登山靴の選び方特集
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目次
注目ポイント
- ◆AKU(アク)の2025年新作トレッキング シューズ。
- ◆スエードレザーをアッパーに使用し、甲部分にはストレッチ素材を使用することで軽量化とフィット感を向上。
- ◆様々な山岳エリアの日帰り登山におすすめ。
注目ポイント
- ◆HOKA(ホカ)のクッション性に優れたハイキングシューズ。
- ◆GORE-TEX Invisible Fitを採用し、前モデルよりも更にフィット感を向上。
- ◆サトウキビ由来の2層構造EVAミッドソールで反発力も向上。

登山靴選びのポイントを解説いたします。
山登りを始めるにあたって、まず必要となるのは山の中を安心安全に歩くための登山靴です。
石井スポーツでは様々なアウトドアブランドの登山靴を豊富に取り扱っておりますが、はじめて登山靴をお選びになる方でも安心してお選びいただけるよう、登山靴選びで押さえておきたいポイントを本ページで解説させて頂きます。
普段履くようなスニーカーと登山靴の主な違いですが、「山の中の斜面(登り下り)でも安定したグリップ力を発揮する」「木の根っこや岩、石、枯れ葉などが混じる不規則な地形を歩くため、耐久性・防水性に優れていて安全性が高い」といった点が挙げられます。
スニーカーで登れる山も確かにありますが、本格的に登山をしたいのであれば登山靴は必ず必要となります。
価格の違いが大きく表れるのは、ソール(靴底)やアッパー(靴本体)の剛性や耐久力、ソールの形状(ソールパターン)で、それぞれ得意とする地形・環境や山行スタイルが異なります。
ハイキングシューズシューズを筆頭に、低価格帯の登山靴はハイキングや難易度の低い登山での使用を想定した設計となっています。
靴自体が柔らかく軽く作られていて、ソールも屈曲してくれるので、ハイキングコースでよく見られる平坦部や緩斜面も比較的歩きやすいのが特徴です。
アッパーがしなやかで足入れが優しいモデルも多いので、初めて登山靴を履くという方も馴染みやすく安心して履くことができます。
マウンテンブーツを筆頭に、高価格帯の登山靴は全体的に剛性が高くがっちりとした作りで、ソールも手で曲がらないくらいの硬さを持っています。
その硬さは例えば、岩の上に着地する、つま先だけで踏ん張ってバランスを取る必要がある、背負っている荷物が重たい、と言ったようなシーンにおいて高い安定感と足への衝撃から守るサポート力を発揮して登山者をしっかり支えてくれます。
テント泊や、岩稜帯中心となるアルプス縦走、難所の多い登山コース、アイゼンを装着した雪山登山(※)など、ハードな山行や重装備での山行においては、これらの登山靴が安全性や耐久性の面からもおすすめです。
※雪山登山では保温材が封入されたウィンターマウンテンブーツを履きます。
登山靴は、価格が高い登山靴の方が単純に優れているという訳ではなく、それぞれ得意とする(歩きやすい)地形や環境が異なりますので、ご自身の登る山や目標とする山、志向される山行スタイル、登山技術等に応じて安全に、快適に歩く事ができる登山靴を選ぶことが重要です。
登山靴を履くこと自体にまだ慣れていない方はアッパー・ソールの柔らかいハイキングシューズの方が歩きやすいですが、例えば最初から経験者に連れられてアルプスなどハードな登山に挑戦するというのであれば、それ相応の剛性があって安定感のある登山靴を選択した方が安全に楽しむことができます。
【商品カテゴリごとの価格帯の傾向(参考※)】
『価格高←』ウィンターマウンテンブーツ>マウンテンブーツ>トレッキングシューズ>ハイキングシューズ=トレイルランニングシューズ『→価格安』
商品カテゴリ一覧 〉
