フルサイズミラーレスカメラ ニコン Z 9 特集

ニコンのミラーレス一眼カメラ「Z シリーズ」に初のフラッグシップモデルが登場。
「Z 9」はニコン史上最強のAF性能と9種類の被写体検出などニコンの最先端技術を結集させ、静止画・動画ともにニコン史上最高の機能・性能を備えています。

様々な被写体を確実に捉えるAF性能

静止画でも動画でも9種類の被写体検出が可能

多彩な被写体へのAFをサポートするため、Z 9はディープラーニング技術を用いて開発したアルゴリズムを搭載し、世界最多※1 9種類の被写体検出を実現※2。人物、犬、猫、鳥、車、バイク、自転車、列車、飛行機の検出が可能です。ポートレートやスポーツ、ペットをはじめとする動物、乗り物など幅広い撮影で、ピント合わせをカメラに任せ、構図やシャッターチャンスに集中できます。さらに、人物検出では従来よりも小さなサイズの瞳を検出してAF可能なため、撮影画像をトリミングして使用する際にも便利。ゴーグルやサングラス越し、顔が逆さまの状態でも瞳を検出します。また、体操の床運動選手が宙返りをして、AFが顔を見失うような激しい動きのあるシーンでも、自動的に頭部や胴体を検出してピントを合わせ続けます。

世界最多※1 9種類の被写体検出

※1 2021年10月28日現在、ミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ。
※2 被写体検出は、ワイドエリアAF(S)、(L)、オートエリアAF、3D-トラッキング、ターゲット追尾AF(動画モードのみ)で動作します。動物の検出は、犬、猫、鳥以外でも、類似した動物に枠が表示されることがあります。

プロフェッショナルの厳しいニーズに応える進化したAFの技術

Z 9の高性能AFは3つのテクノロジーに支えられています。ニコン初となる120回/秒の高速AF演算、ディープラーニング技術を用いて開発した優れた被写体検出、Z マウントならではの高速AF情報通信。これらのテクノロジーが融合し、高速連続撮影中でもランダムに動く被写体を正確に捉える高次元のAF追従性能を実現しています。また、進化したAFアルゴリズムにより低輝度(-8.5EV)までAF可能です。ライブビュー用の露出とは別にAF制御ができるため、逆光シーンでも優れたAF性能を発揮します。

※3 スターライトビュー有効時。静止画モード、シングルAFサーボ(AF-S)、ISO 100、 f/1.2レンズ使用時、温度20℃。

3D-トラッキング

ニコンの一眼レフカメラで追尾性能が好評だった3D-トラッキングを Z シリーズで初めて搭載。ディープラーニングを活かした優れた被写体検出性能と相まって、高速で近づいてきて遠ざかるレースカーや、素早く動くスポーツ選手も遠く離れたところから追尾し続けることが可能です。

進化したオートエリアAF

オートエリアAFは、Z 7IIよりもフォーカスポイントが小さくなり、点数も81点から405点に増大。小さな被写体の追尾性能が向上しています。また、人物や動物、乗り物が同一画面内にある場合は、オートエリアAFと被写体検出[オート]の組み合わせが有効。カメラが9種類の被写体を自動で検出してピントを合わせるので、車を撮影している時にドライバーが偶然降りてきても、設定を変えずに確実に捉えることができます。

ダイナミックAF

プロフェッショナルとして活躍するスポーツフォトグラファーの多くは、被写体を画面のどの位置で捉えたいのか事前に決めたうえで撮影します。Z 9はダイナミックAFが進化しており、ピントを合わせる範囲をD6同等の[S]サイズだけでなく、[M]、[L]の3つから被写体の大きさに合わせて選択可能。シーンに合わせて設定を使いわけることで、サッカーやバスケットボールなどの決定的瞬間を撮影することができます。

