乾電池・充電池の選び方

テレビのリモコンやゲーム機のコントローラー、ラジコン、電子辞書、目覚まし時計など電池を使用する製品はご家庭にたくさんあります。最適な電池は製品によってさまざま。アルカリ乾電池マンガン乾電池などの乾電池の選び方や種類、くり返し使える充電池の選び方や特徴などをご紹介します。
エネループ

【電池のおもな種類】

電池は大きく分けて使い捨てタイプの一次電池、充電タイプの二次電池の2種類です。

種類 特徴
一次電池 アルカリ乾電池 乾電池の大半を占めています。大きな電力が必要な機器に適しています。
マンガン乾電池 一番古くから使われている電池です。小さな電力で動く機器に適しています。
リチウム乾電池 リチウム乾電池はアルカリ乾電池と比べて軽く、約2倍長持ちします。
二次電池 ニカド電池 最大500回の充電に耐え、安定した放電を連続でできる特徴があります。放置しているだけで放電してしまったり、本来の充電容量が減ってしまうメモリー効果が発生する欠点もあります。
ニッケル水素電池 ニッケル水素電池はニカド電池の約2倍の容量を持っており、有害物質のカドミウムを含まないのが特徴です。ニカド電池と同様の欠点もありますが、それらの欠点が少ないエネループや充電式エボルタなどがあります。

メモリー効果とは?

充電池を完全に使い切らない状態で継ぎ足し充電をすると、実際よりも持ち時間が短くなることがあります。
これは見かけ上、使用可能な容量が減ってしまい、電池残量があるにもかかわらず、残量がゼロと認識されてしまうことにより起こります。
しかし、電池自体の容量が減ったわけではないので、リフレッシュさせることにより本来の電池の性能をとり戻すことができます。

リフレッシュとは?

リフレッシュとは、一度電池を空になるまで放電してから充電することです。
具体的には、充電池に対応している機器で電池切れまで使用するか、市販のリフレッシュ機能をもった充電器を使い空にする必要があります。
放電しすぎると、電池を傷めてしまうので注意が必要です。

【使用機器にあった電池選び】

◎=推奨  ○=使用可

機器名 アルカリ乾電池 マンガン乾電池 ニッケル水素電池 リチウム乾電池
電子辞書  
デジタルカメラ
シェーバー  
電動おもちゃ  
リモコン  
懐中電灯(LED)
ポータブルラジオ  
掛け時計・置き時計    
ガスレンジ着火用    
ゲーム機のコントローラー  
電池ラインアップ アルカリ乾電池はこちら> マンガン乾電池はこちら> ニッケル水素電池はこちら> リチウム乾電池はこちら>


■乾電池の正しい使い方

(1)電池を使い切ったら、早めにとりだしましょう
使い切った電池を長いあいだ、機器のなかに放置すると液漏れなどを起こして機器を傷めてしまいます。使い切ったら、早めに処分しましょう。
※処分するときは電極(プラス、マイナス部分)にセロハンテープなどを貼り、電池を処分しましょう。万が一使い切っていなかった場合、ほかの金属に触れて、発熱、破裂などの原因になりますので注意しましょう。

(2)種類・メーカーは統一して使いましょう
種類の違う電池を混ぜて使ったり、同じ種類やメーカーでも、新しい電池に使いかけの電池や使用済みの電池をまぜて使うと、発熱、液漏れ、破裂を起こすことがあります。

(3)保管や持ち歩きについて
電池をネックレスやヘアピン、コイン、鍵などの金属製品と一緒に持ち運んだり保管したりしないようにしましょう。
金属は電気を流すため、電池がショートして大きな電流が流れ、発熱、破裂、発火する場合があります。
また、電池を高温多湿の場所に保管すると、端子表面が腐食したりして電池の性能を十分に引き出せなくなる場合もあります。

(4)使用したあとはスイッチを切りましょう
液漏れの多くは、スイッチの切り忘れによる電池の消耗が原因ですので注意しましょう。
また、スイッチのない機器は、常に弱い電流が流れ電池が消耗していますので、長期間使わないときは電池を取り出して、個別のケースなどに保管しておきましょう。

(5)使用推奨期限を守りましょう
電池は使用推奨期限内の使用をおすすめします。期限を過ぎると電池が消耗し、性能の低下や液漏れを起こす場合があります。



【充電池の選び方】

充電池を選ぶ際のポイントのひとつは、「電池容量(mAh)」と「くり返し充電できる回数」です。
「電池容量」と「くり返し充電できる回数」は、基本的には反比例する傾向にあります。
電池容量が多ければくり返し回数は減り、逆にくり返し回数が増えれば電池容量は少なくなります。

【電池容量が多いタイプ】
・カメラのストロボやラジコンカーなど、パワーが必要な機器に向いています。また、1回の使用時間も長いので長時間連続使用したい時に便利です。

【くり返し充電できる回数が多いタイプ】
・パワーをそれほど必要としないリモコンや時計から、マウスや電子辞書、おもちゃなどとにかくオールラウンドに使えることが多いです。

【ボタン・コイン電池】


■ボタン・コイン電池の種類


シリーズ名 種類 特徴 主な使用機器
CRシリーズ リチウムコイン電池 電圧が高く、放置して放電することも少ないので長時間使用する機器におすすめ。 携帯ゲーム機、リモコン、電子手帳、LEDライトなど
LRシリーズ アルカリボタン電池 経済性に優れているため、幅広く使われています。 携帯ゲーム機、時計、電卓、歩数計など
SRシリーズ 酸化銀電池 寿命直前まで電圧がほぼ一定なため、精密機器に使用されています。 腕時計、電子体温計、小型計測器など
PRシリーズ 空気亜鉛電池 ほかの電池よりも容量が大きく、長時間使えるので連続して使う機器におすすめ。 補聴器など


■ボタン・コイン電池の型番

ボタン電池の型番は「電池系」「形状」「寸法」の順に記号で並んでいます。単なる記号として型番を覚えるのでなく、その意味が分かれば自分の使っている電池がより覚えやすくなります。

(1)最初のアルファベットは電池系
・C・・・二酸化マンガン・リチウム

・L・・・アルカリ電池

・S・・・酸化銀電池

・P・・・空気電池


(2)2番目のアルファベットは電池の形状
・R・・・円形(円筒形、ボタン、コイン)

・F・・・角形、平形


(3)数字の部分は寸法
1mm単位の直径と、0.1mm単位の厚みをつなげて、3~5桁の数字で表します。
例えば、「2032」なら、直径20mm、厚み3.2mmとなります。
しかし、直径の数値は小数点以下で切り捨てられるため、直径6.8mm、厚み2.1mmのような場合は、「621」となります。




(4)電池寸法の例外
上記(3)の規格以外で、そのサイズの番号をあらかじめ国際規格で決めているものがあります。

・41・・・直径7.9mm×厚み3.6mm

・43・・・直径11.6mm×厚み4.2mm

・44・・・直径11.6mm×厚み5.4mm


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