「正しく」失敗できるチームを作る ──現場のリーダーのための恐怖と不安を乗り越える技術(技術評論社) [電子書籍]
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「正しく」失敗できるチームを作る ──現場のリーダーのための恐怖と不安を乗り越える技術(技術評論社) [電子書籍]

石垣雅人(著者)
価格:¥2,860(税込)
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出版社:技術評論社
公開日: 2025年02月20日
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「正しく」失敗できるチームを作る ──現場のリーダーのための恐怖と不安を乗り越える技術(技術評論社) の 商品概要

  • 「失敗」と聞いてネガティブな感情を持つ人もいるかもしれません。しかし,ソフトウェア開発の進化は,失敗を許容するテクノロジーの進化です。DevOpsやアジャイルといった武器とともに,「正しく」失敗し,トライ&エラーを繰り返すことが必要です。開発チームは,あえて失敗を作り出し,積極的に失敗を共有し,メンバーの失敗を心から許容することが必要です。
    しかし,現実の開発現場には残念ながら「間違った失敗」があふれています。それを「正しい失敗」へと転換することが本書のテーマです。「隠された失敗」から「透明性のある失敗」へ。「繰り返される失敗」から「学べる失敗」へ。「低リスクなムダな失敗」から「リスクをとった学べる失敗」へ。「間違った失敗」を生み出す恐怖と不安を乗り越える技術を,構造,文化,プロセスといった幅広い側面から紹介します。
  • 目次

    ■序章 「間違った失敗」が起こる構造
    0.1 失敗には,「間違った失敗」と「正しい失敗」がある
    0.2 「間違った失敗」が生まれる構造
    「間違った失敗」は3つに区分される
    「間違った失敗」から「正しい失敗」へ
    0.3 「間違った失敗」の原因は「摩擦」である

    ■第1章 「間違った批判」から生まれる「間違った失敗」
    1.1 「ゼロリスク」が優先度判断を狂わせ,間違った失敗へ導く
    システム障害を起因とした内部品質の軽視による間違った失敗
    見積りの不確実性への誤認識による間違った失敗
    「不安の定量化」によって,エンジニアの開発時間をなくしてしまう失敗
    1.2 人を増やせば早くなるという認識が招く予算投入の失敗
    作れば作るほど,人員投入による効果は薄くなる
    採用の質と育成のバランス
    1.3 仮説検証にならない実験を繰り返して疲弊する失敗
    モチベーションや愛着が低下する
    「捨てられない」失敗

    ■第2章 「間違った失敗」から「正しい失敗」へ
    2.1 「正しい失敗」はなぜ必要か
    失敗とリカバリーのエンジニアリング
    正しい失敗を受け入れる文化の構築
    2.2 「隠された失敗」から「透明性のある失敗」へ
    課題は時間が経過すればするほど複雑化し膨張していく
    透明性の確保がもたらす効用
    隠された失敗は超大作な失敗を作る
    成功ではなく失敗したことを報告して透明性を上げる
    エンジニアは,説明責任を果たすことで透明性を作っていく
    説明責任❶──見積り予測のズレをリカバリーするのは難しいので,早期に報告する
    説明責任❷──コミットメント(約束)と予測を分ける
    説明責任❸──見積り(予測)は4つの価値を理解する
    説明責任❹──隠された失敗をしないために,開発優先度を理解してもらう
    説明責任❺──障害対応時は,チーム外へ連絡・報告・相談を行う役割を作る
    2.3 「繰り返される失敗」から「学べる失敗」へ
    仮説は検証して初めて学びになる
    仮説検証ループの導入
    ループは逆回転で思考する──計画ループと実行ループ
    障害の再発防止策から逃げない──ポストモーテムから失敗を学ぶ
    2.4 「低リスクなムダな失敗」から「リスクを取った学べる失敗」へ
    小さく作ればよいというものじゃない
    工数や実装難易度でMVPをスライスしない
    2.5 正しく失敗できれば,失敗をコントロールできる
    「隠された失敗」→「透明性のある失敗」──課題解決にかかる時間をコントロールできる
    「繰り返される失敗」→「学べる失敗」──再利用できないムダな時間をなくすことができる
    「低リスクなムダな失敗」→「リスクを取った学べる失敗」──ムダな学習時間を短縮できる

    ■第3章 「正しい失敗」は技術革新によって作り出された
    3.1 チームサイズの変化
    3.2 チームサイズのスパン・オブ・コントロール
    3.3 クラウドとコンテナ技術の発展
    3.4 セクショナリズムとDevOps
    3.5 マイクロサービスとコンウェイの法則が,スモールチームとシステムのあり方を定義した
    3.6 フルサイクルでのエンジニアリングが可能に

