ユダヤ人として生きる（春風社） [電子書籍]

ユダヤ人として生きる（春風社） [電子書籍] の 商品概要

• アンネ・フランクの隠れ家は私たちの部屋に比べれば「宮殿」のようだったが、私たちのほうがはるかに恵まれていた。密告する人がいなかったから。5歳～7歳の時期に隠れ家で過酷な生活を送り、さまざまな差別や偏見と向き合いながら歩んできた化学者の人生を綴る。入念な調査資料・目撃証言が体験談を裏付け、貴重な写真が歴史的事実を突きつける。勇気、愛、正義、平和への願いがこもる力強い物語。
  

• 目次

  第一章　ポーランドに生き残った数少ないユダヤ人
  　スルリク、タルヌフ市に誕生
  　「住み替え」作戦と称する粛清
  　父の勇気ある行動
  　ダグナン製粉所の屋根裏部屋
  　隠れ家生活
  　ポーランドに生き残った数少ないユダヤ人
  　ソ連兵の軍靴にキス
  　アメリカから届いた種なしパン「マツア」
  第二章　無国籍者になって
  　キエルツエのユダヤ人迫害──頭に負った裂傷
  　「孤児」になってポーランド出国
  　エクス・レ・バン孤児収容施設に入居
  　無国籍者としてのパリ生活
  　チャーリーとシドニーに名前を変えてロンドン生活
  　パリに戻って、ペール・ラシエーズ地区での暮らし
  　移住前に思い描いたカナダの風景──山々、雪、羊の毛皮
  第三章　家族でカナダに移住
  　埠頭21に到着──飛行機、荷役作業員、プリマス車
  　リッチラーが小説に描いたようなカナダ生活
  　「おまえに、命を二度も与えたんだよ」──父の口癖
  　イェシバ高校とシオニスト組織ブネイ・アキバ
  　カナダの市民権取得
  　オクテット則──化学へのめざめ
  　肉屋の集金アルバイト
  　苦学生時代と反ユダヤ主義
  　兄チャーリーとの兄弟関係
  第四章　化学者になって
  　実家を離れてニューブランズウィック大学へ
  　自己流に工夫した気泡測定器
  　テキサス大学で光化学の研究
  　天蓋の下で挙げた結婚式
  　若手の助教授──テキサス大学からセントジョン校へ
  　父の死──筋萎縮性側索硬化症
  　兄チャーリーの夫婦間トラブル
  　カナダのおかげで得た活躍の場
  　シャロンとシーラ
  　最高のおばあちゃん
  第五章　ホロコーストの語り部──妻マリーンと二人三脚
  　アンガー学部長就任
  　チャーリー──父親と同じ病魔に冒されて
  　母──揺るがぬ信念の持ち主
  　妻マリーン──ホロコースト否定論者との闘い
  　失われた時を取り戻すための挑戦
  　飛行機事故
  　ホロコーストの語り部として
  第六章　「僕の名前はスルリク」──幼児期の体験を振り返って
  　タルヌフ市への帰郷
  　現代の「正義の人」──アダム・バルトシュ氏との出会い
  　ダグナン氏との面談
  　隠れ家に食料を運んでくれたスコルパ
  　カルマン・ゴールドベルグ氏──隠れ家の外側の証人
  　児童救済協会──レスキュー・チルドレン
  　両親の出身地──リグリツエとドンブロヴァ
  　国立公文書館と登記所
  　生家
  　親族のための墓碑　ほか
  

ユダヤ人として生きる（春風社） [電子書籍] の商品スペック