8K動画撮影対応 フルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」特集
有効約4,500万画素の新開発CMOSセンサーと8K/30P動画撮影機能を搭載した新世代フルサイズミラーレス
「EOS R5」は、新開発のCMOSセンサーや新映像エンジン、RFレンズにより、EOSシリーズ史上最高の解像性能を実現。新たな映像表現を追求したミラーレスカメラです。有効約4,500万画素のCMOSセンサーと新映像エンジン「DIGIC X」による高画質に加え、電子シャッター時の最高20コマ/秒高速連写、動物も補足して逃がさないAF追尾性能を実現。そして、ミラーレスでは初となる8K/30P動画撮影機能、ボディ内5軸手ブレ補正とレンズ内光学手ブレ補正の協調制御による最高8.0段の手ブレ補正効果など、まさに新世代の象徴ともいえる高い撮影性能を備えています。
新RFレンズが登場!
キヤノンRFレンズ
「キヤノンRFレンズ」をもっと見る高画質・高速性能
キヤノンが自社開発・自社生産した35mmフルサイズ約4500万画素CMOSセンサー(画面サイズ:約36.0×24.0mm)を搭載。被写体のディテールまで鮮鋭に描写し、高画素ながらも、常用ISO感度(静止画)は最高51200という高感度撮影を達成しました。また偽色・モアレを軽減するローパスフィルターは、超音波振動する複屈折水晶と、赤外吸収ガラスの独立した2枚の板材で構成。フルサイズセンサーならではの、幅広いダイナミックレンジも魅力。ハイライトからシャドーまで、滑らかな階調表現が可能です。

デジタルカメラに不可欠な画像処理エンジン。EOS R5は、先進の「DIGIC X」を搭載。約4,500万画素CMOSセンサーの高速信号読み出しに対応する「DIGIC X」で高速に信号処理を行い、最高約20コマ/秒の高速連続撮影(電子シャッター時)を可能にしています。進化した画像処理性能により、高画素ながら常用ISO感度最高51200を達成。高ISO感度でも、低ノイズでクリアな画像が得られます。他にも、高度な人物/動物検出を可能にするデュアルピクセルCMOS AF IIや、8K/30P、4K/120P動画撮影の実現にも大きく貢献しています。

●常用最高ISO感度51200を達成
EOS R5の常用ISO感度(静止画)は100~51200。新規開発のCMOSセンサーとDIGIC Xの連携により、高画素と高感度を両立。光量の少ない室内での動体撮影、日没時における野生動物の撮影など、幅広い撮影領域に挑戦できます。拡張ISO感度は、最低ISO50相当(L)、最高ISO102400相当(H)も選択可能です。●長秒時露光撮影と高感度撮影をサポートするノイズ低減機能
長秒時露光撮影と高感度撮影時時、2つのノイズ低減機能を搭載。長秒時露光撮影時(露光時間1秒以上)は、[しない/自動/する]、高感度撮影時は[しない/弱め/標準/強め/マルチショットノイズ低減機能]から選べます。●マルチショットノイズ低減機能の高速処理
高感度撮影時、よりノイズの少ない画像に仕上げる機能です。1回のシャッターで4枚の画像を撮影し、カメラ内で自動合成。解像感を保ったままノイズの少ない1枚の画像として記録します。映像エンジンの高性能化にともない、処理速度が向上しました。画像本来の解像力を、光学補正により復元するデジタルレンズオプティマイザ。新たに[強め]が選択可能になりました。RFレンズ側でも、デジタルレンズオプティマイザ用のデータを保持。大容量・高速通信により、そのデータを瞬時にカメラ側に伝達します。これにより、後処理ではなく撮影しながら、カメラ内で処理を実行。連続撮影枚数にも影響しないため、初期設定から[標準]を適用しています。また動画撮影時の回折補正にも対応しています。

■ ポートレートリライティング
人物を撮影したときの斜光や光量不足を、仮想光源を当てることで手動で補正できます。画像に写る人物から選択した1人の顔または体に対して、照明の照射方向や強さ、照射範囲などを変更可能です。