(※ブランドごとに価格設定は異なってきますので、全ての登山靴を価格で一律に比較することは実は難しいですが、概ねこのような傾向が出てくると捉えて頂ければと思います)

柔らかい靴、硬い靴、それぞれ得意とする地形があります。
登山靴は足首の部分のカットの高さ(シューズ丈)により「ローカット」「ミッド(ミドル)カット」「ハイカット」の3形状に分類することができます。
それぞれ特性や得意とする環境が変わってきますので、カットの違いも押さえながら登山靴を選ぶようにしましょう。
- 【ローカット】
- 足首が覆われてない、普段履きに近い形状のもの。
足首周りの自由度が高く、軽快に歩けるので登り下りが少ないハイキングや自然散策におすすめ。
登り下りの多い登山で履く場合は、足首の捻挫などに十分注意したい。 - 【ミッドカット】
- くるぶしが隠れる程度のカットの高さがあるもの。
足首を適度にホールドしてくれるので、ローカットよりも登り下りが安定する。
アッパーは柔らかめのモデルが多く、軽快に歩きたい荷物が少なめの日帰り登山におすすめ。 - 【ハイカット】
- ミッドカットよりもカットが高く足首をしっかり覆うもの。
剛性に優れたモデルが多く、登り下りが多いハードな登山や荷物が重たい場合におすすめ。
登りや平地では最上段のフックをあえて使わないようにすると幾分歩きやすくなる。
ミッドカットとハイカットは一見分かりづらいかもしれませんが、ミッドカットの方が全体的な剛性は柔らかめのライトなタイプが多く、靴紐を締めるためのフックの数も少ない傾向にあります。
登山靴カテゴリ一覧 〉
山歩きにまだ不慣れで登り下りに不安がある方は、ミッドカットや、そこまで硬くないハイカットの登山靴がおすすめ。
登山靴で足首までしっかりホールドした方が着地が安定するので、足の怪我のリスクを減らせて安心して山歩きが出来ます。
ローカットは足首の自由度が高く一番軽快に歩けるタイプなので、スピードや機動力を重視するハイカーに好まれる傾向があります。岩場や急斜面のある登山コースで履くという場合は、足首を捻らないよう十分注意しましょう。
また、アウトドアローカットシューズはスニーカーと比べると防水仕様や滑りにくい靴底、剛性に優れ安定感があるという点から、普段履きや旅行で愛用される方も多いです。

それぞれの特徴をよく踏まえた上で選びましょう。

山の中を走るために開発されたシューズです。
トレイルランニングシューズ(以下トレランシューズ)は文字通り、山の中を走るアクティビディである「トレイルランニング」のために開発されたシューズです。
実際には登山靴よりはランニングシューズに近い代物ですが、山の中で履く靴という点では同じ仲間とも言えるので、本特集でも紹介しています。
トレランシューズは走るための靴なので、同じローカットのハイキングシューズよりも軽量なものが多く、蹴り出して強い推進力を得ることが可能です。そのため、標準コースタイムよりも早く歩きたいスピードハイク(ファストハイク)の山行スタイルを志向する方の選択肢にもなっています。
※トレランにもご興味がある方は→アートスポーツ「トレイルランニング特集」も併せてご覧ください。
走るための靴であるトレランシューズでの山行は、登山靴以上にご自身の脚力や筋力を使う歩き方になります(その分、自信があれば早いコースタイムで踏破することも可能です)
また、アッパーも柔らかくサポート力よりは動きやすさを重視している点や、防水仕様ではないモデルも多いので、山歩きに慣れた経験者向けの選択と言えるでしょう。
トレランシューズとひとえに言っても、その靴の距離適性によってクッション性やソールの剛性・ねじれの強さは異なります。
クッション性やプロテクション性能にも優れたロングディスタンスモデルがおすすめです。
選び方のポイントその①や選び方のポイントその②でも同じようなことをご説明させて頂きましたが、登山靴選びで一番大切なことは「登る山や目標とする山に見合った、安心安全に登れるための登山靴を選択する事」です。
