富士フイルム初の中判ミラーレスカメラ「GFX 50S」
80年以上の歴史を持つ、画像設計技術の融合。中判フィルムカメラを開発・製造し続けてきた富士フイルムが遂に到達した、世界最高峰の写真画質がここに。
新たな写真の世界を切り拓く、「GFX 50S」
■中判サイズCMOSセンサー
富士フイルムが培ってきた中判カメラの技術と最新のデジタル技術が融合した、中判サイズ43.8×32.9mmの大型CMOSセンサーを搭載。有効画素数5140万画素を誇り、高性能を誇るGFレンズとの組み合わせで、コマーシャルフォト、ファッションポートレートから風景写真までプロ写真家が求める階調性能と解像力を実現します。
また、独自の技術で光を集めるマイクロレンズの形状と光を受け取るフォトダイオードのプロセスを最適化、高い解像感と広いダイナミックレンジを実現ています。最低標準感度は「ISO100」、14bitRAWデータが実現する約14段のダイナミックレンジは様々な撮影フィールドで肌の質感や木々の緻密な描写など豊かな写真表現を可能にします。
■X-Processor Pro
画像処理エンジンには最新のX FUJIFILMシリーズでも高評価のX-Processor Proを搭載。5,140万画素を誇る大型センサーのポテンシャルを最大限に引き出します。富士フイルム独自のフィルムシミュレーションによる美しい色再現をはじめ、8bit TIFFへのカメラ内RAW現像、コントラスト方式によるAF、起動時間、レリーズタイムラグ、撮影間隔など全てのパフォーマンスを高い処理能力で高速・最適化しています。
■堅牢性、耐久性に優れる大口径「Gマウント」
マウント径は65mm、フランジバック26.7mm、最小バックフォーカス16.7mmの「Gマウント」。ボディとレンズを同時開発することで、GフォーマットセンサーとGFレンズの性能を最大限に引き出しています。ミラーレスシステムのメリットを活かした短いバックフォーカスによりレンズ設計の自由度を高め、GFレンズの小型化・高性能化・高速化にも寄与しながら、周辺光量の低下を防ぎ、画面のすみずみまで精細な描写を実現します。
新規設計の「GFレンズ」は、将来を見据え、1億画素のセンサーにも対応できる解像力を実現。また、レンズ鏡胴には「Xシリーズ」で好評の絞りリングを備え、写真家の直感的な操作に対応します。また、新たに絞りリングにも「C(コマンドダイヤル)ポジション」を追加し、絞りをボディのコマンドダイヤルで変更可能にしました。
電子ビューファインダー
ファインダー倍率0.85倍、視野率100%、369万ドットの着脱式有機EL電子ビューファインダーを標準装備。5枚構成の贅沢なレンズにより高い視認性を誇ります。-4m(-1)~+2m(-1)の視度調整が可能です。
EVFチルトアダプター
別売のEVFチルトアダプターEVF-TL1を間に付けることで、縦チルト(0°~90°/5段階)、横回転(±45°)させることができます。ウエストレベルや縦位置撮影などで変化に富んだ構図作りを可能にします。
液晶モニター:3方向チルト
背面液晶モニターには、3方向チルト式液晶を採用。横位置撮影時には上下に、縦位置撮影時は上方向にチルト。常にレンズの光軸上に液晶が位置するため、ハイアングルやローアングルでの撮影も快適です。
液晶モニター:タッチパネル
3.2インチ、約236万ドットの静電式タッチパネルディスプレイを採用。AFエリア選択、RGBヒストグラム表示、3D電子水準器表示、ライブビュー拡大などを直感的操作でおこなえます。
サブ液晶モニター
1.28インチの白黒サブ液晶モニターにはシャッタースピード、絞り、感度、露出補正など主要な撮影情報や機能設定アイコンを表示できます。8項目の表示をカスタマイズでき、屋外での視認性に優れています。暗い室内ではボタンによりバックライトのON/OFFも可能です。
防塵・防滴・耐低温
ボディはマグネシウム合金を採用。大型の撮像センサーを搭載しながら小型・軽量を実現しています。さらにカメラ本体の58点にシーリングを施し、水滴やホコリに強い防塵・防滴・耐低温構造によりスタジオだけでなく幅広いフィールド撮影を可能にします。

