クィアする現代日本文学(青弓社) [電子書籍]
    • クィアする現代日本文学(青弓社) [電子書籍]

    • ¥3,300660 ゴールドポイント(20%還元)
    • すぐ読めます
100000086601867889

クィアする現代日本文学(青弓社) [電子書籍]

価格:¥3,300(税込)
ゴールドポイント:660 ゴールドポイント(20%還元)(¥660相当)
フォーマット:
専用電子書籍リーダアプリ「Doly」が必要です。無料ダウンロード
出版社:青弓社
公開日: 2023年01月27日
すぐ読めます。
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:電子書籍リーダーアプリ「Doly」専用コンテンツ
こちらの商品は電子書籍版です

クィアする現代日本文学(青弓社) [電子書籍] の 商品概要

  • 小説を読むとは、どのような行為なのか。現代の小説は私たちに何を語りかけるのか。

    本書では、金井美恵子、村上春樹、田辺聖子、松浦理英子、多和田葉子という5人の作家が1970年代から2010年代にかけて描き出した7つの小説に着目する。これらの小説を、アイデンティティのあり方を多様に読み替え/書き換えていくクィア批評と、動物やケアなどをめぐる批評理論を縦横に組み合わせて読み解き、小説に内在する多様性や小説固有の強度を浮かび上がらせる。

    既存の社会秩序や異性愛主義的な社会構造を揺さぶり、読者の主体性やジェンダー/セクシュアリティをめぐるアイデンティティをも変容させていく「現代小説を読むことの可能性」を、小説表現とクィア批評の往還からあざやかに描き出す。現代の小説をふたたび読み返したくなる、「クィアする」文学論。
  • 目次

    はじめに

    第1章 金井美恵子「兎」――クィアとしての語り
     1 危うい近親相姦願望
     2 肉食と殺害に惑溺する少女
     3 過剰な模倣のゆくえ
     4 「少女」の物語から「私」の物語へ

    第2章 村上春樹『ノルウェイの森』――語り/騙りの力
     1 男同士の絆と女同士の絆
     2 31と13
     3 語る/騙る女
     4 語られた/騙られた死
     5 女性の欲望を読み直す

    第3章 村上春樹「レキシントンの幽霊」――可能性としてのエイズ文学
     1 不可解な孤独
     2 眠りのあとで
     3 パーティーに参加しない「僕」
     4 記録と距離

    第4章 村上春樹「七番目の男」――トラウマを語る男
     1 「K」と「私」
     2 男性性(ルビ:マスキュリニティ)の呪縛
     3 「波」の出来事
     4 トラウマの語り
     5 「私たち」のセラピー的空間

    第5章 田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」――ケアの倫理と読むことの倫理
     1 ケアの倫理という思考方法
     2 潜在化するニーズ
     3 女性障害者の困難
     4 ケアの倫理と読みの倫理

    第6章 松浦理英子『犬身』――クィア、もしくは偽物の犬
     1 ケアされる/ケアする犬
     2 犬という伴侶種
     3 被傷性とケアの倫理
     4 クィアな身体
     5 不穏なる暴力の気配

    第7章 多和田葉子「献灯使」――未来主義の彼方へ
     1 障害者的身体をめぐって
     2 クィアな身体と反再生産的未来主義
     3 献灯使という子ども騙し
     4 可能性としてのケア

    おわりに

    初出一覧

    あとがき

    人名索引

    事項索引

クィアする現代日本文学(青弓社) [電子書籍] の商品スペック

Cコード 0095
出版社名 青弓社
本文検索
紙の本のISBN-13 9784787292711
他の青弓社の電子書籍を探す
ファイルサイズ 2.8MB
著者名 武内 佳代
著述名 著者

    青弓社 クィアする現代日本文学(青弓社) [電子書籍] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!