人気が多く道がしっかり整備されたハイキングコースならば、軽くてソールも柔らかいハイキングシューズの方が林道や舗装路、緩斜面も歩きやすいですし、標高が高く岩稜帯や急斜面が中心となる登山では、ソールの剛性に優れたトレッキングシューズやマウンテンブーツが安定します。
他にも、15kg以上の重たい荷物を背負ったテント泊登山や、秋~春にかけての雪山登山でアイゼンを装着する場合などは、登山靴自体の耐久性や耐衝撃性も重要となるので、ハイキングシューズでは力不足となるケースもあり得ます。
このように、登る山が違えば足元の状況や環境は異なりますので「とりあえず登ってみたら思ったより危なかった」とならないように、「どのような山に登りたいのか?」「日帰りだけか、泊りも考えるか?」「アイゼンの装着も加味するのか?」と言ったような、ある程度具体的な方針やイメージを固めてから登山靴を購入すると失敗する事が少なくなるでしょう。
以下に、いくつかの代表的な山域で推奨される登山靴の選び方のアドバイスを掲載しましたので、参考になさってください。

登る山がどのような地形なのか、自分で調べておくことも大切です。
ここでご紹介しているアドバイス内容は、標準的な歩行速度での夏季登山を想定したものです。
季節や、山行スタイル(日帰り・山小屋泊・テント泊・スピードハイク)などによっても推奨される登山靴は変わってきますのでご注意ください。
富士山に登りたい(吉田ルート)
登り下りの量が多く、砂礫の地面で足元を取られやすいので、ミッド・ハイカットの方が安心して歩けます。ミッドカットのハイキングシューズでもいいですが、一部に岩場もありますので、剛性と軽さを両立したトレッキングシューズもおすすめです。
【おすすめ登山靴①】→MERRELL「MOAB 3 SYNTHETIC MID GTX」
【おすすめ登山靴②】→AKU「アルバトレック GTX」屋久島に縄文杉を見に行きたい
難易度は高くないですが、歩く距離が長いです。雨の日も多いため登山道も湿っていたり水たまりがあることも。足元を濡らさないようにミッドカットで歩きやすいハイキングシューズがおすすめです。
【おすすめ登山靴】→KEEN「ターギーフォーミッドウォータープルーフ」尾瀬ヶ原にお花を見に行きたい
鳩待峠から入山して尾瀬ヶ原を周遊する一般的なハイキングコースであれば、登り下りの量は少なく大部分が木道歩きになるため、ローカットシューズでも対応可能です。防水で滑りにくい靴底のものを選びましょう。
【おすすめ登山靴】→SALOMON「XA PRO 3D V9 GORE-TEX」谷川岳に登りたい(ロープウェイ使用)
ロープウェイを使って天神尾根から登るコースであれば、歩きやすい尾根道が多いですが一部岩場もあります。歩きやすさとソールの剛性を兼ね備えたトレッキングシューズがおすすめです。
【おすすめ登山靴】→LA SPORTIVA「TRANGO TRK GTX」白馬岳を大雪渓を経て登頂したい
道中に現れる「大雪渓」は夏でも雪上歩行となるため軽アイゼン(6本爪)や簡易アイゼン(4本爪)を装着して登る必要があります。
アイゼン装着に耐えうる剛性を持ったトレッキングシューズやマウンテンブーツを選びましょう。
【おすすめ登山靴】→AKU「コネロ III GTX」槍ヶ岳に登頂したい
槍ヶ岳山頂へは、最後に「槍の穂先」と呼ばれる急峻な岩場を登る必要があります。
岩場向きのソールパターンを持ったトレッキングシューズや、剛性に優れて岩に立ち込みやすいマウンテンブーツがおすすめです。
【おすすめ登山靴①】→MAMMUT「Kento Tour High GTX」
【おすすめ登山靴②】→LOWA「チェベダーレ II GT」
登山靴はどのサイズを購入すればいいのでしょうか?
