文体としての物語 増補版(青弓社) [電子書籍]
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文体としての物語 増補版(青弓社) [電子書籍]

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出版社:青弓社
公開日: 2022年04月01日
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文体としての物語 増補版(青弓社) [電子書籍] の 商品概要

  • 明治期の西欧的な文体の導入は日本文学をどのように変化させ、解体し、新しい型を生み出したのか。二葉亭四迷や森鴎外などの小説を題材に、新しい文体と物語が誕生した時代をとらえ、表現することと読むこと、聴くことに目を向けて近代文学の始まりを問う。
  • 目次

    序章 物語としての文体/文体としての物語
     1 ジャンルの記憶
     2 手法の露呈と表現の脱領属化

    第1部 小説を書くということ

    第1章 文体としての自己意識――『浮雲』の主人公
     1 主人公の設置とジャンルの転換
     2 立身出世型主人公の転倒
     3 「反主人公(ルビ:アンチ・ヒーロー)」の誕生
     4 内的対話としての自己意識
     5 言葉を対象化するもう一つの言葉

    第2章 『浮雲』における物語と文体
     1 科白と地の文の葛藤
     2 会話場面と物語の展開
     3 自己認識の幻想性
     4 メタ小説としての『浮雲』
     5 内在的読者を生成する文体
     6 相互葛藤的な文体の自己差異化

    第3章 表現の理論/物語の論理
     1 ベリンスキーと二葉亭
     2 「只一の感動」の理論的可能性
     3 ヘーゲルと朱子学の対峙
     4 「霊感」と「理気」のはざまで
     5 「偏執の気」としての文学

    第2部 記憶を語るということ

    第4章 結末への意志/結末の裏切り――嵯峨の屋おむろにおける物語と表現
     1 独白体の発見
     2 作中人物の内と外
     3 語り手の位置の乖離
     4 物語の結末と文体
     5 傍観者の位置
     6 物語の生成力と文体

    第5章 結末からの物語――「舞姫」における一人称
     1 自我構造の多層性
     2 自己認識の複数性
     3 外化した自己と内化した自己とのはざまで
     4 他者の言葉との対峙

    第6章 人称的世界の生成――鴎外ドイツ三部作における文体と構成
     1 人称的自我の選択
     2 偏りとしての個別性
     3 傍観者的一人称の可能性と限界

    第3部 他者と関わるということ

    第7章 独白の系譜――広津柳浪の初期作品を中心に
     1 対話者を奪われた発話
     2 自分に対する応答
     3 他者性の介在
     4 語りの審級の転換

    第8章 くやしさと恥ずかしさ――「たけくらべ」における制度(ルビ:ラング)と言説(ルビ:ディスクール)
     1 子どもたちの大日本帝国
     2 学校に囲い込まれた遊び
     3 資本制下の子どもたち

    第9章 囚われた言葉/さまよいだす言葉
     1 言葉の網目としての関係性
     2 声にならない声 
     3 言葉としての家の内外
     4 心の底に潜む言葉

    第4部 言葉を受け取るということ

    第10章 「こころ」を生成する心臓(ルビ:ハート)
     1 呼びかけの人称性
     2 「血」として受け継がれる言葉
     3 家族の論理から自由になること

    第11章 〈読む〉ことへの夢想
     1 相互作用(ルビ:インタラクション)としての読書/同期化(ルビ:シンクロニゼーション)としての読書
     2 異化作用(ルビ:オストラニエーニエ)としての読書/否定性(ルビ:ネガティヴィテ)としての読書
     3 読書する場(ルビ:トポス)/読書する身体
     4 意味としての言葉/イメージとしての言葉
     5 意識としての読書/無意識としての読書

    第12章 聴き手論序説
     1 語り手/聴き手
     2 伝え聞くこと/聞き伝えること
     3 物語の〈場〉/〈場〉の物語
     4 聴き手が書き手になるとき
     5 音声言語と文字言語の境界
     6 痕跡をたどる出会い
     
    初出一覧

    あとがき
    増補版あとがき

    ほか

文体としての物語 増補版(青弓社) [電子書籍] の商品スペック

シリーズ名 青弓社ルネサンス
書店分類コード U310
Cコード 0395
出版社名 青弓社
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紙の本のISBN-13 9784787292100
ファイルサイズ 3.4MB
著者名 小森 陽一
著述名 著者

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