「AFロックオン」カスタマイズ

「AFロックオン」の効き方を、「横切りへの反応」と「被写体の動き」の2つのパラメーターで設定できます。「横切りへの反応」は、カメラ前を横切る被写体への反応を[敏感]~[鈍感]で設定可能。「被写体の動き」は、追従したい被写体のカメラに向かって来る動きの特徴を[ランダム]~[スムーズ]で設定できます。ラグビーやサッカーのように次々入れ替わるゲームの主導権を握る選手を撮りたいときや、陸上のトラック競技などで特定の選手を高倍率まで追い続けたいときなど、撮影者の狙いやスキルに合わせて設定できます。

決定的瞬間をより確実に捉える力
決定的瞬間を捉えるためのReal-Live Viewfinde

Z 9は、従来の電子ビューファインダーでは見られなかった瞬間や、一眼レフカメラのミラーアップによる像消失で見ることができなかった瞬間まで、そのすべてを表示するReal-Live Viewfinderを世界で初めて※1搭載。ファインダー像の消失が起きないよう同一画像を表示する従来のブラックアウトフリー撮影とは異なり、実際の被写体の動きを常にそのまま表示します※2。アスリートの一挙手一投足を滑らかな表示で漏らさず確認できるので、最高の一瞬を逃しません。

※1 2021年10月28日現在、デジタルカメラにおいて。ニコン調べ。
※2 シャッタースピードなどの設定条件により見え方が異なります。

Real-Live Viewfinderのメカニズム

ニコン新開発のデュアルストリーム技術によって、メモリーカードに記録するための静止画画像データと、電子ビューファインダー、画像モニターに表示するライブビューデータを個別に同時処理できます。これによりライブビューに特化した処理ができるため、一つひとつの瞬間を逃さず見られるReal-Live Viewfinderを可能にしています。

ローリングシャッターによるひずみを極限まで抑制
積層型ニコンFXフォーマットCMOSセンサー

Z 9は有効画素数4571万画素、ニコン独自の積層型CMOSセンサーを新搭載。Z 7II比、約12倍の高速読み出しで、ローリングシャッターによるひずみを極限まで抑制する世界最速のスキャンレートを達成しており、メカシャッターの要らない構造を実現しています。これにより、常にレリーズが静かでシャッター耐久性を気にせず大量の撮影が可能です。

※ 2021年10月28日現在、3000万画素以上のイメージセンサー搭載のミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ。

新画像処理エンジンEXPEED 7による卓越した高速性能

Z 7II比で約10倍の高速処理を実現する新画像処理エンジンEXPEED 7を搭載。積層型CMOSセンサーから出力したデュアルストリームデータの個別処理を可能にしてReal-Live Viewfinderを実現したほか、高性能なAF、約120コマ/秒のハイスピードフレームキャプチャ+、8K UHD/30p内部記録、4K UHD/120pなど、先進的な機能を数多く提供します。

ひとの目の限界を超えて一瞬を捉える
最高120コマ/秒のハイスピードフレームキャプチャ+

飛込競技の着水の瞬間や、テニスのレシーブでボールが変形した瞬間などを捉えるため、ハイスピードフレームキャプチャ+を新搭載。レリーズモードダイヤルをクイック設定ポジションに合わせ、メインコマンドダイヤルで[C120]に設定すると、約120コマ/秒で約11メガピクセルの静止画を撮影できます。驚きの一瞬が、報道・スポーツ用途で求められる適切な画像サイズで得られます。

一連の長い動きを初めから終わりまで追える
約20コマ/秒の高速連続撮影

CFexpress Type Bの高速書き込みによって、JPEG FINE(L)または高効率RAW※1設定時、約20コマ/秒で1000コマ以上※2の連続撮影が可能。卓越したAF性能と相まって、一連の長い動きもバッファーを気にすることなく、最初から最後まで詳細に記録できます。