靴のサイズを決めるためにもまずは、ご自身の「足長の実測値」を測ってみる※1ことをおすすめ致します。
足の実測値を把握された上で、つま先に指1本分の余裕が欲しいため「足長の実測値+1cm~1.5cm」のサイズが目安※2になります。
つま先に余裕が無いサイズを選んでしまいますと、下り坂で指先が靴の先に当たって歩きにくくケガをしてしまいますし、逆にあまりにも大きすぎるサイズを選ぶと、いくら靴紐を締めても足が靴内でズレてしまって靴擦れやマメ、体力の消耗の原因になってしまいます。
適度につま先に余裕がありながら、靴紐をしっかり締めた際に甲から足首・踵まわりにかけて包み込むようにフィットして、靴内で足がズレないサイズが理想的と言えます※3
※1,石井スポーツ各店舗では足長の実測値を測る器具をご用意しております。測定だけでも大丈夫です。お気軽にご相談ください。
※2,【サイズ確認方法】実際に履く靴下を履いて靴紐をほどいた状態の靴に足を入れて、つま先を靴の先端部しっかりと寄せて、かかとに指が1本スッと入るくらいのサイズが適正です。
※3,ご自身の足型や、履く靴下の厚み、靴のラスト(木型)・メーカーのサイズ設定などにより、サイズ選びは異なってくる場合がございます。
店舗での試し履きや、経験豊富な店舗スタッフへのご相談もあわせてご利用下さい。
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雪山用登山靴とは、積雪期(冬山)の雪山専用で履く登山靴です。無雪期(夏山)の登山靴とは違った特徴を持っています。
■アッパーに保温材が入っていて、冬の厳しい寒さでも足が冷えにくく凍傷などのリスクから身を守る。
■アイゼンの装着を想定したコバ・ソール設計。アイゼン歩行時の衝撃を軽減して安全性高める、
■ソールやアッパーの剛性が高く、雪面を蹴り込んでも負担が少ない。
無雪期用登山靴との一番の違いは保温材が入っていることです。氷点下が当たり前の雪山において、地面からの冷気を受けやすく体の末端部位である足は一番冷えやすいと言っても過言ではありません。凍傷による行動不能を防ぐためにも、足の防寒対策は非常に重要です。
他にも、雪や氷の斜面を登下降するのに雪面を強く蹴り込んだり、長時間アイゼンを装着して歩く事も多いので、無雪期登山以上に足にかかる衝撃や負担は大きいものとなります。
本格的な雪山デビューを目指す方は、まず最重要装備である雪山用登山靴選びから始めてみましょう。
→メンズ ウィンターマウンテンブーツ商品一覧はこちらから。
→レディース ウィンターマウンテンブーツ商品一覧はこちらから。

雪山用登山靴選びは、雪山に登るための最初の一歩。
Ladies
¥98,450(税込)
リムーバルタングを全面改良し装着時のフィット感、保温性が高まるなど性能面も向上。厳冬期のバリエーションルートまで対応可能。
この商品のラインアップはこちらLadies
¥57,200(税込)
ロングセラーのスーパーアルプGTX をベースに、夏山用のシューズの感覚で履く事の出来る軽量な冬季用登山靴。
この商品のラインアップはこちら雪山用登山靴のサイズの選び方ですが、基本的な考え方は夏山用登山靴と同じで、足長の実測値+1cm~1.5cmを一つの目安※として選びます(※靴下の厚みや足型によりそれ以上のサイズを選ぶ場合もあるのであくまで目安です)
つま先先端部にしっかりとゆとりがあるサイズで、それでいて適度に足首、カカト周りがフィットしているものを選びます。
サイズを決めるうえで靴下をどうするかというのが一つのポイントで、夏季登山の時よりも厚手の靴下を履きます。他にも、より保温力を求めて靴下を重ねる方もいらっしゃいます。
靴下の厚みが変わるとフィット感やサイズ感覚は結構違うものになりますので、雪山用登山靴を購入する際は、それに合わせて靴下も一緒に検討するのもよいでしょう。
雪山用登山靴は同じメーカーのものでも、モデルにより幅やフィット感が違う場合が多いので、可能であれば石井スポーツにご来店頂き、スタッフに相談しながら試し履きをしてみることをおすすめいたします
