一九六三―一九六六
  13　もし世界が、まだ滅亡していなければ　パット　一九六二―一九六三
  14　新しい女性の創造　トリシア　一九六六―一九六八
  15　長距離ドライブ　パット　一九六三―一九六七
  16　解放　トリシア　一九六八―一九七二
  17　三人いればもう充分　パット　一九六七―一九六九
  18　離婚　トリシア　一九七二
  19　キングス・クロス駅に行けばよかった　パット　一九七〇―一九七一
  20　すべてが変わってゆく　トリッシュ　一九七三―一九七七
  21　落ちるほうがずっといい　パット　一九七一
  22　月の上の結婚式　トリッシュ　一九七七―一九八〇
  23　オランウータン　パット　一九七一―一九七七
  24　充実した生活　トリッシュ　一九八〇―一九八一
  25　新たな報しらせ　パット　一九七八
  26　病める時もすこやかなる時も　トリッシュ　一九八二―一九八八
  27　時間という名の翼を生やした戦車　パット　一九七八―一九八五
  28　歳をとるのはつらいこと　トリッシュ　一九八九―一九九三
  29　引退　パット　一九八六―一九九〇
  30　双子　トリッシュ　一九九四―一九九九
  31　すべてを忘れられたら、どんなにいいだろう　パット　一九九二―一九九八
  32　グーグル　トリッシュ　一九九九―二〇一五
  33　最後のジェラート　パット　一九九八―二〇一五
  34　選択　パトリシア　二〇一五
  謝辞
  解説＝渡邊利道
  関連史実年表
  

わたしの本当の子どもたち（東京創元社） [電子書籍] の商品スペック