※1 JPEGはJpeg L Fine時、RAWは高効率RAW(★マーク無し)時。いずれもProGrade Digital COBALT 1700R 325GBカード使用時。RAW+JPEGまたはJPEG+JPEGで約20コマ/秒の連続撮影をした場合、連続撮影可能時間は約3秒となります。
※2 装着レンズNIKKOR Z 50mm f/1.8 S、メモリーカードProGrade Digital COBALT 1700R 325GBを使用した場合。

幅広いシーンで使用できるサイレントモード

メカシャッター非搭載のZ 9は、シャッター無音でレリーズ可能。さらなる静音撮影が求められるシーンでは、サイレントモードに設定することで、VRロック音やメニュー操作音を抑制できます。ゴルフやテニス、動画撮影現場でカメラが回っている時など、音を立てることができないシーンでも静止画撮影が可能。フリッカー低減も併用できるため、演劇や記者会見などの屋内のイベントも安心して使用できます。

映像表現を広げるシャッタースピード1/32000秒

ISO感度64とシャッタースピード1/32000秒を組み合わせることで、晴天の砂浜や雪原といった露出の明るいシーンでも大口径レンズの開放絞りで撮影可能。屋外のコマーシャル撮影やファッション撮影においても、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、NIKKOR Z f/1.8 S単焦点レンズシリーズといった明るいレンズのポテンシャルをフルに引き出せます。

静止画画質

常用感度はISO 64~25600。1段(ISO 32相当)までの減感、2段(ISO 102400相当)までの増感、感度自動制御が可能。高感度時には、夜空などの平坦な部分と、ライトアップされた建物などのディテールとで異なる強度のノイズ処理を行い、細部の高い解像感をそのまま保ちながら、夜空に発生しがちなざらざらとしたノイズを効果的に軽減します。

ホワイトバランス

ポートレート撮影時、人物の顔から取得する情報の精度が従来比4倍に向上。安定して高精度なオートホワイトバランス制御ができ、多様な環境光下で肌の自然な色味を再現します。また、自然光オートは天候条件の判定に新たにディープラーニング技術を採用。ホワイトバランスを最適制御し、特に夕景シーンで、より印象的な色再現を実現します。

顔情報を使用した調光

i-TTL-BL調光時にも、人物の顔を検出した場合には顔の明るさを考慮して発光量を制御します。従来の制御では調光オーバーになることがあった、人物が小さめで背景が遠いシーンでも、発光量をより適切にコントロール。自然な明るさの画像が得られます。

AE-L/AWB-L(ホールド)機能

オートホワイトバランスまたは[自然光オート]使用時、[AE-L/AWB-L(ホールド)]機能を割り当てたカスタムボタンを押してホワイトバランスを固定可能(オートホワイトバランスロック)。自然光と人工光が混在するような不安定な光源下でも、安定したホワイトバランスが得られます。

ピクチャーコントロールシステム

表現意図に応じて使い分け、イメージどおりの画づくりができる「ピクチャーコントロールシステム」。アウトプットのサイズや鑑賞距離に応じて最適なシャープネスを実現できる、[輪郭強調]、[ミドルレンジシャープ]、[明瞭度]の3つの調整機能を搭載しています。これらを併用して、画面内の様々なテクスチャーをきめ細かくシャープに見せたりソフトに見せたりすることが可能。[輪郭強調][ミドルレンジシャープ][明瞭度]ともに、静止画・動画を問わず有効です。