→石井スポーツ店舗案内はこちらから

まずは近場や初級の雪山で履きならしをしましょう。
◆足が細くて上手くフィットする靴がない方に向けて開発された、女性用の細身トレッキングシューズ。
◆重量445g(UK5片足)と軽量ながらソールも適度に硬さがあり、日帰り~山小屋1泊程度の山行まで幅広く対応可能。
◆この商品よりもややワイド(ノーマルラスト)タイプも別にあり、足型によって選ぶことができます。
◆最新技術を盛り込んだ軽量ファストハイキングシューズ。
◆2つの異なるレーシングシステムを使用することで、フィット感を変えることができるAKU独自のデュアルフィットシステム(DFS)。
◆トラクション(牽引力)とグリップを最大25%向上させるVibram Traction Lugテクノロジーを採用。
AKUは、トレッキングシューズ・登山靴のブランドです。
本社は山岳地帯であり、スポーツシューズの生産が盛んなイタリア・モンテベッルーナにあります。
AKUの登山靴は、このイタリア本社で職人の手によってプロトタイプが作られ、イタリア近辺の山や渓谷、氷河、モンブランなどの環境で実際に履き、テストが行われた上で販売されます。
ヨーロッパの豊かな自然に囲まれ、山のプロと登山靴職人の手により作り上げられるAKUの靴。そのブランドのこだわりとインスピレーションを是非ご覧ください。
AKU(アク)の特集ページ 〉

良い状態を持続させるために、メンテナンスは欠かせません

登山靴の各部位名称
登山から帰宅したら、汚れた登山靴をそのまま放置していませんか?
山の中を楽しく安全に歩けるのも、登山靴があってこそ。
靴の状態チェックも兼ねて、使用後のお手入れを定期的に実施しましょう!
①まず初めに行うことは、メンテナンスをしやすくするため靴紐とインソールを外すことです。
外した靴紐は切れそうな箇所が無いか確認しながら水洗いして、撥水スプレーをかけておきます。
インソールも水洗い可能なものであれば洗った方が衛生的です。靴に戻す前にしっかり乾燥させることも大切です。
②ソール(靴底)の泥汚れや詰まった石を取り除きます。
汚れやをそのままにすると劣化を早める原因になるので、タワシやナイロンブラシなど硬めのブラシで水洗いします。
※防水透湿素材を使用した登山靴は、靴内部に水が入り込まないように注意して下さい。
※ソールの劣化状態を目視で確認することもお忘れなく(すり減りや亀裂、角が減っているなど)
③靴の中に入り込んだ砂利を振り落としてから、アッパー(靴本体)の汚れを落としていきます。
【革製登山靴の場合】
靴ブラシ(馬毛や豚毛などそこまで毛が硬くないもの)やクレープブラシで汚れを落とします。汚れがひどい場合は軽く水洗いしてから靴に使えるギアクリーナーを使用しましょう(湿っている状態でかけるタイプの保革・撥水剤は、このタイミングで使用します)
【テキスタイル(布製)登山靴の場合】
テキスタイル生地を傷めないように、スポンジや雑巾などで拭き取るように水またはぬるま湯で洗います。
④全体の汚れを落としたら、風通しの良い直射日光を避けたところに置いて数日かけてしっかり乾燥させます。
この際、靴内部の湿気取りや型崩れ防止のために靴用の乾燥材を入れたり、布や古紙を詰めておきましょう。
また、接着剤が溶ける恐れがあるためストーブの近くなど火元の近くで乾かすのは止めましょう。
⑤仕上げとして、撥水・保革処理を行います。
革製登山靴の場合は、おすすめは保革と撥水を一度にできるスプレータイプです。クリームやワックスを塗る場合は、風合いが変わる可能性がある点に注意しましょう。
布製登山靴の場合は、防水透湿素材に対応した撥水スプレーを吹きつけます。
※スプレーやクリームは、各商品掲載の使用方法や注意書きをよくお読みいただいてから適切にご使用下さい。
⑥保管についてはインソールと靴紐をもとに戻し、直射日光、高温多湿な場所を避け、風通しの良い場所で保管します。
