山師と名を貼られた茸採りですが、値を言えないまま籠を九つ下ろしたら、仲買が出はじめのたび峠を越えて値を読み上げてくれます(Realize出版) [電子書籍]
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山師と名を貼られた茸採りですが、値を言えないまま籠を九つ下ろしたら、仲買が出はじめのたび峠を越えて値を読み上げてくれます(Realize出版) [電子書籍]

価格:¥913(税込)
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出版社:Realize出版
公開日時:2026年08月24日00:00:00からお読みいただけます。
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山師と名を貼られた茸採りですが、値を言えないまま籠を九つ下ろしたら、仲買が出はじめのたび峠を越えて値を読み上げてくれます(Realize出版) の 商品概要

  • 峠の辻に市が立つのは年に三度。九月の初市、十一月の仕舞い市、春の苗市。弓月頌が下りてくるのは初市の一日だけである。茸は年に一度しか売らない。売らないのではなく、売る形が一度しか作れない。
    弓月頌、二十九。十七の年に雪代で父を亡くしてから、十三度この石の上に籠を並べた。幾らだ、と訊かれるたびに木の名を答えてしまう。数は言える。九つとも十二本とも言える。その数を値の場所へ持っていこうとすると、指のあいだから落ちる。
    その朝、十九、とだけ答えた弓月に、辻じゅうに届く声が名を貼った。山師の籠だ、値が十九だとよ、山師には元から値なんてものが無いんだからな--若杉真砂人、三十七。この峠で十七年、買う側に立ちつづけてきた男である。笑わせてから買わせるのがやり方で、この朝もそうした。
    市の女親方は九つを十円八十銭で受け、そのうえで期限を切った。来年の初市までに、自分の口で値を言えるようになれ。言えなかったら、誰も買わない。
    三百六十五日。人のいない山でだけよく喋る男の、一年。BL時代小説・全10章完結。

山師と名を貼られた茸採りですが、値を言えないまま籠を九つ下ろしたら、仲買が出はじめのたび峠を越えて値を読み上げてくれます(Realize出版) の商品スペック

出版社名 Realize出版
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著者名 藤白かなた
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