【2025年】ミラーレス一眼カメラの選び方 写真も動画も本格的に楽しめるおすすめ6選をご紹介

ミラーレス一眼の選び方
ミラーレス一眼の選び方

最終更新:2025/1/1

スマホカメラによって、身近なシーンは誰でも気軽に撮影できるようになりました。しかし、「情報」としては十分でも、思い描いていた仕上がりの写真をスマホで撮影するのは至難の業です。
シーンに合わせた設定やその場の雰囲気を切り取る、一瞬のシャッターチャンスを捉えるといったことは、ミラーレス一眼などの専用機が最適です。おしゃれに持ち歩けるクラシカルデザインのモデルや連写性能に優れたモデル、動画撮影に秀でたモデル、アーティスティックな写真が撮れるモデルなど、さまざまなカメラがラインアップされています。

ミラーレス一眼の選び方ポイントや、使用スタイルに合わせたおすすめモデルをご紹介します。

ミラーレス一眼のメリット



ミラーレス一眼はレンズ交換式カメラ

ミラーレス一眼はボディとレンズを組み合わせて使用するデジタルカメラです。ポートレートや超望遠、マクロ撮影など、使用シーンや被写体に合わせて最適なレンズに付け替えて撮影することができます。また、大きく高性能な撮像センサーを搭載しているため、ボケ描写を活かした奥行き感のある撮影や、高感度(暗いシーンや高速シャッター)での撮影も画質の低下を最小限にして撮影が可能です。

レンズ交換式カメラ

スマートフォンとミラーレス

現在のスマートフォンは、複数の背面カメラを搭載したモデルが主流で、撮りたい画角に合わせて切り替えることができるようになっています。スマートフォンの場合はレンズではなく、それぞれが独立したカメラになっているのが特徴です。カメラ自体を別のものに切り替えるため、画角だけでなく画質・画素数、使用できる機能も変わってしまいます。日常の写真などはスマートフォンで気軽に撮影できますが、しっかりと撮影意図を写真に反映させたい場合は、レンズのみを交換するミラーレス一眼がおすすめです。


スマートフォンとの違い


ミラーレス一眼の選び方



【ポイント1】イメージセンサーサイズをチェック

高性能・高画質なカメラが欲しい方、小型軽量なカメラが欲しい方、どちらも重視するべきポイントが、イメージセンサーの大きさです。レンズが捉えた像を電気信号に変換する部分で、フィルムにあたる重要なパーツです。画素数が同じカメラ同士なら、センサーが大きい方が1画素の面積が大きくなるため、画質の面では有利になります。しかし、その分ボディやレンズといったシステム全体が大きくなってしまうという問題もあります。センサーのサイズが小さいカメラの方がコンパクトで気軽に使えるという面ではメリットがあるため、撮影スタイルに合わせて選ぶようにしましょう。



・35mmフルサイズ
標準的な35mmフィルム1コマと同等のサイズ。中級以上のユーザー向けモデルが多かったサイズですが、近年は初めての購入からフルサイズを選ぶ方も増えています。

・APS-Cサイズ
入門~中級クラス向けのラインアップが充実。映像処理が進化したことで高画素化も進み、フルサイズに匹敵する高画質を実現したモデルもあります。

・4/3サイズ(フォーサーズ)
APS-Cよりさらに小さいサイズ。レンズがコンパクトに設計できるため、動画ユーザーやアウトドアユーザーに人気です。

・1インチサイズ
高級コンパクトカメラやカメラ機能に特化したスマートフォンなどで採用されており、ミラーレス等には及ばないものの、他の機種と比べ頭一つ抜けた画質で撮影できます。

・それ以下のサイズ
iPhone 15シリーズのメインカメラ1/1.3インチをはじめ、通常のデジタルカメラやスマートフォンはミラーレスと比べかなり小型のセンサーを搭載しています。

センサーサイズ



【ポイント2】キット構成をチェック

ミラーレス一眼はレンズとのセット(レンズキット)や、レンズなし(ボディ)といった形態で販売しています。
 基本的にキットのレンズは突出した高性能でない代わりに汎用性が高く、別々に買うよりも安く揃えられます。そのため、最初の1台であればレンズキットでの購入が最適です。特にダブルズームキットに同梱の望遠ズームレンズは軽量で取り回しが良いので、購入時点で使う予定がなくても持っておくと何かと便利です。
 ボディのみで購入するのは、主に買い替えの場合です。同じマウント規格のカメラであれば、既に持っているレンズを使い回せるためです。もう一つの例としては、キットレンズの上位互換にあたるレンズを購入する場合です。役割が被るレンズを複数持っている必要性は薄いため、ボディとレンズキットの差額を欲しいレンズに充てるという買い方です。