高温多湿の状況を引き起こすような保管方法(購入時の靴の箱に戻す、ビニール袋に入れる、車のトランクに放置する)は劣化のスピードを早める一因になるのでご注意ください。
また、保管時は型崩れを防止するため、シューキーパーや新聞紙など詰め物をして、靴紐を一番上まで軽く締めた状態で保管しましょう。
あらゆるアッパー素材の靴(皮革・ナイロン)にお使い頂ける万能タイプの撥水・耐汚スプレーです。
シューズの洗浄後、濡れた状態のままで使用する撥水剤。撥水加工と保革・保湿を施せるので革製登山靴におすすめ。
素材にダメージを与えることなく、強力な洗浄力で汚れを落とす、シューズ、リュック使用素材全般に使えるクリーナー。
しなやかな馬毛を用いた手のひらサイズのクリーニング用ブラシです。

疲労軽減・バランスの向上・むくみの予防など
登山靴と一緒に購入を検討して頂きたいアイテムの一つにインソールがあります。
登山靴を購入したらもちろんインソールは付属してきますが、「シダス」や「スーパーフィート」、「B+インソール(ホシノ)」などのインソールメーカーが出している機能性インソールに入れ替えることにより、足のトラブルの予防・改善やパフォーマンスアップが期待できます。
登山においては長時間靴を履いたままの場合も多いため、足のむくみ予防やフィット感向上による靴ズレの防止に役立ち、靴や足のトラブルで悩まされることが減りますので、より快適に歩けるようになって登山に集中できるようになるのです。
機能性インソールは、元々入っていたインソールの形に合わせてカットしたり、多少小さめにしたりと調整が必要です。
石井スポーツ各店では、インソールの選び方やカットのご相談も承っておりますので、お気軽に店舗スタッフまでご相談ください。
石井スポーツ店舗一覧 〉
クッション性と適度なグリップ力、ボリュームある厚みが特徴。踵にはソフトEVAパッドを採用し、クッション性をアップ。ニューアナトミカルEVAシェルがより足型にフィットしたサポートを可能に。
しっかり形作られたアーチ形状と適度な柔軟性・反発力をもつタイプで、疲労等により足のアーチが落ちてきて足がむくんでしまうのを防ぎ、長時間の歩行でも快適な足入れ状態をキープしてくれます。
伝統的なサポート&ハイパフォーマンス。深いヒールカップが特徴。ラインアップ中最もサポート力と衝撃吸収性能に優れたモデル。足のアーチ構造を整え、スネの角度や向きを正常な状態に導きます。

靴下の厚みで靴を履いた際のフィット感は異なってくる。
長時間同じ靴を履いたままで行動する登山において、靴下選びも登山靴を選ぶのと同じくらい重要です。
まず前提として覚えておいて頂きたいのは「靴と靴下(の厚み)はセット」で考えるという事です。
例えば日常生活においては夏は薄い靴下で、冬は厚手の靴下でと靴下の厚みを季節によって変える方も多いと思いますが、登山においては何よりフィット感が重要なため、夏でもそれ以外の季節でも靴が同じなら靴下の厚みは基本変えません。
そのため、登山用靴下(アウトドアソックス)は、吸汗性に優れたウール素材と耐久性に優れた化繊素材とを組み合わせて作られていて、暑い時期に厚手の靴下を履いても快適に歩き続けられるようになっています。
また、厳冬期を除き靴下は1枚履きを基本とします。クッション性を持たせるために重ね履きをする選択も確かにありますが、靴下どうしでのズレが起きる可能性はあります。
同じ重ね履きでも「薄手」の靴下の中で元々インナー用として開発されている商品については、サイズ感を損なうことなく蒸れ軽減など快適性を向上させる事が出来ますので、こちらはおすすめです。
靴下の厚みに関しては大まかに分けると「薄手」「中厚手」「厚手」に分けられますが、履く登山靴のサイズ感により「中厚手」と「厚手」の靴下の中から適度なものを選択するのがよいでしょう(薄手はローカットシューズ向けやインナー用)
言い換えると、登山靴のフィット感を今より改善させたい場合は、履く靴下の厚みを変えてみるというのも試す価値は十分あります。
