渡りの湊と申します。二度と海へは出ぬと決めた漁師の焼玉エンジンを、頼まれたとおりに直したら、打ちのめしてしまいました(Realize出版) [電子書籍]
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渡りの湊と申します。二度と海へは出ぬと決めた漁師の焼玉エンジンを、頼まれたとおりに直したら、打ちのめしてしまいました(Realize出版) [電子書籍]

谷崎あわ(著者)
価格:¥880(税込)
ゴールドポイント:176 ゴールドポイント(20%還元)(¥176相当)
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出版社:Realize出版
公開日時:2026年08月21日00:00:00からお読みいただけます。
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渡りの湊と申します。二度と海へは出ぬと決めた漁師の焼玉エンジンを、頼まれたとおりに直したら、打ちのめしてしまいました(Realize出版) の 商品概要

  • 渡りの湊、二十八。壊れて直らぬと言われた古い物を、道具箱ひとつで町から町へ直して回る渡り職人だが、湊がほんとうに直すのは物ではなく、その物に縛られて止まった人の時間のほうだ。冬、湊は海沿いの町・潮凪に着く。浜辺では、ゼンマイ仕掛けのブリキ舟をうまく走らせられずに悔しがる少年・潮太が湊に懐いた。そして楢戸を離れないはずの冬吾が、道具箱ひとつ提げて突然、湊を訪ねてくる――鶴の湯を人手に貸す算段をつけ、止まった釜を手放しかけて。
    万屋のトキの口利きで、湊は浜に上げられたままの網代の焼玉エンジンの漁船『凪』を検分する。網代は、海に出るつもりはないのにエンジンだけは動くように直せと言う。その矛盾を測りかねながら、湊は頼まれたとおりにエンジンを直し、火を入れて動かしてみせた。だが、ぼっ、ぼっ、と鳴る鼓動を聞いた網代は打ちのめされた。八年前、弟と沖へ出た時化の夜、このエンジンが止まって弟だけが波に攫われた。網代はほんとうは、もう直らないと言ってほしかったのだ。湊は取り返しのつかない過ちを悟る。網代はただ一度だけ、湊の直した舟で弟の攫われた海へ出て手を合わせ、それきり二度と海には出ないと告げる――湊を許しはしないまま。
    湊は、冬吾を釜へ帰そうと「お前は楢戸で自分の釜に火を入れろ」と突き放し、傷つけていた。だが自分こそ師匠の時計のねじを六年巻けずにいる。その欺瞞に気づいた湊は、冬吾に詫びて浜で和解する。冬吾は独りで釜に火を入れるために楢戸へ帰ると決め、二人は互いの止まった物を宙に置いたまま別れた。潮太とトキに見送られ、湊は鳴らない鈴と鶴の湯の木札と師匠の時計を道具箱の底に負い直して、次の海沿いの町へ発つ。その背へ、潮太の声がいつまでも追いかけてきた。「また来てね! 今度はあの舟の音、一緒に聞こうね!」
    本作は「渡りの湊」シリーズ第2巻(全4巻・完結)。

渡りの湊と申します。二度と海へは出ぬと決めた漁師の焼玉エンジンを、頼まれたとおりに直したら、打ちのめしてしまいました(Realize出版) の商品スペック

シリーズ名 渡りの湊
出版社名 Realize出版
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著者名 谷崎あわ
著述名 著者

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