二つ以上の世界を生きている身体(柏書房) [電子書籍]
    • 二つ以上の世界を生きている身体(柏書房) [電子書籍]

    • ¥2,420484 ゴールドポイント(20%還元)
    • すぐ読めます
100000086602468765

二つ以上の世界を生きている身体(柏書房) [電子書籍]

キム テウ(著者)酒井 瞳(著者)
価格:¥2,420(税込)
ゴールドポイント:484 ゴールドポイント(20%還元)(¥484相当)
フォーマット:
専用電子書籍リーダアプリ「Doly」が必要です。無料ダウンロード
出版社:柏書房
公開日: 2024年08月27日
すぐ読めます。
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:電子書籍リーダーアプリ「Doly」専用コンテンツ
こちらの商品は電子書籍版です

二つ以上の世界を生きている身体(柏書房) [電子書籍] の 商品概要

  • 病院の医師の視線が患者よりモニターに向かう理由とは? 
    韓医学の病名が西洋医学より曖昧になるのはなぜ? 
    同じ「打つ」でも鍼と注射では何が違う? 

    医療が一つでなければ、
    身体をめぐる真実も一つではない。
    当たり前だと思っていた景色が一変する
    学術(アカデミック)ノンフィクション!

    【内容】
    西洋医学と韓医学。韓国には二つの医療が併存する。韓医学とは韓国の伝統医学のことであり、医療施設の構造、診療方法、医学用語や薬の処方にいたるまで、西洋医学とは対照的だ。そして、この二つの医学が併存しているという状況は、“病む身体”とそれを取り巻く世界に対する理解が、複数存在していることを意味する。本書は、韓医学にかんする人類学のパイオニアが、フィールドワークの記録を用いて、複数の身体・医療・世界を臨場感たっぷりに描き出すものだ。

    “身体は一つの医療で完璧な説明がつくものではない。身体の物質的な側面を強調する医療は、精神的で感情的な側面に対する説明が弱くなるほかない。生きている身体の可変性を強調する医療は、身体の物質的側面に対する説明が曖昧になるほかない。しかし、これらの医療に対する理解を深めると、身体という多次元のモザイクを明らかにしていける可能性が開く。本書が言わんとすることは、まさにこのような複数の真実としての身体だ。”
    ――1章より

    差異について思考することは、両者の対立を煽り、優劣をつけるためではない。メルロ=ポンティ、ドゥルーズ、フィリップ・デスコラ、エドゥアルド・コーンなどの知見も参照しつつ、「異なる存在」をめぐる想像力を再起動し、相互理解の道を模索するための意欲作。

    【目次】
    はじめに 身体、医療、世界

    1章 身体に関する真実は一つではない
    01 人類学者、病院と韓医院に行く
    02 東アジアの身体、西洋の身体

    2章 診断、身体を知る
    01 初対面、診療室
    02 対象の固定と、流れを読むこと
    03 再び、診療室にて

    3章 医学用語、身体を述べる
    01 病の名前
    02 幾何学的な想像力と脈象の想像力
    03 医学と美術、表現の問題
    04 先行する枠組みと後行する定規

    4章 鍼、身体の可能性を手伝う
    01 「治療」ではない「治」
    02 自ら運行する身体
    03 濃密なアナロジーのネットワーク
    04 ネットワークを揺らす鍼

    5章 薬、身体の外にある存在と共に治を行う
    01 二人の患者、二つの処方
    02 製薬と処方
    03 成分と薬性
    04 人間的なるものを超えた存在と世界

    おわりに 「先」の想像力のために
    付言 用語解説、または用語解明

    日本語版に寄せて
    訳者あとがき
    参考文献

    【装画について】
    装画は脈診の場面を描いたもの(原書より)。「患者の脈が打てば、脈をとっている医師の指も振動する」。脈診については3章02節を参照。
  • 目次

    はじめに 身体、医療、世界

    1章 身体に関する真実は一つではない
    01 人類学者、病院と韓医院に行く
     病院、指示の国/人類学、ある旅の記録/韓医院への旅が始まるとき
    02 東アジアの身体、西洋の身体
     医学書の二つの絵から/ホモ・メディクスと医療に関する人類学/多次元の身体、一つでない医療

    2章 診断、身体を知る
    01 初対面、診療室
     なぜ診断をテーマに扱うのか/診療室の風景
    02 対象の固定と、流れを読むこと
     西洋医学の確実な対象たち/流れを読む東アジア医学/「気とは何か」
    03 再び、診療室にて
     「血糖値が上がりました」/「今日はどうされましたか?」/気の流れを読むということ

    3章 医学用語、身体を述べる
    01 病の名前
     言葉に内在する観点/高脂血症と気鬱のあいだ
    02 幾何学的な想像力と脈象の想像力
     空間化と幾何学的な想像力/脈象の想像力と差異の様相/受動的な主体とその言葉
    03 医学と美術、表現の問題
     ゴッホと東アジア医学/幾何学と遠近法なしに見ること
    04 先行する枠組みと後行する定規
     先行する枠組みをもって話すこと/枠組みなく述べること――または後行する定規/客観について

    4章 鍼、身体の可能性を手伝う
    01 「治療」ではない「治」
     「治」という漢字/身体の内外の治
    02 自ら運行する身体
     流れを助ける経穴/脈絡と経絡/身体はつながっている
    03 濃密なアナロジーのネットワーク
     ナチュラリズムとアナロジズム/陰陽と四時/姿をもった重層的な流れ
    04 ネットワークを揺らす鍼
     鍼治療の論理/七情と心の病の治

    5章 薬、身体の外にある存在と共に治を行う
    01 二人の患者、二つの処方
     二人の不眠患者/なぜ人ごとに処方が異なるのか
    02 製薬と処方
     薬をどうつくるのか/加減の処方/流動する世界、一つではない自然
    03 成分と薬性
     薬に対する知識/本草と薬性/高麗人参を知るということ
    04 人間的なるものを超えた存在と世界
     非シンボルを受け取ること/再認と認定

    おわりに 「先」の想像力のために
     正答と定答/メルロ=ポンティと「知覚され、知覚する者」/ドゥルーズと「出会い」/哲学、芸術、医療(人類学)の接点から/存在論的転回とポストコロナ時代

    付言 用語解説、または用語解明
     言葉について述べること/身体/健康/生命/医学/生涯と老年/対象/気/身体-言葉-知-世界のつながりの上で

    日本語版に寄せて
    訳者あとがき
    参考文献

二つ以上の世界を生きている身体(柏書房) [電子書籍] の商品スペック

Cコード 0039
出版社名 柏書房
本文検索
紙の本のISBN-13 9784760155675
他の柏書房の電子書籍を探す
ファイルサイズ 22.4MB
著者名 キム テウ
酒井 瞳
著述名 著者

    柏書房 二つ以上の世界を生きている身体(柏書房) [電子書籍] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!