登山用靴下(アウトドアソックス)の商品一覧 〉
【薄手(インナー用)】肌に直接履き、吸汗性のあるソックスを重ね合わせることで、足のドライを保ちながら、汗や外からの濡れによる不快感とさまざまな足のトラブルを軽減する。

自社で「製靴工場」があるのが石井スポーツの強みの一つ。
石井スポーツには、「登山靴技術研究所」という看板を下げた、登山靴を中心とした修理・製造全般を行っている自前の製靴工場があります。
この製靴工場では、AKUのソール交換対応や、各店舗に持ち込まれたお悩みを抱えている方の登山靴の修理・調整・当たり出しなどを日々行っております※
人の足型は千差万別で、登山靴との相性も完璧とはいかないかもしれません。
ですが、石井スポーツはこの製靴工場を筆頭に、購入後の靴の調整や修理と言ったアフターサービスも充実させてお客様の不安解消に努めております。
もちろんヨドバシ・ドット・コムで購入された登山靴も同様に対応させて頂いておりますので、安心してお選び下さい。
登山靴技術研究所(石井スポーツ製靴工場)のご紹介 〉
※修理受付及びご相談窓口は石井スポーツ各店舗となっております。詳細についてはお気軽にお問い合わせください。
人気のメンズハイキングシューズ
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- 登山靴の寿命はどれくらい?
- 3~5年が一つの目安です。
これはアウトソールのゴムのすり減り・硬化によるグリップ力の低下や、アッパー(靴本体)とソール(靴底)をくっつけている接着剤の劣化、ミッドソールにウレタンを使用しているものは加水分解による劣化、アッパーの摩耗や破れが発生するためです(高温多湿の場所で長期間保管していたり、柔らかいソールの靴でハードな登山を繰り返すと、更に寿命が短くなることもあり得ます)
ミッドソールの使用素材にもよりますが、最悪の場合、登山中に突然ソールが剥離するというアクシデントに見舞われる可能性もありますので、年数が経過している靴や保管状況が悪い、あまり使用していない靴は新しい靴への買い替えやソールの張替え(条件有)を検討されることをおすすめしております。
使用の有無に関わらず - 劣化はどのように見極める?
このような劣化のサインを見逃さないためにも、登山から帰宅したらメンテナンスすることを習慣づけるようにしましょう。
ソールを目視や触ってみて点検します。例えばアウトソールが大きくすり減っていたり、ミッドソールが露出が見られたり、ミッドソールやラバーランドが大きくひび割れていたり、ソールとアッパーの境界を手で広げてみようとしたら接着部が剥がれそうな兆候が見られたり―。- もし登山中にソールが剥離したら?
応急処置は、手元にある紐・コードやテープでソールが剥がれ落ちないように巻き付けます。細引きや予備の靴紐、テーピングテープやダクトテープをもしものために、ファーストエイドキットの中に入れておくことをおすすめいたします。
応急処置を施して、下山のため計画を見直しましょう(縦走中の場合は、落ち着いて今後の判断や応急処置ができる山小屋をまず目指しましょう)- ソールの張替えについて知りたい
ソールの張替えが可能なのは、一部のトレッキングシューズやマウンテンブーツなどの剛性に優れたタイプです。ソールやアッパーが柔らかいハイキングシューズ等はお受けできない場合がございますが予めご了承ください。
ソールの張替え納期は、修理委託先の状況によりますが早くても1か月程度、長くて3か月以上かかる場合もございます。オフシーズンなど暫く履かないタイミングを見計らって余裕を持って依頼されることをおすすめいたします。
修理内容、金額、納期等の修理の詳細につきましては、窓口である石井スポーツ各店舗へお問い合わせください。
ソール(靴底)の張替えについては、まず前提条件として靴により張替え可能なものと張替えできないものがあります。- 新品の靴の履きならしは必要?
