追放された薬師ですが、大陸に広がる名の無い熱を「神罰」と呼んで薬を捨てさせる司祭に抗い、各地の薬師に手つきを配ったら、六百の手が熱を押さえる朝が来ました(Realize出版) [電子書籍]
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追放された薬師ですが、大陸に広がる名の無い熱を「神罰」と呼んで薬を捨てさせる司祭に抗い、各地の薬師に手つきを配ったら、六百の手が熱を押さえる朝が来ました(Realize出版) [電子書籍]

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追放された薬師ですが、大陸に広がる名の無い熱を「神罰」と呼んで薬を捨てさせる司祭に抗い、各地の薬師に手つきを配ったら、六百の手が熱を押さえる朝が来ました(Realize出版) の 商品概要

  • 海の向こうから、名の無い熱が南の港に上がる。井戸を封じても人が倒れ、手持ちの解毒剤はどれも効かない。ロランはその熱の水に、十年前の氷窟で紫蛇の毒を診たときと同じ手触りを見つけ、病の源が北にあると見当をつける。リタにカルデの井戸の持ち場を託し、南へ、そして川を遡って北へ向かう。村の水を汲んで濾し、煮て、ギレンの匙で塩と蜜と生薬を量り、氷窟の解毒剤を変形させた煎じ薬で熱を落とす。だが、その薬は一人の手では大陸に届かない。
    上流の領では、薬を作らぬ司祭グレンが名の無い熱に「北の帰り」「神罰」の名をつけ、水を絶って祈れと説いて、薬を驕りと呼んで人を薬から遠ざけていた。十年前、氷窟の一件を「勇者ガイの加護」と名づけた男である。名を信じて薬を捨てた家では人が倒れていく。ロランは各地の薬師が自分の井戸のわきで解毒剤を挽く形を立て、川筋の薬師に手つきを一手ずつ写させ、サイラの荷で写しが隣国へ渡っていく。
    だが大公の御前で、グレンと役人は熱を神罰と裁定し、ロランの手つきに公の値をつけて認可制にしようとする。ロランは、疫病そのものに値をつけることを拒む。
    「──それはあんたのつけた値だ。俺の値は、俺がつける」
    ロランは御前で孤立し、後ろ盾を失って一度負ける。それでも各地の薬師は公の裁定を待たず、自分の判断で写しを取り、自分の井戸のわきで挽き始めた。認可を待てと言う役人に、エイルが同じ言葉を返す。ロランはゴウと北の森へ入り、紫蛇の沼が水の源だと突き止めて堰き止めるが、すでに水に回った毒は消えず、これだけでは熱は止まらない。止めるのは、六百の薬師が各々の持ち場で挽き続けることだけだった。
    雪解けの朝、カルデへ戻ったロランは、リタが井戸の持ち場を冬じゅう守り抜き、名の無い熱をこの町で止めていたことを知る。棚の二千四百本は右手のせいで増えないまま、数えるものが瓶から六百の持ち場の手へ変わっていた。追放され立場を失った男は、誰に立場を与えられたのでもなく、六百のうちの一つの持ち場を自分の手で取った。名の無い熱が名の無いまま六百の手に押さえられる朝で、物語は閉じる。
    本作は「追放薬師ロラン」シリーズ第8巻(全8巻・完結)。

追放された薬師ですが、大陸に広がる名の無い熱を「神罰」と呼んで薬を捨てさせる司祭に抗い、各地の薬師に手つきを配ったら、六百の手が熱を押さえる朝が来ました(Realize出版) の商品スペック

シリーズ名 追放薬師ロラン
出版社名 Realize出版
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著者名 十六夜ハル
著述名 著者

    Realize出版 追放された薬師ですが、大陸に広がる名の無い熱を「神罰」と呼んで薬を捨てさせる司祭に抗い、各地の薬師に手つきを配ったら、六百の手が熱を押さえる朝が来ました(Realize出版) [電子書籍] に関するレビューとQ&A

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