20種類の「Creative Picture Control」

静止画、動画で独創的な表現を可能にする、下記20種類の[Creative Picture Control]を搭載しています。効果の度合いも調整できます。

決定的瞬間を撮り逃さない高性能な動画機能

2時間を超える内部記録で決定的瞬間を撮り逃さない8K UHD/30p動画

効率的な放熱技術により、最長125分の8K UHD/30p動画の内部記録に対応。NIKKOR Z のS-Lineレンズによる卓越した解像力と全画素読み出しによる豊富な情報を活用し、被写体のディテールを画面の隅々まで克明に描写できます。 ProRes 422 HQ 10ビット、 H.265(HEVC)10ビットおよび8ビットでの内部記録を実現し、用途に応じて階調モード(SDR、N-Log、HLG)を選べます。動画専用に調整したピクチャーコントロール[オート]は、自然な見た目と色合いによる映像表現が可能で、撮影データがすぐに必要になる報道ジャーナリストなどのユーザーニーズに応えます。9種類の被写体検出は動画撮影でも有効。[オート]に設定しておけば、異なる被写体であっても設定変更する必要がなく構図に集中して撮影できます。「被写体未検出時のAF 駆動」をOFFにすることもできるので、被写体が一時的に隠れてしまうシーンでピント位置を維持したまま撮影できます。[AF速度]のアルゴリズムも進化しており、これまで以上にゆっくり動く被写体にも激しく動く被写体にもスムーズに追従します。

※ Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL18d使用、温度23°C時、電源オフからオンに切り換えて撮影した場合。動画撮影時は高速書き込み速度のCFexpress Type Bカード推奨。

フルフレーム4K UHD/120pのハイフレームレート撮影

4K UHD動画は、120pでも最大125分までの内部記録に対応し、[FXベースの動画フォーマット]フルフレームで撮影できます。画像をクロップすることがないので、パースの効いた広角レンズなどの表現力を最大限活かせます。撮像範囲は、使用するレンズの約2.3倍の焦点距離の画角に相当するサイズにも設定できるので、レンズ交換せずに被写体を大きく写すことも可能です。
またZ 9では、画像処理エンジンEXPEED 7の高度な信号処理により、8Kで読み出したデータをオーバーサンプリングして4K UHD画像を生成。被写体の細かい構造まで緻密に再現した、これまで以上に高画質な映像が得られます。

※ 30p以下(30p/25p/24p)で撮影時。

手持ち撮影のシーンを広げる電子手ブレ補正

動画撮影中は、ボディー内VR、シンクロVRだけでなく、電子手ブレ補正※1も使用可能です。Z 9ではEXPEED 7の採用により電子手ブレ補正の性能が大幅に進化。特にNIKKOR Z レンズ使用時の手持ち撮影の揺れによるブレを補正し※2、歩きながらの撮影でも従来に比べより良好な結果が得られます。また、広角レンズで見られがちな映像周辺部のゆがみも軽減※2できます。

※1 電子手ブレ補正使用時、レンズに表記されている焦点距離の約1.25倍のレンズに相当する画角になります。120p/100p、8K UHD 時は非対応。
※2 NIKKOR Z レンズ使用時。

再生時の映像送り量のカスタマイズ

動画再生時にメイン・サブコマンドダイヤルで映像を送る際の送り量を、秒(2秒/5秒/10秒)またはフレーム(1コマ/5コマ/10コマ)単位でカスタマイズできるため、見たい瞬間を素早く簡単に見つけられます。

動画再生時(一時停止中)の拡大表示

動画再生時、一時停止中の拡大表示が世界で初めて可能となり、正確なピント合わせが求められる8K UHD・4K UHD動画撮影時にも、カメラ内で容易にフォーカス確認できます。

※ 2021年10月28日現在、ミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ。

中間輝度領域を表示できる「ゼブラ表示」

白とびする部分を容易に確認できる高輝度領域の斜線表示に加え、中間輝度領域も表示可能。人物の肌の輝度レベルを合わせるのに便利です。斜線表示の向きも、被写体の模様や質感に合わせて2種類から選べます。

8K UHD/30p、4K UHD/120p動画からの静止画切り出し

8K UHD/30p、4K UHD/120p動画から、それぞれ33メガピクセル、8メガピクセルの静止画を切り出し可能。高精細な8Kサイズの静止画や120pで捉えた決定的瞬間を、動画撮影後にJPEG画像として保存できます。