キット構成

【ポイント3】大きさ、重さをチェック

ミラーレス一眼はボディとレンズを組み合わせて使用するため、重さを確認するときは両方を合わせた数値をチェックしましょう。
ボディの重さは、400g前後を目安に選ぶのがおすすめです。軽量な本体を選ぶことで、長時間の撮影や持ち運びの負担を軽減できます。
イメージセンサーが大きくなればボディ・レンズとも大きく重くなるため、画質を重視してフルサイズを選ぶ場合は、合わせて1kg程度からが選択肢になります。重ければ安定感が増し、ブレや振動に強くなるなどのメリットもあります。
山岳・アウトドア写真や旅行先でのスナップなどが主な使い方になる場合は、画質面は欲張らずにAPS-Cやフォーサーズの小型カメラを選ぶとフットワーク軽く撮影することができます。

大きさ、重さ

【ポイント4】モニター・ファインダーをチェック

撮影範囲や各種設定を確認するための背面モニター。多くのミラーレスは目線の位置だけでなく、高いところや低いところからも撮りやすいよう、可動式になっています。
可動方式には「チルト」と「バリアングル」があります。
チルト式は上下に角度を付けられるタイプです。モニターは常にレンズと同軸にあるため、構えやすく撮影に集中できます。一部の機種はレンズ側に画面を向けることもできます。
バリアングル式はモニターを横に開くタイプです。180度反転させられるので、画面を見ながら自撮りもできます。一方で、カメラを正面に構えると目線を左に向けながら撮らないといけないため、慣れないうちは違和感があるかもしれません。

モニター・ファインダー

【ポイント5】オートフォーカス(AF)性能をチェック

ミラーレス一眼の大きな強みの一つが、AF性能をはじめとしたレスポンスの速さです。AFに関しては、速さと精度の両方が重要になってきます。
子どもや乗物、動物といった動く被写体の撮影で失敗したくないなら、像面位相差AF(ハイブリッドAF・デュアルピクセルCMOS AF)と呼ばれるAF方式のものを選ぶと、より素早く正確なピント合わせが期待できます。
また、被写体認識・追尾性能にも注目。人物の顔認識に加え、さらに精度の高い瞳認識、ペットの顔や乗り物を優先してピントを合わせる機能など、より優れた被写体認識性能を備えた機種もあります。

AF性能

【ポイント6】スマートフォン連携機能をチェック

ミラーレス一眼の多くは、スマホアプリとのワイヤレス接続に対応しており、スマホをリモコンとして使用したり、撮影データを転送したりといった機能が使えます。接続方式はWi-FiとBluetooth接続があり、特にBluetoothの拡張仕様「BLE(Bluetooth Low Energy)」を搭載したモデルは、ペアリングを済ませておけば操作不要で順次スマホにデータが送られます。SNSなどでいち早く写真をシェアしたい方には必須の機能といえます。

スマホ連携

【ポイント7】動画性能をチェック

ミラーレス一眼は動画性能も上がっており、ビデオカメラの代わりとして使用する方が増えています。4K画質に対応したモデルがほとんどになっていますが、機種によっては連続30分以上は撮影できない、機体が発熱すると終了することがあるなどの課題もあります。動画性能を重視する方は、機体の排熱設計などの部分にも注目しましょう。
動画撮影には、ピント合わせがスムーズで静かな「ステッピングモーター」搭載レンズがおすすめです。キットレンズにも搭載されているものがあるので、チェックしておきたいポイントです。

動画性能

よくあるご質問


画素数が多いほど画質は良くなる?
画質を決めるのは画素数よりも、1画素あたりの大きさが重要です。1画素が大きいとより多くの光を取り込めるため、階調の表現力や高感度設定での画質が高くなります。イメージセンサーが大きければ画素数と1画素の大きさを両立できるため、より高画質で撮影できるということになります。ただし拡大・トリミングなどはしやすくなるため、画素数が多くて無駄ということはありません。
レンズはどのカメラにもつけられる?
レンズとカメラボディにはそれぞれ「マウント」と呼ばれる規格があり、適合している組み合わせのみ装着できます。また、マウントは合っていてもAPS-C用のレンズをフルサイズカメラに取り付けると撮影範囲などが制限されることもあるため、適合するマウントとセンサーサイズかを確認して選びましょう。
>詳しくは「交換レンズの選び方」をチェック
防塵防滴を謳うカメラは雨の中でも撮影できる?
ミラーレスの防塵防滴が正しく効果を発揮するのは、カメラボディとレンズ両方が防塵防滴設計である必要があります。レンズが防塵防滴でないと、マウント部からカメラ内部にも水が入ってきてしまいます。また、豪雨の中では防振防滴であっても水没する可能性が高いため、レインコートなどを被せて撮影しましょう。
メモリーカードはどれを使ってもいい?
ミラーレス一眼には、書き込み速度と信頼性の高いメモリーカードを使用しましょう。連写を使用する場合は「最大書込み速度」、動画を撮影する場合は「最低保証速度(スピードクラス)」が重要になります。例えばカメラが2400万画素なら最高画質のJPG画像1枚は約8MB、4K動画は1秒につき約10MB使用しますので、連写速度などを加味して力不足にならないカードを選ぶ必要があります。
>詳しくは「SDメモリーカードの選び方」をチェック