■ 背景明瞭度
主被写体への影響を最小限に、背景のみの明瞭度を0~4の5段階で変更可能。霞んでしまった風景などをよりシャープに表現できます。

■ 進化したオートライティングオプティマイザ
静止画・動画撮影時に、撮影画像の明るさ・コントラストを自動的に補正するオートライティングオプティマイザ。EOS R5では、カメラ内RAW現像時に、撮影画像の顔領域のライティングを自動で補正する[顔ライティング補正]機能を搭載しました。また、静止画における雲や顔などのハイライト領域や、動画のハイライト部分の階調を改善する効果も追加。[強め]設定時には、明暗差の激しい環境でも、自然なコントラストと美しい解像感で表現できます。

■ 電子シャッター使用時 最高約20コマ/秒の高速連続撮影
CMOSセンサー、映像エンジン、カード書き込み性能などの高速化により、電子シャッター使用時、すべての連続撮影ドライブモードにおいて最高約20コマ/秒の高速連続撮影※1を実現。連続撮影可能枚数は、RAW+JPEGラージ/ファインで約160枚を達成。電子シャッター使用時は、表示フレームレートを向上させる[高速表示]を常に実行します。
EF-Sレンズ使用時を除く。絞り開放時。シャッタースピード、絞り、連続撮影中の絞りの状態、被写体条件、明るさ、レンズの種類などによって連続撮影速度が変化します。

■ メカシャッター/電子先幕使用時 最高約12コマ/秒※で高速連続撮影する[高速連続撮影+]
メカシャッター/電子先幕使用時は、最高約12コマ/秒の高速連続撮影が可能※な[高速連続撮影+]のドライブモードも搭載。シャッターチャンスを逃しにくく、一瞬の美しさを切り取ります。表示フレームレートを向上させる[高速表示]も、RFレンズに加え、EFレンズ、EF-Sレンズ装着時も選択可能です。
RFレンズ、および一部のEFレンズ使用時。
■ HDR PQ HEIF 10bit記録
明暗のメリハリがあり、人間の視覚に近い光と色をリアルに再現するHDR画像を、HDR PQガンマによるHEIF(10bit)で記録できます。カメラ内でHDRからJPEG画像に変換できるので、SDR環境でも効果を確認可能。記録したHEIF画像は、HDR対応ディスプレイに出力し、高階調・広色域のHDR画像を表示できます。動画も記録可能です。

高性能AF
静止画も動画も、より速く、より高精度なAFへ。[デュアルピクセルCMOS AF II]では、高速・高精度・広範囲に加え、ディープラーニングを活用したアルゴリズム[EOS iTR AF X]により、高性能な被写体検出が可能となりました。ライブビュー撮影や動画撮影で、瞬時に被写体を捕捉する高速AFが行えます。

測距可能エリアは、[顔+追尾優先AF]時、最大(横)約100%×(縦)約100%に拡大。全画面でのAFを実現しました。画面の隅に被写体を配置する構図でも、高精度かつスピーディーにAFを実行。これまで以上に自由な構図で被写体を捕捉することが可能です。また任意選択時には最大(横)約90%×(縦)最大約100%に拡大しています。

●測距エリア分割数、最大1053分割に細密化
[顔+追尾優先AF]時の測距エリア分割数が大幅に細密化。最大1053分割(EOS R/RP:最大143分割)で被写体を捉えます。より高精度なAFや意図した通りのポイントでピント合わせが可能です。●世界最速AFスピード0.05秒
「RF24-105mm F4 L IS USM」装着時で世界最速0.05秒というAFスピードを実現。AF応答性に優れ、被写体の一瞬の動きもとらえやすくなりました。●低輝度合焦限界EV-6を達成
静止画撮影時の低輝度合焦限界はEV-6を達成。低輝度環境に応じてフレームレートの最適化や、レンズ駆動制御の最適化を行います。肉眼で視認しにくい暗いシーン、低コントラストの被写体、眩しい環境においても、高精細・電子ビューファインダー(EVF)との相乗効果で被写体を捉えながらAF撮影が可能。■ 人物検出の精度を向上、瞳・顔・頭部検出
人物の認識機能を強化し高精度な瞳検出と、新たに頭部検出が可能に。瞳を検出できる顔の最小サイズが小さくなり、横向きの顔や瞳にも対応。さらに、頭部検出では、後ろ姿にも対応し、スポーツなど被写体の動作が激しい撮影でも、粘り強く追従します。