靴紐をきちんと締めて、出来れば土の地面や坂道、階段などなるべく実際の登山に近い動きが出来る環境で30分以上歩いてみましょう。街中に近い簡単なハイキングコースでテストしてみるのもおすすめです。
靴が足に馴染むまでは、部分的な当たりや気になる箇所が出てくることもあるかもしれません。そのような場合はお近くの石井スポーツにご相談頂ければと思います。
どのような靴でも、まずはご自宅周りなどで履きならしを行うことを推奨しております。- 靴ひもの締め方のポイントは?
- 靴ひもはキッチリ締めましょう。
靴ひもを締める際はカカトをヒールカップに合わせてつま先部に隙間を集めるため、カカトを地面にトントンとさせて、そのままつま先を上げたままの姿勢で締めていきます。
靴ひもは、一番下(つま先側)から順繰りに締め上げていきます。痛くならない程度に強めに締めていき、甲から足首にかけてが丸く包み込むようにしっかりフィットさせます。
マウンテンブーツなどシューズ丈が長めでフックの数が多い場合は、平地や登りでは一番上のフックをあえて外すと足首が幾分動かしやすくなるので試してみて下さい(下りでは一番上のフックまでしっかり締めましょう)
斜面、特に下り坂で足がズレるとトラブルの原因になるので、 - ローカットシューズで登山をしてもいい?
一方で、脚力・体力にあまり自信がない方や山歩きの技術にまだ不安がある方は、足首までしっかりホールドしてくれるミッドカット・ハイカットの登山靴の方が着地が安定するので安心安全に歩けるかと思います。
アウトドアブランドが出している、滑りにくい靴底のローカットシューズであれば、もちろんコースや荷物の重さ次第ではありますが登山で使用することができます。健脚の方や、スピードハイクを志向される方は機動力重視でローカットシューズを選択する場合もあるでしょう。足首の捻挫にはご注意ください。- 岩場やテント泊は何で剛性のある登山靴がいいの?
- 靴自体が安定した土台となり脚や体をしっかり支えてくれて、着地の度に衝撃がかかる岩場や、つま先でバランスを取るような難所、重たい荷物を背負っているような状況下でも安定して負担が少なく歩けるためです。
柔らかい登山靴は平地や緩斜面を歩きやすくするためソールが曲がるようになっていて、岩場や難所でバランスを取る際にどうしてもご自身の脚力・筋力に依存するところが大きくなります。
また、柔らかい登山靴で岩場や重たい荷物を背負って歩きますと靴へのダメージも大きくなるので、寿命を早める原因になる可能性もあるのです。
近年はトレッキングシューズやマウンテンブーツの軽量化も著しく、平地や緩斜面の歩行性能も向上していますので、日本アルプスやテント泊登山などを検討されているの方は、剛性に優れたモデルも候補に入れてみてはいかがでしょうか。
ソールやアッパーの剛性がある(硬い)登山靴の方が、 - アイゼンはどんな靴でも付けられる?
- 登山靴とアイゼンには相性が存在します。また、ソールやアッパーが柔らかいハイキングシューズにアイゼンを装着しますと、アイゼンを固定するためのバンドやバックルの締め付けが上手くいかず歩行中外れる恐れや、アイゼン歩行による着地時の衝撃、締め付けにより足が圧迫されて悪影響を及ぼす可能性などが考えられます。
そもそもの話になってしまいますが、アイゼンを必要とするような山や季節に柔らかいハイキングシューズで登るのは、安全性の面からもおすすめできません。アイゼンの装着を予定されているなら、アイゼンの装着や歩行の衝撃に耐えうる剛性を持ったマウンテンブーツやトレッキングシューズを選択しましょう。
アイゼンの詳しい詳細やご相談については、石井スポーツ各店舗にお問い合わせください。 - ウィンターマウンテンブーツって何?
通常の登山靴と違い、アッパーに保温材が封入されているのが特徴で、冬の厳しい寒さから足を守ってくれます。
あくまで雪山で履く登山靴ですので、通年通しては着用しませんのでご注意ください。
また、本格的な10本~12本爪アイゼンの使用を想定しているため、ソールも登山靴の中で一番硬い部類に入ります。
ウィンターマウンテンブーツ(雪山用登山靴)は、雪山登山で履く登山靴です。