王都の鍛冶座を追われた鍛冶ですが、軍装監が国じゅうの武具を「この仕様表で十分だ」と一枚に固定したので、表の余白に本当の寸法を書き添えたら書き添えが百四十を超えて表を空文にした(Realize出版) [電子書籍]
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王都の鍛冶座を追われた鍛冶ですが、軍装監が国じゅうの武具を「この仕様表で十分だ」と一枚に固定したので、表の余白に本当の寸法を書き添えたら書き添えが百四十を超えて表を空文にした(Realize出版) [電子書籍]

鷹取そら(著者)
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出版社:Realize出版
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王都の鍛冶座を追われた鍛冶ですが、軍装監が国じゅうの武具を「この仕様表で十分だ」と一枚に固定したので、表の余白に本当の寸法を書き添えたら書き添えが百四十を超えて表を空文にした(Realize出版) の 商品概要

  • 王城から、谷まで触れが届く。「国の御用武具はすべて、一枚の仕様表の寸法でなければ納めさせぬ」。長年の御用鍛冶ムロは、仕様表に載らない太い茎の槍――兵の手で折れない槍を納めたために御用の帳から外され、納めた槍を城の庭で兵に割られていた。コウガは、帳を読むキサと、打てるようになったウリを連れ、国の武具を握る王城の武具方へ上る。
    軍装監ゲンは言い切った。「仕様表こそ、国の武具の『十分』だ。表に無い寸法は、無い」。だが仕様表通りの茎の槍を折れば、そこには九年前に痩せた三寸五分が、そのまま載っていた。国の「十分」もまた、あの書き換えの上に立っていたのだ。ゲンはムロの鍛冶場を閉じさせ、行き場を失った子センが谷へ流れてくる。
    「──これは、通ります。ただ、あんたの言う『十分』では、通らない」
    コウガは、仕様表を否定しない。表に載らない本当の寸法――反りと、焼き戻しの色と、茎の付け根の肉――を、国じゅうの鍛冶が仕様表の余白に一つずつ書き添える策を出した。鉄を止められても古鉄を融通し合い、十一年前の四寸の書付を国の場で示し切る。冬の晴れた朝、余白の書き添えは百四十を超え、名もない御用鍛冶が、自分の測った折れない寸法を武具方の頭の前で言い切った。頭マサは「表に載らぬ寸法も、確かなら通す」と認め、表だけが「十分」という縛りが終わる。
    ただし御用を失ったムロは、冬のあいだに力尽きた。その四寸は百四十の余白に生きても、コウガはムロを生きて御用へ戻せなかった代償を負う。ムロの名だけが、御用の帳に戻された。
    初春。谷でひと冬越したセンが十本目の槌を握り、九本目を打ったウリが押さえ手に回って、二人で一本を打つ。追われた鍛冶が坂を下ってきたとき台に五本だった槌が、二年で十本になった。押し合ってきた相手の側にも、味方の側にも、寸法を書き残す手が一つずつ残っている。コウガはもう、坂を上らなくていい。追放から始まった話が、追放された者がいなくても続くところまで、根を張っていた。
    本作は「追放鍛冶コウガ」シリーズ第6巻(全6巻・完結)。

王都の鍛冶座を追われた鍛冶ですが、軍装監が国じゅうの武具を「この仕様表で十分だ」と一枚に固定したので、表の余白に本当の寸法を書き添えたら書き添えが百四十を超えて表を空文にした(Realize出版) の商品スペック

シリーズ名 追放鍛冶コウガ
出版社名 Realize出版
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著者名 鷹取そら
著述名 著者

    Realize出版 王都の鍛冶座を追われた鍛冶ですが、軍装監が国じゅうの武具を「この仕様表で十分だ」と一枚に固定したので、表の余白に本当の寸法を書き添えたら書き添えが百四十を超えて表を空文にした(Realize出版) [電子書籍] に関するレビューとQ&A

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