動画・静止画の素早い撮影切り換えに対応する動画専用の撮影メニュー

「静止画撮影メニュー」とは独立した専用の「動画撮影メニュー」。静止画⇔動画を切り換えてもそれぞれの設定で撮影できるため、静止画と動画両方を扱うマルチメディア制作者の撮影効率を向上させます。また、動画撮影中に ボタンを押して メニューを呼び出し、各種設定を効率よく変更することもできます。

進化した動画ピクチャーコントロール

カラーコレクションの手間をかけなくても済む、動画として好ましい画づくりを目指して、ピクチャーコントロール[オート]の動画画質を変更。[スタンダード]を元にした静止画モードの[オート]とは異なり、動画モードでは[ニュートラル]をベースにして、コントラストは控え目に、色は鮮やか目に、色合いや階調をカメラが自動的に調整します。

操作性・信頼性
D6比約20%の小型化と操作性を両立

プロフェッショナルフォトグラファーにとって欠かせないニーズを満たしながらも、D6と比較して体積で約20%の小型化を実現しています。独立したフォーカスモードボタンを新たに設置し、ファインダーから目を離すことなくフォーカスモードとAFエリアモードの変更が可能。画像確認作業の高速化に配慮しており、再生・拡大・縮小ボタンは、縦位置でも横位置でも右親指で素早く操作できる位置にレイアウトしています。さらに、カメラの正面にある3つのFnボタンは誤操作を防げるよう十分な間隔を空けて配置しています。また、再生機能をプロテクトボタンに割り当て、D6同様の操作性にカスタマイズすることもできます。

ボタンイルミネーション

星景撮影のような暗い場所でも、設定や画像確認に必要なボタンはイルミネーションで明確に視認できるため、昼間と同じようにスムーズな操作が可能です。

スターライトビュー

「スターライトビュー」をONに設定すると、撮影画面が明るく見やすくなり被写体の確認が容易になるほか、AFの低輝度限界も-8.5EVまで拡張されるため暗いシーンでもAFでピントを合わせやすくなります。

赤色画面表示

暗さに目が慣れたときにメニューや被写体を見やすくする「赤色画面表示」を搭載。明るさを抑えた赤色で表示し、目の負担を軽減します。

過酷な使用にも耐えるD6を上回る信頼性

マグネシウム合金を採用した前面、背面カバーは、底面カバーと一体化した構造にすることで高い放熱効率を実現。また、各パーツの素材を徹底的に見直しており、-10°Cでも支障なく作動します。ボディー内のVR機構にはロック機構を搭載し、電源オフ時などにイメージセンサーを固定。悪路走行など過酷な環境での移動等で、イメージセンサーがダメージを受けないよう保護します。さらに、メカシャッターを必要としない設計によって、シャッター耐久性や故障のリスクを気にすることなく大量の写真を躊躇なく撮影可能。シャッター幕の摩耗によるダストの発生もありません。

カスタマイズ可能な情報表示

撮影画面カスタマイズでは、画像モニターとファインダーの表示を撮影者のニーズに合わせて変更できます。設定情報を非表示にして、画面の端から端までを確認しやすくすることもできます。

イメージセンサーのダスト対策

従来のセンサークリーニングに加えて2つのダスト防止機能を搭載。イメージセンサー前の光学フィルターに、世界初のダブルコートを採用。導電コートでダストの付着を軽減するとともに、フッ素コートで付着したダストの拭き取りを容易にしています。さらに、カメラの電源OFF時にセンサーシールドを閉じることができるため、レンズ交換時にもダストが付着しにくく、指も触れにくくなっています。

※ 2021年10月28日現在、ミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ。

最大6.0段の手ブレ補正

5軸補正のボディー内センサーシフト方式VRと、2軸補正のレンズシフト方式VRが連動し(シンクロVR)、最大6.0段の補正効果を発揮します。手ブレが気になる望遠撮影や低速シャッタースピードでの静止画撮影、動画撮影の手ブレの影響も、より効果的に補正できます。

