心が息づく建築 精神科病院の設計から考える建築の本質(幻冬舎) [電子書籍]
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心が息づく建築 精神科病院の設計から考える建築の本質(幻冬舎) [電子書籍]

鈴木慶治(著者)
価格:¥1,672(税込)
ゴールドポイント:335 ゴールドポイント(20%還元)(¥335相当)
出版社:幻冬舎
公開日: 2025年09月01日
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心が息づく建築 精神科病院の設計から考える建築の本質(幻冬舎) の 商品概要

  • 医療福祉建築の設計から
    建築の本質を読み解く

    精神科病院をはじめとする医療福祉建築を多数手がけてきた著者が問い続けたのは、「心を病んだ人にふさわしい空間とは何か」。患者を隔離するのではなく、人としての尊厳を支える建築環境を医療現場とともに模索してきた。その実践を通じて見えてきた、建築の本質と社会に果たす役割を語る、本質的な建築論。

    建築とは何か。その本質的な価値や役割とは何なのか――著者はこの問いを建築の現場に立ち続けながら、繰り返し自らに問いかけてきました。
    建築とは本来、厳しい自然環境の中で、少しでも安心して暮らせる場をつくろうとする人間の営みから始まったものです。しかし現代では、建築技術の進歩や価値観の多様化のなかで、建築が「作品」として消費される傾向が強まり、その本質を問う声は長く影を潜めてきました。
    それでも近年、地球環境の変化や社会の不確実性を背景に、建築の役割を根本から問い直そうとする動きが少しずつ広がりつつあります。
    だからこそ今、建築の本質を見つめ直すべき時期に来ている――著者はそう考えています。

    著者は住宅や公共施設に加え、とくに精神科病院などの医療福祉建築に多く携わってきました。かつて多くの精神科病院が患者の社会的隔離を前提としていたなかで、著者は「心を病んだ人が治療を受け、社会に戻る場としてふさわしい建築とは何か」を問い続けてきました。
    心地よい光と風、人との自然な交流、そして独りで過ごせる静かな場所。――そうした環境が回復に欠かせないと考え、精神科だけでも約40病院、100を超えるプロジェクトの設計を手がけています。
    本書は精神科病院の設計をとおして著者が発見した建築の本質や建築の持つ力についてあらためて語ったものです。今、建築設計の世界で活躍し、あるいはこれから建築設計の世界に入ろうとする若い人に、建築とは何かを考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
  • 目次

    はじめに

    第1章精神科病院の設計から考える建築の本質とは

    改めて問い直される建築の本質
    優秀建築賞に選ばれたホスピス
    正面から論じられるようになった医療福祉建築
    当初は住宅やオフィスビルの設計を担当
    日常を過ごす空間として豊かであること――最初の気づき
    なんのためのデザインか――建築設計者としての2つ目の気づき
    個室的多床室の展開――建築の持つ可能性という3つ目の気づき
    3病院の経験が設計者としてのバックボーンに
    あさかホスピタルとの出会い
    「まだ普通だね」という回答
    精神科医療の最前線で受けた刺激
    家に帰るという決断を呼んだ新病棟
    「箱もの建築」から「治療のための豊かな場所」へ

    第2章 精神科の治療にふさわしい空間の追求
    心地よい光が差し込み、安全に過ごせる空間であること

    増え続ける精神疾患患者
    隔離・長期収容の場だった精神科病院
    日本でも改革ビジョンが示されたが
    少しでも安らぎのある環境を整えるために
    治療のための空間とはどのようなものなのか
    病室をどのようにプランニングするか
    さらに踏み込んだ個室化に挑戦
    生活空間として変化のあるものに
    発想の転換(1)――低いベッドでもよいはず
    発想の転換(2)――1年中同じ温度である必要はない
    保護室は精神科病院のもう一つの玄関
    仕上げ材を工夫して雰囲気を和らげる
    症状に合わせて可変性のある空間を工夫する
    観察方法にも配慮する
    病状の改善とともに選択肢を増やす
    スタッフステーションをオープンに
    スタッフコーナーを設け、もっと患者のそばへ
    あえて死角を残すことも考える
    病棟のしつらえを見直す
    少しの工夫で日常的な空間に近づけることができる
    精神科医療の新たな展開に伴走

    第3章 精神科病院をまちに開く
    多様な人それぞれが自分らしく過ごせる場所として

    環境が自然治癒力を引き出す
    段階的に人間関係が広がる仕掛けをつくる
    病棟は地域社会でもある
    鍵の扱いにも配慮が必要
    窓をできるだけ大きく開く
    玄関は病院の理念の象徴
    多様な患者を受け入れることができる待合空間に
    診察室は密室にしない工夫が必要
    多様化するデイケアはまちづくりにつながる
    病院内のサインにも心を配る
    設計事例(1) 十和田済誠会病院
    設計事例(2) あさかホスピタル

    第4章 まちの日常の中にある精神科病院
    人と人が触れ合い、自然に交流が生まれる場所であること

    精神科病院を当たり前の存在に
    まちに溶け込み、まちの人を呼び込むデザイン
    住宅地のまち並みに溶け込む外観
    建物横を遊歩道として開放
    電車の車両を展示して公園に
    まちの人を招き入れる工夫
    施設の中に擬似的な地域社会をつくる

    第5章 福祉や医療が組み込まれたまち
    誰もが住みやすいまちをつくる

    まちを再構築してその上に住む
    すべての人を包み込むまちづくりへ
    地域に展開するあさかホスピタル
    一棟の設計からまちのデザインへ
    療養しながら地域で暮らす
    ホスピタウンをつくる
    地域の医療・福祉をまちの中に溶け込ませる
    病気になった環境で治すのが最善
    ノーマライゼーションは過去にこそある
    寺内町をつくる

    第6章 心が息づく建築
    建築設計を通じてすべての人が心豊かに過ごす未来へ

    精神科病院の敷居はまだ高…ほか

心が息づく建築 精神科病院の設計から考える建築の本質(幻冬舎) の商品スペック

出版社名 幻冬舎
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紙の本のISBN-13 9784344936881
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ファイルサイズ 15.3MB
著者名 鈴木慶治
著述名 著者

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