子買い納屋 五の巻 救民の粥の列から外された女ですが、納屋の前の竈に二つとも火を入れたら、川下の村の子が毎朝、椀を持って並びに来ます(Realize出版) [電子書籍]
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子買い納屋 五の巻 救民の粥の列から外された女ですが、納屋の前の竈に二つとも火を入れたら、川下の村の子が毎朝、椀を持って並びに来ます(Realize出版) [電子書籍]

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出版社:Realize出版
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子買い納屋 五の巻 救民の粥の列から外された女ですが、納屋の前の竈に二つとも火を入れたら、川下の村の子が毎朝、椀を持って並びに来ます(Realize出版) の 商品概要

  • 三月の末、領が救民の触れを出した。三条ある。二条目にこうあった。──粥を受くる家は、十に満たぬ者のうち養い難き者を領の預かりに差し出すべし。
    郡境の道端に仮小屋の粥屋が建ち、六十七軒に二百椀が配られた。一軒に三椀。人数は見ない。柏木の里の納屋は七人いて、椀は三つである。郡から回ってきた紙には、納屋の子のうち四人の名が書き出されていた。カヤ九つ、ヨシ八つ、フキ六つ、ミオ四つ。
    柵の内では、預かりの子の首に番の書いてある木札が掛けられ、荷車で南へ運ばれていく。
    四月、ヨネは南へ一里半の救民所の門をくぐった。救民奉行のトウガは断定を避けて話す男で、施しは分けるもの、預かりは養うもの、と言った。養い難いかどうかは親御が決めることです、とも言った。──子買いのヨネが、買いました。ウメに二百文、カヤに一貫、ヨシに四百文。締めて一貫六百文。フキとミオには銭を出していない。その日から、柏木の里の納屋は粥の列から外れた。
    長雨で田植えが遅れ、救民の粥は五月十五日で止まると触れが回る。麦の刈り入れは五月の末になる。あいだの十一日ぶんの飯は、どの紙にも書かれていない。
    預かり小屋は三棟、莚が十二枚ずつ、しめて三十六人。下働きの女は子を番で呼ぶ。同じ名の子が三人いて、家の名を足せない子が十四人いるからだった。三月の末から今日まで、小屋を出ていった子は一人もいない。
    川下の三つの村を五日で回ると、粥を受けている家が八十一軒、一札を書いた家が五十四軒、実際に子を出した家が十一軒で十四人あった。一札は触れには書かれていない紙である。
    五月八日の朝、納屋の竈に二つとも火が入った。初日に坂を上がってきたのは九人だった。
    六月、救民所の大釜が四つに割れた。空焚きのあとに冷たい水を入れたからである。ヨネと手代のヤヘイは破片を二人で運び、里の鋳掛けに継がせた。焼けて使えなくなった薄い一片だけは、二人で小屋裏の窪みへ捨てた。継ぎ直した釜には、もう八十椀は入らない。
    預かるとは、いったい何をすることなのか。二十二年前の趣意書の十一条に、その答えが書いてある。
    【子買い納屋 全十巻】一~四巻=里と村と宿場と郡/五~七巻=領と隣領と王都/八~十巻=公儀と国境と、その一語。本巻は第二部の一冊目です。

子買い納屋 五の巻 救民の粥の列から外された女ですが、納屋の前の竈に二つとも火を入れたら、川下の村の子が毎朝、椀を持って並びに来ます(Realize出版) の商品スペック

シリーズ名 子買い納屋
出版社名 Realize出版
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ファイルサイズ 1.7MB
著者名 更科ひばり
著述名 著者

    Realize出版 子買い納屋 五の巻 救民の粥の列から外された女ですが、納屋の前の竈に二つとも火を入れたら、川下の村の子が毎朝、椀を持って並びに来ます(Realize出版) [電子書籍] に関するレビューとQ&A

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