仕舞屋の灯と申します。この家には、亡くなった産婆さんが遺したはずのものが、何ひとつ残っていませんでした(Realize出版) [電子書籍]
    • 仕舞屋の灯と申します。この家には、亡くなった産婆さんが遺したはずのものが、何ひとつ残っていませんでした(Realize出...

    • ¥990198 ゴールドポイント(20%還元)
    • すぐ読めます

仕舞屋の灯と申します。この家には、亡くなった産婆さんが遺したはずのものが、何ひとつ残っていませんでした(Realize出版) [電子書籍]

価格:¥990(税込)
ゴールドポイント:198 ゴールドポイント(20%還元)(¥198相当)
出版社:Realize出版
公開日: 2026年08月20日
すぐ読めます。
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:電子書籍リーダーアプリ「Doly」専用コンテンツ
こちらの商品は電子書籍版です

仕舞屋の灯と申します。この家には、亡くなった産婆さんが遺したはずのものが、何ひとつ残っていませんでした(Realize出版) の 商品概要

  • 鈴作り・忠七が神棚に上げていた、鋳肌も澄んだ立派な鈴。家を継がず町を出た息子の栄吉は、親父は俺の鋳る音を死ぬまで認めなかった、その澄んだ鈴など聞きたくもないと拒む。灯は仕事場じゅうの鈴を一つずつ鳴らして回り、澄んだ音の群れのなかに一つだけ濁って調子はずれに鳴る鈴を聞き分ける。それは幼い栄吉の鋳た出来損ないを、忠七が捨てずに隠し、さらに己の手でそっくり同じ濁った音を鋳て、並べて遺したものだった。
    だが、どんな家でも渡すものを見つけてきた灯の手が、この巻ではじめて空になる。元産婆・お滝の家。慕っていた娘のお梅は「お前にだけは残しておくものがある」と言われ続けたという。灯は床下も天井裏も、柱のくぼみまで検めるが、お滝は自分のものを何ひとつ持たぬ人だった。ありもしない形見をこしらえて渡すことを灯は拒み、何も遺されてはいなかったと正直に告げる。お梅は救われぬまま、あんたなんかに頼んだのが間違いだったと泣いて去る。仕舞屋の手にも、どうしても届かぬものがあった。
    火事で幼い弟を庇い、胸を病んで洗い張りに身を削ったお絹。弟の佐吉は、姉を殺したのは自分だという負い目を抱えている。灯は書き損じの多い覚え書きを恨みの証と読み違えて佐吉をいっそう傷つけるが、それは子守唄の文句の書き取りで、縫いかけの祝い着は、近く生まれる佐吉の子のための支度だった。姉は弟を恨まず、先の先まで生かそうとしていた。
    その帰り、灯は十四年ずっと黙ってきた弟のことを、はじめて太兵衛に打ち明ける。上の渡しでその子を死なせたのだ、と声に出して。棚に立てておいた色あせた風車を手に、灯は十四年避けつづけた上の渡しの岸辺に、はじめて立つ。風車を流すことも渡しを渡ることもまだできぬまま、それでも十四年ぶりに声に出して呼ぶ、弟の名。
    本作は「仕舞屋の灯」シリーズ第3巻(全4巻・完結)。

仕舞屋の灯と申します。この家には、亡くなった産婆さんが遺したはずのものが、何ひとつ残っていませんでした(Realize出版) の商品スペック

シリーズ名 仕舞屋の灯
出版社名 Realize出版
本文検索
他のRealize出版の電子書籍を探す
ファイルサイズ 1.5MB
著者名 時津なぎさ
著述名 著者

    Realize出版 仕舞屋の灯と申します。この家には、亡くなった産婆さんが遺したはずのものが、何ひとつ残っていませんでした(Realize出版) [電子書籍] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!