ヨドバシ・ドット・コム おすすめモデルのご紹介



カメラまかせで写真も動画も簡単・キレイ

キヤノン EOS R10 RF-S18-150 IS STM レンズキット
一眼レフカメラの入門モデルとして大人気だった「EOS Kiss」シリーズのフレンドリーな操作感を継承。驚くほどコンパクトで優秀なオート機能と使いやすいタッチパネルで、誰でも安心して撮影を楽しめます。
> 詳しく見る

クラシカルなデザインが写欲を高めてくれる

ニコン Z fc 16-50 VR レンズキット
機能別に分かれた3つのダイヤルなど、クラシカルなデザインと操作性がスタイリッシュな一台。もちろんオートでもキレイに撮影してくれるため、手軽に撮りたい方から、一眼カメラならではの楽しみ方を味わいたい方まで幅広いユーザーにマッチします。
> 詳しく見る

タフで高性能なのにコンパクト!アウトドアに最適

OM SYSTEM OM-5 14-150mm II レンズキット
どこにでも持って行ける防塵・防滴・耐低温設計の小型軽量ボディー。キットの約11倍ズームレンズ1本でさまざまなシーンを撮影できるため、荷物がかさばる山登りなどでも活躍します。星空や花火、川の流れなどを手軽かつ臨場感たっぷりに撮れる機能も搭載しています。
> 詳しく見る

ミラーレスの機能を動画撮影に特化させたVLOGモデル

ソニー VLOGCAM ZV-E10 II ダブルズームレンズキット
日常を動画で切り取ってSNSやYouTubeで共有して楽しむ「ビデオブログ(VLOG)」に特化したモデル。人物をより明るくキレイに写す機能や高性能な内蔵マイクを、カメラ任せで使いこなせます。ダブルズームキットなら、ハンディカムのように家族や学校のイベントをアップで残すこともできます。
> 詳しく見る

カメラの楽しさにより深く触れられるフルサイズ

パナソニック LUMIX S9 18-40 広角ズームキット
フルサイズとは思えない小型・軽量ボディと、スマホ感覚で使える広角レンズのセット。強力な手ブレ補正や高速・高精度な空間認識AFにより、野生動物の毛並みの質感や、森林風景を織りなす木々の立体感も目で見た以上に再現します。パナソニック純正レンズのほか、シグマ製の幅広いラインアップのレンズも使用可能なので、表現できるシーンが大きく広がります。
> 詳しく見る

どこへでも持って行きたくなるフルサイズ高倍率ズームレンズキット

ニコン Z 5 24-200 レンズキット
上位機種譲りの高性能に加え、自分好みの雰囲気で写真を残せる機能を多数搭載。見やすい電子ファインダー、右親指だけで操作できるボタンやダイヤルの配置など、撮影に集中するための設計が盛り込まれており、初めての方から幅広いユーザーが使いやすいモデルです。
> 詳しく見る


関連する特集ページを見る

ミラーレス一眼に関する【2025年】ミラーレス一眼カメラの選び方 写真も動画も本格的に楽しめるおすすめ6選をご紹介以外のHowToページをご紹介致します。

【2025年】動画撮影機能で選ぶミラーレス一眼特集  おすすめ6選をご紹介

【2025年】動画撮影機能で選ぶミラーレス一眼特集 おすすめ6選をご紹介

子どもの成長記録や学校行事、YouTubeへの投稿など、手軽に高画質ムービーが撮影できるおすすめモデルをご紹介

【2025年】フルサイズミラーレス一眼カメラおすすめ9選

【2025年】フルサイズミラーレス一眼カメラおすすめ9選

フルサイズ機ならではのメリット、おすすめ人気モデルをご紹介

【2023年最新】動画撮影におすすめのミラーレス一眼特集

子どもの成長記録や学校行事、YouTubeへの投稿など、手軽に高画質ムービーが撮影できるおすすめモデルをご紹介