■フォーカス
9×13(117点)/17×25(425点)のAF測距点と6種類のフォーカスエリア
TTLコントラストAFによるシングルポイント・ゾーン・ワイド/トラッキングを選択可能。シングルポイントの測距点は9×13の117点、17×25の425点でフォーカスエリアサイズは6種類を切り替えることができ、最小サイズではピンポイントのフォーカシングが可能です。
また、液晶モニターの右にはフォーカスレバーを搭載。スティック操作で縦・横・斜めの8方向にフォーカスエリアを移動でき、構図とピント位置にこだわった撮影が可能です。
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顔検出/瞳AF
カメラが自動で顔と瞳の位置を検出してピントを合わせます。左右の瞳の優先も設定できます。
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被写界深度スケール
モニターには被写界深度を確認できる距離指標バーを表示可能。ピクセル基準、フィルム基準の2種から選択できます。
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フォーカスアシスト機能
マニュアルフォーカス時にはフォーカスピーキングと拡大表示で精密なピント合わせを行えます。

■露出
9ダイヤル・リング操作による露出モード設定
シャッタースピードダイヤル、ISOダイヤルと絞りリングの組み合わせにより、絞り優先AE(A)、シャッタースピード優先AE(S)、プログラムAE(P)、マニュアルの4種の露出モードを切り替えられます。また、主要な露出設定はダイヤル式になっているため、電源がOFFの状態でも露出設定を変えられ、次の撮影に備えられます。更にコマンドポジション(C/T)によりコマンドダイヤル操作も可能。

電子水準器
電子水準器は奥行きのあるシーンに向く3D方式。水平垂直が重要な建築写真や風景写真に効果的です。

RGBヒストグラム
RGBと輝度の4種のヒストグラムを表示可能。また、ハイライト警告も同時に表示されます。
■5種類のブラケティング
1回のレリーズで異なる設定の画像を複数枚記録するブラケティングは5種搭載。JPEGだけでなくRAWでの記録にも対応しています。
■保存フォーマット
2つの画像サイズと3種の圧縮率から選べるJPEG、圧縮/非圧縮RAWなどさまざまなフォーマットと画質で記録可能。
RAWファイルのみの撮影時でも、1200万画素のサムネイル画像が同時記録されます。またカメラ内RAW現像で8bit TIFFへの現像・保存も可能です。
■プロカメラマン・ヘビーユーザーに必要な機能を完備
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バッテリー劣化度チェック
バッテリーの劣化状態をチェックできます。カメラ本体と縦位置バッテリーグリップに装着されているバッテリーの劣化状態をそれぞれ0~4の目盛りで表示します。
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ボイスメモ機能
再生画面上でボイスメモを録音可能。撮影画像についての情報を音声で記録することができ、メモを撮ることが難しい場合も手軽に撮影時の状況を残すことができます。最長で30秒まで録音することが可能です。
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EXIF用著作権情報
あらかじめ「作成者名」と「著作権者名」を登録しておけば、自動的に撮影画像のExifにコピーライト情報が追加されます。登録はタッチパネル操作でおこなえます。
■高性能フジノンGFレンズ

真鍮製レンズマウント
レンズマウントは真鍮製を採用。剛性と耐久性に優れ、強い信頼感のもとに撮影がおこなえます。

防塵・防滴・耐低温
カメラ本体と同じく防塵・防滴・耐低温構造。天候や季節などを気にすることなく撮影できます。
【フジノンGFレンズ】
「【フジノンGFレンズ】」をもっと見る専用アクセサリのほか、Xシリーズ用アクセサリにも対応
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縦位置撮影でも光軸を維持したままホールディングを安定させる縦位置バッテリーグリップVG-GFX1には、レリーズボタン、コマンドダイヤル、フォーカスレバー、6個のFnボタンなどが搭載されており、カメラ本体と同様の操作が可能。バッテリーを装填可能で、長時間の撮影にも対応します。
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GX645AF用のHマウントレンズをGFX 50Sで使用するためのマウントアダプター。レンズシャッター、絞り優先AE、マニュアル露出での撮影に対応。マニュアルフォーカスでの使用となります。マウントアダプターには電子接点もあり、個別のレンズ補正データを作成・記録できます。また脱着可能な三脚座も同梱。望遠レンズなど重いレンズでも安心して使用できます。
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大型センサーによる超高画質ムービーをさらに臨場感豊かにするステレオマイクロフォンに対応。カメラ本体にはマイク端子の他、テザー撮影などに使用するUSB3.0、外部モニター出力に使用するHDMIマイクロ端子をはじめ、リーモートレリーズ端子、ヘッドフォン端子などを搭載。パワープラグ入力端子にACパワーアダプターAC-15Vを接続すれば、外部からの電源供給・充電が可能です。ケーブルを固定するケーブルロックを同梱しています。