ワークフロー
8K動画撮影にも最適な、CFexpress Type B 対応ダブルカードスロット

サイズが大きいファイルを扱うには、CFexpress Type Aの2倍の速度で書き込みできるCFexpress Type Bカードが最適です。長時間の高速連続撮影も、最大限のパフォーマンスを発揮できます。

JPEG+JPEGの分割記録が可能

スポーツフォトジャーナリストの多くは、送信速度の利点からRAWではなくJPEGでの撮影を選びます。その要求に応えるため、2つのメモリーカードにサイズや画質設定の異なるJPEGの分割記録を可能にしました。後日の編集はJPEG[サイズL]で、転送は小さいサイズのJPEGで行うことで、画像をより早く送り届けることができます。

再生スロットの指定と同時記録画像へのジャンプ

JPEG[サイズS]または[サイズM]画像を格納するスロットを再生スロットに指定して、素早く選択、送信予約が可能。ピントを確認したい場合は、 メニューを使って別スロットのサイズの大きな画像にジャンプし、確認後、再度もとのスロットのサイズの小さい画像に戻ることができます。

同時・分割記録した画像の同時削除が可能

[バックアップ記録]で同時記録した画像および[RAW+JPEG分割記録]、[JPEG+JPEG分割記録]で分割記録した画像は、一回の操作で両方のスロットから同時に削除可能。不要な画像の削除が効率的に行えます。音声メモがある場合に音声メモだけを削除するか、画像と音声メモをともに削除するかの選択もできます。

内蔵Wi-Fi、1000BASE-T有線LAN

カメラからFTPサーバーへの無線での直接画像転送や、アクセサリーを介さないマスターカメラとリモートカメラの連動レリーズなどが可能です。Wi-Fiの周波数は2.4GHzまたは5GHzが選択でき、アクセスポイント表示でSSIDの周波数を確認できます。信頼性の高い1000BASE-T対応の有線LANにより、ファイルサイズの大きい画像でもD6を上回るスピードでストレスなく転送可能。速報性が求められる報道現場をサポートします。通信の設定をよりスムーズに行えるよう、新たにネットワークタブをメニューに加えました。

最も競争力のある画像をフリック操作で優先して送信できる「送信指定」

スポーツ報道の現場では、最も競争力のある画像をだれよりも早くメディアに送り届けることが非常に重要です。Z 9は大事な画像を再生中(1コマ表示)に画像モニター上のフリック操作で送信指定すると、他に未送信の画像があっても、その画像を優先して送信。高速転送が可能な有線LAN接続のインフラがなく、内蔵Wi-Fiを使った無線LAN接続しか使えない通信環境でも、最重要な画像をいち早く送信できます。フリック操作には、上方向と下方向の操作それぞれに、「プロテクト」「レーティング」「音声メモ」などの機能を割り当てることもできます

5G対応スマートフォンによる高速画像転送「NX MobileAirアプリ」

撮影した画像を、スマートフォン経由でFTPサーバーなどに転送するためのアプリです。Z 9と、NX MobileAirアプリ(アプリ内課金あり)をインストールしたスマートフォンをUSBケーブルで接続することで、撮影した画像の安定した転送を実現。5G対応のスマートフォンを利用することで大量の画像を高速転送できます。IPTCメタデータの編集や、画像編集(トリミング、回転、傾き補正、自動傾き補正)も簡単に行えます。パソコンを持ち込めない会場、荷物を減らしたい現場で便利です。

シンプルで安定したテザー撮影を実現する「NX Tether」

ファッションや広告のスタジオ撮影などをテザー撮影でサポートするアプリです。シンプルで使いやすい操作パネル、多彩な編集ソフトとの互換性によって、快適なテザー撮影を実現します。転送トラブル発生時にはアラート音が鳴るため、画像の転送状況を気にすることなく撮影に集中できます。撮影後の画像閲覧や画像編集はNX Studioとシームレスに連携。スムーズなポストプロダクション環境を構築できます。