    ■第4章 「間違った失敗」の背景にある「関係性の恐怖」
    4.1 エンジニアの「できない」という言葉の意味
    ❶ほかのタスクをしているので「できない」
    ❷今の機能では「できない」
    ❸何かしらの制約で「できない」
    ❹時間がかかるので「できない」
    ❺今のチームスキルだと「できない」
    ❻やるべきではないと思っているから「できない」
    「できない」を「できる」に置き換える
    改善を提案する人を冷めさせない
    否定から入るのをやめる
    4.2 アイコンと音声で関係性を作る時代
    リモート環境下でのマネジメントの難しさは情報量の違い
    「つながっているが孤独な関係性」に陥らないようにする
    4.3 議論で黙って静かにしていることは合意ではない
    4.4 「他責思考」による傍観者効果が失敗を作る
    多元的無知と傍観者効果の関連性。そして他責思考なチームへ
    圧倒的当事者意識で他責思考から抜け出す
    4.5 逆に「自責思考」も失敗を作る
    「任せられない」という呪縛──新卒3年目でリーダーになったとき
    自責には,自己叱責と自己責任がある
    4.6 間違った目標設定と評価制度が失敗を作る

    ■第5章 構造を動かす──「恐怖」と向き合う技術❶
    5.1 「構造」「文化」「プロセス」で「失敗を生む恐怖」に立ち向かう
    構造を動かす
    文化を醸成する
    プロセスを作る
    模範解答の再現ではなく,失敗からアップデートしていく
    5.2 構造を変えてフォース(流れ・力学)を作る
    コンウェイの法則の功罪
    5.3 Dynamic Reteamingパターンで構造変化をとらえる
    貧困の罠(Poverty Trap)と硬直の罠(Rigidity)
    5.4 5つのパターンで変化をつける
    ❶One-by-Oneパターン(一人ずつ)
    ❷Grow-and-Splitパターン(成長と分割)
    ❸Isolationパターン(隔離)
    ❹Mergingパターン(マージ)
    ❺Switchingパターン(切り替え)
    リチーミングのアンチパターン
    メンバーの納得度と自由度のバランス
    5.5 構造に人をアサインできるか
    枠に耐え得る人材がいるか
    兼務祭りにならないか
    採用はできるのか
    5.6 裁量と権限を作り,レポートラインをつなぐ
    5.7 構造による力学=リズムが生まれる

    ■第6章 文化を醸成する──「恐怖」と向き合う技術❷
    6.1 失敗を受け入れるマインドセット
    失敗を非難しないためのしくみづくり
    6.2 始める前に失敗する──fail fast(早く失敗)ではなくfail before(事前に失敗)
    失敗を想定内の出来事にする
    6.3 「知」の体系を理解し,学習棄却(unlearning)を行う
    暗黙知と形式知
    SECIモデルの各フロー
    小さくSECIモデルを回し,レジリエンスエンジニアリングを実現する
    6.4 マネージャーは「失敗」という言葉をリフレーミングする
    「称賛」は人を褒める,「失敗」は事象を指摘する
    6.5 何度説明しても伝わらないように「伝えていないか」
    「1:N」と「1:1」の伝え方の違い
    伝え方の具体例
    6.6 問題がないチームには,問題がある
    「心理的安全性が高い」は,ほとんどが虚像である
    快適ゾーンから,学習および高パフォーマンスゾーンへ
    6.7 ピープルマネジメントは,型でマネージする
    ピープルマネジメントの型
    目標→アサインする業務→関与方法はセットで定義する
    関与方針の具体例

    ■第7章 プロセスを作る──「恐怖」と向き合う技術❸
    7.1 失敗の原因は人ではなく,「しくみ」の欠如
    ルールとしくみの違い
    しくみ=フィードバック制御で自動制御する
    失敗からの学びを強化させる3つのしくみ
    7.2 失敗を正しく記録する
    失敗を組織の資産にする
    観測できないことは改善できない
    7.3 ソフトウェア開発の工数予測と実測のデータ
    リードタイム視点でのプロセス改善
    VSMは失敗の記録には向かない
    財務諸表に近い開発生産性データをトラッキングする
    「いまの開発チームは優秀なのか?」という疑問には2種類ある
    類推見積りを導入する
    7.4 仮説検証の失敗・成功のデータ
    ステップ1:事業やサービスをシステム思考で構造化していく
    ステップ2:構造化したものをKPIモデルに落とし込み,事業の勝ち筋が予測できる変数を理解する
    ステップ3:勝ち筋の変数に対して仮説を考え,施策に優先順位をつけて学習サイクルを回す

    ■付録 ソフトウェア開発の失敗「20」の法則

「正しく」失敗できるチームを作る ──現場のリーダーのための恐怖と不安を乗り越える技術(技術評論社) の商品スペック

Cコード 3055
出版社名 技術評論社
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紙の本のISBN-13 9784297147389
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著者名 石垣雅人
著述名 著者

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