■ 動物検出で、瞳・顔・全身に対応
「EOS iTR AF X」により、動物(犬/猫/鳥)の瞳・顔・全身の検出が可能に。動物の大きさや、顔の向き、傾きに影響されにくい、高精度なピント合わせと追従を実現します。動きの予測できない動物撮影において、安定的に被写体を追い続けます。

最大8段分手ブレ補正
EOS初のボディー内5軸手ブレ補正機構(In body Image Stabilizer:IBIS)を搭載。レンズ内光学式手ブレ補正(Optical Image Stabilizer:OIS)機構との協調制御により、RFレンズ使用時で最大8.0段の補正効果を達成。IS非搭載のレンズと組み合せた場合でも、カメラとレンズの組み合せに応じて、広角側から望遠側まで最適な5軸手ブレ補正が行われます。この強力な手ブレ補正により、長秒時撮影時でも手持ち撮影が行えるなど、撮影領域の自由度がさらに広がります。

■ 検知・処理・制御を高いレベルで行う協調IS
カメラ・レンズそれぞれのジャイロセンサー/加速度センサー、およびカメラのライブビュー映像から、カメラとレンズ全体で高精度にブレ情報を検知します。次にブレ情報をDIGIC XとレンズCPUで高速処理を行い、カメラ・レンズのブレ検出誤差を低減。適切な補正割合を算出して、カメラとレンズそれぞれが適切なブレ補正を実行することで、大きな手ブレ補正効果が得られます。

レンズ内手ブレ補正(光学式IS)非搭載であっても、ほぼすべてのRF/EFレンズで、5軸手ブレ補正効果を発揮。IS搭載レンズでも、レンズ光学補正ではできない、回転ブレの補正が可能です。カメラ本体内に高精度なジャイロセンサー・加速度センサーを搭載することにより、EOS R搭載のデュアルセンシングISと比較して、低周波の補正能力も向上しています。

8K動画撮影
EOS R5は、世界初の8K(8192×4320)/30P動画撮影を実現しました。記録画質は、DCI/UHDから選択可能。12bit RAWの内部記録、Canon Logでの撮影、クロップなしでの撮影ができるため、EOSムービーの表現力をさらに拡大させます。4K動画記録では、4K・DCI(4096×2160)/UHD(3840×2160)、[クロップする/しない]など多彩な動画記録形式に対応しました。フレームレートは59.94fps。さらに高品位な4K動画記録が可能です。

新開発CMOSセンサーと先進の映像エンジンDIGIC Xにより、映像表現はさらに美しく、高性能に。8K/30P・4K/120P記録や、8Kタイムラプス、Canon Logなど、さまざまな機能を実現します。デュアルピクセルCMOS AF IIにより、すばやく動く被写体もしっかりと追従します。

8K動画の1フレームを、約3540万画素(8192×4320)の画像としてJPEGで保存。写真素材としても活用できます。

●8K・4Kタイムラプス動画
一定間隔で撮影した静止画をつなげて記録するタイムラプス動画も、8K記録(8192×4320)に対応。もちろん4K・フルHD記録でも撮影できます。被写体の動きに合わせて撮影間隔や回数を設定可能。時間の経過によって変化する被写体の姿を高解像に描き出します。●4K高画質動画/4Kハイフレームレート動画
8.2Kオーバーサンプリング処理による、[4K高画質動画]※を実現。Canon Logにも対応しています。動きが少なく、より解像感を重視する動画におすすめです。残像感を抑えたハイフレームレート動画も、4K/119.88fpsでの撮影が可能に。動きの速い被写体を、より滑らかに美しく描写します。●8K動画でも常用ISO感度最高25600
高性能CMOSセンサーとDIGIC Xの連携により、8Kで常用ISO100~25600の高感度撮影を実現。暗がりでも美しい映像を撮影できます。拡張ISO感度はISO51200相当(H)を達成しています。通信性能・操作性

