借財だけを遺された湯屋の弟ですが、湯銭を一銭のまま番台に座りつづけたら、山の兄が月ごとに湯札を二千枚降ろしてよこします(Realize出版) [電子書籍]
    • 借財だけを遺された湯屋の弟ですが、湯銭を一銭のまま番台に座りつづけたら、山の兄が月ごとに湯札を二千枚降ろしてよこします(...

    • ¥913183 ゴールドポイント(20%還元)
    • ただいま予約受付中!2026年08月24日00:00:00からお読みいただけます

借財だけを遺された湯屋の弟ですが、湯銭を一銭のまま番台に座りつづけたら、山の兄が月ごとに湯札を二千枚降ろしてよこします(Realize出版) [電子書籍]

価格:¥913(税込)
ゴールドポイント:183 ゴールドポイント(20%還元)(¥183相当)
お届け日:ただいま予約受付中!
出版社:Realize出版
公開日時:2026年08月24日00:00:00からお読みいただけます。
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:電子書籍リーダーアプリ「Doly」専用コンテンツ
こちらの商品は電子書籍版です

借財だけを遺された湯屋の弟ですが、湯銭を一銭のまま番台に座りつづけたら、山の兄が月ごとに湯札を二千枚降ろしてよこします(Realize出版) の 商品概要

  • 柏尾の町の湯屋は、川へ落ちる坂の途中に建っている。町の者は下の湯と呼ぶ。湯は沸かすのではなく、山道を一里半上がったところの湧きから、竹と木を継いだ樋で落ちてくる。継ぎ目は四十いくつある。
    樋渡望、二十八。父が死んだ夏に残っていたのは三百二十円の借財だけだった。二十歳で番台に座り、八年、湯銭を一銭のまま据え置いて、年に二十五円ずつ返してきた。一度も遅れていない。都合が悪くなるほど声が明るくなり、詰められると値段と天気の話に逸らす。八年、番台に座ってそれだけを覚えた。
    父が死んだ日、樋渡は釜場へ行って、そこにいた男に言った。お前は出たほうがいい。蓮沼継、当時二十七。十七で内弟子に入り、十年その釜場にいた男である。血は繋がっていない。ただ湯屋の中の呼び名として、樋渡は弟で、蓮沼は兄だった。
    次の日、蓮沼は父の版木を持って山へ上がり、湯守になった。町から樋の手入れを請け負い、毎年きちんと手間賃を請求し、月に二千枚の湯札を刷って降ろしてくる。隠していることは一つもない。町の全員が知っている。
    その手間賃が、九度とも十二円のままだったことに、樋渡は九年気づかなかった。冬から八月の終わりまで。BL時代小説・全10章完結。

借財だけを遺された湯屋の弟ですが、湯銭を一銭のまま番台に座りつづけたら、山の兄が月ごとに湯札を二千枚降ろしてよこします(Realize出版) の商品スペック

出版社名 Realize出版
本文検索
ファイルサイズ 1.6MB
他のRealize出版の電子書籍を探す
著者名 藤白かなた
著述名 著者

    Realize出版 借財だけを遺された湯屋の弟ですが、湯銭を一銭のまま番台に座りつづけたら、山の兄が月ごとに湯札を二千枚降ろしてよこします(Realize出版) [電子書籍] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!