永遠の野球少年 古希野球に命を懸ける70代の“球児”たち(竹書房) [電子書籍]
    • 永遠の野球少年 古希野球に命を懸ける70代の“球児”たち(竹書房) [電子書籍]

    • ¥49599 ゴールドポイント(20%還元)
    • すぐ読めます
100000086602260964

永遠の野球少年 古希野球に命を懸ける70代の“球児”たち(竹書房) [電子書籍]

中 大輔(著者)
価格:¥495(税込)
ゴールドポイント:99 ゴールドポイント(20%還元)(¥99相当)
フォーマット:
専用電子書籍リーダアプリ「Doly」が必要です。無料ダウンロード
出版社:竹書房
公開日: 2016年09月21日
すぐ読めます。
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:電子書籍リーダーアプリ「Doly」専用コンテンツ
こちらの商品は電子書籍版です

永遠の野球少年 古希野球に命を懸ける70代の“球児”たち(竹書房) の 商品概要

  • NHKドキュメンタリー「目撃! 日本列島」でも放映されて、話題となった群馬の古希野球チームの強豪「西毛安中クラブ」に密着!

    メンバーは全員70歳以上で、そのほとんどがガンや脳動脈瘤、糖尿病、心筋梗塞など重度の持病を抱えているが、試合中のプレーは真剣そのものだ。
    全力疾走にヘッドスライディング……、プレー中に亡くなった人も一人や二人ではない。
    文字通りの“命懸け”の野球――。

    そして取材を進めている最中に、いつも冗談ばかり言って周囲を笑わせ、明るく元気だった一人が、突如帰らぬ人に……。
    旅立ちの日の直前、病室で最期に口にした、尽きることない野球への想いとは――。

    「……ハァハァ……編集長さぁ……9回裏2アウトになっちゃったよ」
    木村監督らしい表現だった。
    「下半身には転移はしてねぇよ……上半身全部だ」
    一言一句、聞き漏らすまいと耳をそばだてた。
    「一時間後にゃあ、意識が混濁しちゃって、なんてこともあるわけだからさ……話しておきたいと思ってさ……ハァハァ……取材、してくれよ」
    仕事をしろ! 僕はレコーダーをテーブルに置き、録音ボタンを押した。編集長が笑顔で、努めて明るい口調で言った。でも、声は細かく震えていた。
    「監督っ! もう一度、グラウンド、立ちたいでしょう! 」
    木村監督はそれには答えず、代わりに胸の前で、両方の人差し指を交差させ、バッテンを作った。
    なんすか、それ……。監督、なんですか、それは。なにがバッテンなんですか!
    「……ハァハァ……それは、言わないでくれよ……」
    木村監督の乾いた目尻を、一筋の涙が潤した。しかし、深く刻まれた皺の溝に溜まって、流れ落ちずに留まった。
    ついさっきの「思い残すことはねぇんだ」とは全然違う。その涙はどうしようもなく、本物だった。
    いつも冗談の合間に本音を差し込んでくる監督が、大好きな大好きな野球のことに触れられた瞬間、まるで無防備に涙を流したのだ。それほどまでに野球が――。
    本文より

    なぜ、70代にしてそこまで野球を愛し、命懸けで白球を追いかけるのか!?

    その理由に迫り、生命の意味をも問う、涙と感動のノンフィクション!!

永遠の野球少年 古希野球に命を懸ける70代の“球児”たち(竹書房) の商品スペック

書店分類コード U660
Cコード 0076
出版社名 竹書房
本文検索
他の竹書房の電子書籍を探す
紙の本のISBN-13 9784801908659
ファイルサイズ 15.3MB
著者名 中 大輔
著述名 著者

    竹書房 永遠の野球少年 古希野球に命を懸ける70代の“球児”たち(竹書房) [電子書籍] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!