0.5型・約576万ドットのOLEDカラーEVF
約576万ドットの高精細0.5型EVFを搭載。視野率約100%、メガネをかけたままでも覗きやすい約23mmのアイポイント、約0.76倍のファインダー倍率など快適なファインダーを実現しました。表示レートは119.8fps([なめらかさ優先]設定時)とAF追従や動体撮影もスムーズです。露出シミュレーション表示、メニュー画面の表示など、ファインダーで行うことができます。
バリアングルモニター
約210万ドットの高輝度3.2型液晶モニターを搭載。拡大表示でも高解像で、ピントチェックが容易です。モニターの開閉に合わせて、ファインダーオンセンサーの反応が[入/切]選べるようになり、ファインダーとの表示切り替えも任意に設定できます。また、撮影画面表示を、[省電力優先/なめらかさ優先]で設定可能。汚れ防止コーティングが施されています。
EOS 5Dシリーズなどの操作系を継承・進化
EOSの上位機種の操作系を採用し、マルチコントローラーと、メイン電子ダイヤル、2つのサブ電子ダイヤルの3つの電子ダイヤルを搭載。設定の変更などさまざまな機能を割り当てることで、ユーザーの使い勝手に合わせたカスタマイズも自在。EOSの上位機種で慣れ親しんだ操作で、快適な撮影が行えます。
マルチコントローラー搭載
AFフレームの選択や、ボタンカスタマイズに使用可能な、マルチコントローラーを搭載。右手でカメラを握り、ファインダーやモニターから目線を外すことなく、親指でスムーズに操作できます。マルチコントローラーでの選択時に有効な[AFフレーム選択の敏感度]も3段階に設定可能。
上部にドットマトリクス表示パネルを採用
さまざまな撮影設定表示に切り替えられるドットマトリクス表示パネルを採用。液晶モニターをOFFにした場合も、表示パネルのみで設定を確認可能です。電源OFF状態でも露出モード を常時表示しています。
用途で使い分けられるデュアルスロット対応
高速書き込みに対応したCFexpressカードとSDカード、2つのスロットを搭載。静止画・動画の振り分け記録や、動画の同時記録が可能です。CFexpressカードの高速転送性能により、8K RAW動画の内部記録を実現しています。■ 防塵・防滴構造
ボディーには、防塵・防滴構造を採用しています。外部カバーの合わせ部、電池室、カードスロットカバー開閉部などには、シーリング部材を採用。またダイヤル回転軸など、シーリング部材を組み込みにくい箇所でも、部品間の隙間を極力小さくするよう高精度化。不用意に降りかかる砂塵や水滴などのカメラ内部への侵入を抑制します。

5GHz帯Wi-Fiに対応
従来の2.4GHzに加えて、5GHz帯Wi-Fiに対応。さらに高速で強固な通信が可能です。連続撮影した大量のデータや、8K動画など容量の大きい映像も、スムーズに送信・共有可能。[Camera Connect]アプリを介して、撮影しながらペアリングしたスマホやタブレットへ画像が送れます。撮影現場でのチェックはもちろん、SNSでのシェアもスムーズ。一度ペアリングすると、次回からはアプリを起動するだけで自動的にカメラと接続されます。また、Bluetoothとの連携で、電源OFF時もカメラをリモート操作できます。カメラに保存されている画像をスマホやタブレットで確認できたり、バッグからカメラを取り出すことなく、画像確認したり、レーディングすることも可能です。ワイヤレスファイルトランスミッターに対応
EOS R5は、縦位置バッテリーグリップ機能を備えた、ワイヤレスファイルトランスミッター「WFT-R10B」を使用可能。撮影後に画像転送の操作をしなくても、すべて自動転送する機能や、大容量の画像転送、遠隔からの撮影操作、ケーブルレスが求められるスタジオ撮影などのシーンでも高速で通信を行えるなど、撮影効率の向上に寄与します。