スキー チューンナップ特集
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①事前準備
ワクシングに入る前に、用具の状態を確認しましょう。
★主なチェック項目
ワクシングブラシ
ブラシの汚れや毛先の乱れなどは作業効率が上がりません。汚れを落としたり、買い替えなどでブラシをベストな状態にしておきましょう
スクレーパー
使い込むたびに、カドが丸くなりワックスを剥がす効率が落ちていきます。サッと済ませたいワックスの剥がし作業。サンドペーパーやスクレーパーシャープナーなどをつかって、切れ味を取り戻しておきましょう。
ワックス
使用したいワックスの残量を確認しましょう。一人分の消費量はスキー板も、スノーボードも少なくはありません。できればワクシングをかけた時にチェックが出来るとベストです。
リムーバー
汚れ落としは、滑走面だけではなくトップシート(表面)などにも使用します。また、スクレーパーなど作業用品にも使う事もあり、消費量は意外と多いアイテムです。足りなくなる前にしっかり準備しておきましょう。
②汚れを落とす(0:21~)
トップシーズンは、春先と違って雪面がきれいな状態なのですが、滑走時に雪面からピックアップするチリやホコリで意外と汚れます。滑走面をキレイにしてワクシング。このルーティンはワクシング効果を損なわないためにもしっかり行いましょう。
作業台にスキーバイスをセットし、スキー板を固定します。この時スキーブレーキが上がったままに出来るゴムバンドがあると作業がより楽に行えます。
リムーバーを滑走面にまんべんなく吹きかけ、滑走面の汚れをふき取ります。拭き取った後で、ブラシを使ったクリーニングに移ります。
ブラッシング作業は、滑走面の酸化膜を取り除くことができ、ワックスの吸収力を向上させることが目的です。その目的に合わせて作られたブロンズ・スチール製のブラシを使用します。
ブラッシングはスキーのトップからテール方向に向かってかけていきます。
ブラッシング後は、滑走面に残った汚れををウェスなどで拭き取り、クリーニング完了。
③ワックスを塗る(1:07~)
クリーニングが終わった滑走面に、ワックスをワクシングアイロンで塗り込みます。
まずは、スキーバイスのセンター部分の固定を解除しておきます。この作業では固定する必要はありません。
ワックスには、それぞれメーカーの推奨温度が設定されているので、それにあわせてアイロンの温度を設定します。
温まったアイロンで、ワックスを溶かし、滑走面に落としていきます。
ワクシングペーパーをアイロンの下に敷いた状態で、滑走面に落としたワックスを均一に伸ばしていきます。アイロンの硬いコテ部分が滑走面に直接触れずに済むので、走面へのキズや焦げ付きなどを防ぐことが出来るからです。
それでも、アイロンを滑走面の一定の箇所に止めてしまうと、滑走面を焦がす要因となります。止めずに動かしましょう。この時も、スキーのトップ位置からテールに向かってアイロンを動かします。
均一に伸ばすことが出来たらこの工程は終了です。
作業直後の滑走面は熱を帯びています。室温に戻るまで待ってから、ワックスを剥がしましょう。なお、外の空気にあてて急速に冷やすことは控えましょう。
④ワックスを剥がす(2:23~)
滑走面が室温にもどったら、ワックスを剥がします。まずはサイド側に垂れたワックスの除去、それから滑走面のワックス除去に移ります。ここでも、滑走面はスキーのトップ位置からテールに向かって剥がし、ブラッシングを行います。
スクレーパーで滑走面の上に残ったワックスを削り落とします。徹底的に落とそうとすると、スクレーパーの硬さで滑走面にダメージを与える要因となります。削りカスが出てこなくなってきたら、次のブラッシングに移ります。
削りカスが出てこなくなってきたら、ブラッシング作業に移ります。滑走面にはストラクチャーと呼ばれる微細な溝が存在します。そこに入り込んだワックスはスクレーパーの形状では削り取れませんので、ブラシで掻き出してキレイにしていきます。
ブラシはワックスを剥がした時に使用するものを使います。仕上げ方でいくつかの種類がありますが、シンプルに仕上げるならナイロン素材のブラシ一つで問題ありません。より仕上がりを重視する場合はナイロンブラシで掻き出してから、馬毛ブラシなどを使って仕上げていきます。
ナイロンブラシでカスが少なくなったら、仕上げ用のブラシでさらにブラッシングします。繰り返しブラッシングをすると、カスが減り、滑走面に光沢が出てきます。ナイロンブラシのみで行う場合、次の工程に移ります。
ファイバーテックスをブラシの取っ手に巻き、滑走面を磨き上げます。この時の力加減は強く擦り付けず、軽いタッチで仕上げていきます。
フィニッシングパッドでワックスのカスやブラッシングで発生した静電気を取り除き、ホットワクシングの工程は終了となります!
必要アイテム・手順
ワクシングテーブルやアイロンが無くても、ワクシングが可能な「固形生塗り」タイプは、作業に必要な場所を最小限に、少ない作業時間で対応できることがメリットです。
固形タイプのワックスを使用することで、エアゾールタイプよりも持続性があることが特徴です。
固形生塗り編で使用しているワックス「トコ エクスプレス Rub-On」には、パッケージにコルクシートがついているため、コルクを忘れてもパッケージで対応できます。
※コルクシートが薄いため、長い期間の使用には耐えられない可能性があります。その際はワクシングコルクを代用してください。
動画では、作業のしやすさを目的に椅子を使用していますが、テーブルの上に発泡スチロールのブロックなどでも代用ができます。
必要アイテム・手順
ワックス自体が液体・クリーム・ペースト状など、ワックスが伸ばしやすいため、滑走面に塗ってから作業完了までの所要時間が一番短くできるワクシング方法です。
簡易ワックス(リキッドタイプ)編でもオススメのアイテムは、「リムーバースプレー」「ワックス」「コルク」です。
ストッパーバンドは生塗り時にも効率アップが可能です。特に、塗ったワックスを伸ばす工程から便利さが発揮されます。
ファイバーレーンなどの専用ペーパーは拭き取り時、滑走面に繊維などが残りにくい為、オススメのアイテムです。
コルクは、スポンジよりもしっかり滑走面に伸ばすことが出来るため、ムラを抑え、ワクシング効果を上げることができます。
動画では、室内での作業を想定したワクシングを紹介しています。

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